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紫砂コレクターの嘆き

お茶にハマっていくと欲しくなるのが紫砂茶壺です。
しかし、値段の高騰が著しく、地元のコレクターたちも色々考えることがあるようです。

紫砂壶收藏 “传世之壶”不可信

紫砂壶原本是普通百姓的生活用品,但短短十来年时间,紫砂壶已经一跃而成收藏界的宠物,身价百倍。近日一场别开生面的紫砂壶座谈会,在镇江举行。江苏省收藏家协会镇江分会紫砂研究会的藏家们聚在一起分享了自己的紫砂壶收藏经验。

8年前は茶壺は1つ20~30元だった

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1006/article_174560.html

紫砂壺は元々、一般の庶民の生活用品でしたが、たかだか10年ぐらいの間に、紫砂壺はコレクター界の寵児となり、一躍有名になりました。近いうちに新しい境地を開く紫砂壺座談会が、鎮江で開催されます。江蘇省コレクター協会鎮江分会の紫砂研究会のコレクターたちが集まって、自らの紫砂壺のコレクションの経験について分かち合うのです。

紫砂壺は主に宜興で生産され、材質は陶器で、磁器ではありません。土地独特の山の土を使い、焼いて作られます。その色合いの多くは紅紫色で釉薬がかかっておらず、茶の香りを保つことができると言われ、お茶を淹れるのに最適です。宜興の紫砂製品はたくさんあり、様々な用品が揃いますが、その中でも茶壺が最も有名です。鎮江は紫砂壺をコレクションする愛好家が多く、100個以上の”名家壺”を持っている人も多くあります。

鎮江コレクター協会副会長の陳碧帆氏によると、紫砂壺は以前は全く値打ちがなくて、また本物か偽物かはどちらでも良くて、顧客は偽者ではないかを心配して買う必要はありませんでした。20~30年前に宜興の観光地に行くと、普通の茶壺1つは3~5元で買えました。細工の細かい名人の作品でも20~30元を超えることはありませんでした。8年前、鎮江の銀山門古玩城が開業したとき、宜興人たちは茶壺を担いで売りに来ましたが、1つの茶壺は20~30元でした。中には”まとめ売り(すなわち良いものと悪いものを一緒に売ること)”をする経営者もあり、そうなると1つ十数元で探すこともできました。

今では、いわゆる”老坑泥”は枯渇に瀕しており、”化工泥”が大量に出現しました。そして、人々が紫砂壺を選んで買うのは、”大師級”の人々の作品で、1個2,3000元というのも普通のことで、1個数万元という状況も珍しくはありません。宜興の工芸美術師は雨後の竹の子のごとく現れており、一人のコレクターが全ての大師の作品を集めることはできず、彼らの高級品については尚更言うまでもありません。

 

<民国壺を探し当てられるのは幸運しかない>

鎮江のコアなコレクターで、紫砂研究会会長の崔建寧氏などは、現在多くの人が紫砂壺に群がっているが、それはお金を集めるための1つの手段だ、と皆に言います。”物は稀少だから高くなる”のですが、その作りが粗雑かどうか関係なく、お金を惜しまず大量に買い求め、盲目的に収蔵価値が高くなりそうな、いわゆる”名人の作品”を追うのは止めた方が良いです。なぜなら、多くの”名家壺”は工芸美術師の印が押されていますが、普通の職人が作った物もあるからです。

業界の人によると、高級紫砂壺はもはや紅紫色で釉薬なしという色だけではなくて、土の色には他にも海棠紅、朱砂紫、定白、冷金黄、澹墨、沉香、水碧、榴皮、葵黄、閃色、梨皮などもあります。また形も色々あり、重さが普通で潤いがあって明るい茶壺の品質が良いです。しかし、紫砂壺には”養”、”養壺”が必要で、これにも技術があります。話によると、宜興の地元の人が請け負う”代養”は、1個の茶壺の加工費として500元にもなるのです!自分で”養壺”をするのならば、毎日お茶を淹れて綺麗に洗い、拭き取って磨く必要があり、かなり面倒です。

紫砂壺のニセモノの製造に関して言えば、落款や印を見るのに頼りすぎては行けません。なぜなら、茶壺を作る職人は往々にして文化的に乏しいことが有り、書く文字も美しくないことが多いのです。そして彫った印も焼いた後は往々にして収縮するため変形してしまいます。もし、呉氏供春、時大彬、董翰、李仲芳、徐友泉の”先祖代々の品”という話があれば、それは作り話です。「もしいくつかの民国壺を探し当てることができたら、それは大変幸運なのです」

 

価値が分からないと、どうしてもネームバリューに頼った選び方をしてしまいますが、そういう行動がそもそも良くない傾向をどんどん生み出しているようです。

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