河南省の名茶、信陽毛尖も早くも茶摘みのシーズンに入ったようです。
三月の春風が吹き続け、茶樹は徐々に柔らかい新芽を開き始めました。ここ数日、河南省信陽市光山県の数万畝の茶園が茶摘みシーズンを迎えています。茶摘み人たちは、竹かごをたすき掛けにして、茶の畝の間を動き、五線譜の上で躍動するような音符のように、”春曲”を奏でているかのようです。
光山県は信陽毛尖の主産地の一つで、24万畝あまりの茶園を有し、無性系品種茶園は10万畝あります。年間の製品茶の生産量は1万トンあまりで、産出額は12億元に達します。
ここ数日、気温が上昇し、春茶の茶摘みが待ったなしになりました。光山県は病気の流行予防を行った上で、積極的に春茶の茶摘み作業を開始し、茶業の生産回復のスピードを増しています。県では、技術チームが組織され、茶葉会社や生産組合に入り込み、茶農家の生産上の難題を解決しています。大きな茶葉会社や茶業組合、規模の大きな生産家には生産前の技術訓練を実施したり、製茶設備の全面的な調査を行っています。現在、光山県にある数社の大手茶葉会社は、県の林業茶業部門の承認を経て、率先して茶摘み人たちを組織し、茶園に入っています。
16日、白雀園鎮の茶葉生産地では、茶摘み人が茶園の中で忙しそうに働いていました。半日あまりの時間で、1人あたり大体、1~2斤の毛尖の茶葉を摘むことができます。
「家にいた1ヶ月あまりは本当にもどかしかったです。ちょうど新茶も摘み始めましたし、お茶を積むことでお小遣いも稼げますから、気分が良いです」光山県白雀園鎮の大尖山茶廠が出した求人広告をSNSサイトで見て、春茶の茶摘み当日の早朝にやってきたこの鎮の村民は半日ほどの仕事で、1斤あまりの春茶を収穫し、60元あまりを手に入れました。
光山県は元々は労働輸出の多い県ですが、病気の流行の影響を受けて、多くの労働力は現在まだ家で失業状態にあります。春茶の茶摘みは恁うした村民の就労問題を解決するのに格好です。
現地の取材をしてみると、彼女のような兼業の茶摘み人たちは光山県の凉亭郷、白雀園鎮などの多くの茶産地に存在します。大尖山茶廠の責任者の胡華穏氏によると、毎年春茶の茶摘みシーズンには、近くの村民たちが茶園にやって来て茶摘みをし、特に一部の貧困農家は毎年、茶園の固定した茶摘み人になっているとのことです。
「春茶の茶摘みシーズンに入ってから、病気の流行のために茶摘み人の募集が上手く行っておらず、我々は非常に危機感を持っていて、さまざまなことを試そうと思っていて、SNSの友人リストやTikTokなどの媒体を使って、人材募集広告を出しています」と胡華穏氏は言います。正式に茶摘みが始まる当日に、付近の村民ばかり500人余りもの人が来てくれるとは創造しておらず、これで彼の焦眉の急は脱せたようです。
話によると、光山県白雀園鎮の大尖山生態茶園は600畝の茶園があり、年間の産出額は500万元に達し、地元の農家150名あまりが就業しています。これだけに限っても、これは農家一人あたりに7000元の増収をもたらします。
取材によると、光山県では15万人が茶業に従事しており、茶産地の一人あたりの平均収入は5000元以上で、茶業はこの県において人々が貧困を脱するための新しい道になっており、農民の増収を実現する特色ある支柱産業となっています。
人材が多くいるところでも、茶摘みのシーズンが前倒しになって、人材募集が追いついていないところもあるようです。