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普洱市、有機茶ブランドの育成に積極関与

ここ10年ほどで、プーアル茶の生産は急拡大しましたが、一方で台地茶と呼ばれる茶園産のお茶の価格低迷などが大きな問題になってきています。
そんな中、普洱市では有機茶ブランドを推し進める企業に積極関与し、有機茶の産業を伸ばそうとしているようです。

云南普洱积极打造绿色有机茶品牌

为把有机茶产业做大做强,普洱市农业环境保护监测站紧紧围绕农业环境保护、农产品质量安全、农产品检测体系建设等重点工作,积极服务好原生茶业等坚持走绿色有机茶品牌之路的企业。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201508/00002210.html

有機茶産業を強化するために、普洱市農業環境保護監測所はしっかりとした農業環境保護、農産品の品質安全、農産品の検査システムの整備などを進め、原生茶業などの緑色有機茶ブランドを歩む企業を積極的にサポートしています。

思茅区倚象鎮野象山にある2600畝の有機茶基地内にある普洱原生茶廠に行ってみると、まるで一幅の緑豊かで華美な絵巻の中に入ったかのようでした。「1998年、茶葉への愛情から、私たちは苦しい創業の道を歩み始め、2600畝あまりの荒れ山を開墾して、茶園にしていきました。2003年、私たちは当時最高の基準だった”一芽一葉”にあわせて生葉を摘採し、荒茶に加工しましたが、売れたのは1kgあたりわずかに36~40元でした。主に甘粛省や青海省などの西北地区の市場に供給しました。生産初期の頃は、利益も薄く、企業の成長には制限がありました。2006年、広州、北京へ出かけていき、発達した都市で学び、我々はお茶の効率を上げなければならないことを認識しました。それが”有機茶”という方法だったのです」と普洱市原生茶業有限公司の総経理・他永清氏は”原生”茶ブランドの立ち上げの道をこう振り返ります。

2008年、”原生”茶ブランドをより成長させるために、会社は国際有機認証(スイスimo認証)を申請し、普洱で初めてEUおよび米国の有機認証を得た茶葉会社となりました。”原生ブランド”の有機茶はEUのいくつもの国々に輸出を始めており、有力な認証を得るのと同時に、国外の消費者の認知も得て、より広い市場とより多くのビジネスチャンスをもたらしました。

「EUの認証を得てから、荒茶の価格は1kg80元に上がり、現在は1kg160元になっています。会社の利益もずっと上り調子で茶農家にも恩恵を与えることができています」と他永清氏は有機認証の良さを実感しています。同時に、”三品一標”認証の重要性も認識しており、さらに”有機茶”への歩みを維持する決心を固めました。2014年、会社と雲南龍潤茶集団は戦略提携を締結し、Win-Winのパートナーシップを経て、より強く大きな企業を目指しています。

取材によると、有機茶を栽培するには”敷居”がありました。有機茶園は自然と生態法則が協調した栽培を行う茶園というやり方で、茶園の周りには樹木が茂っていることが必要で、これによって生物多様性ができますし、茶園の空気はきれいである必要もあり、水質もきれいであって、土壌も汚染を受けたことが無く、土質も肥沃であることなど、様々な条件があります。同時に、生産の過程ではいかなる遺伝子操作の技術も行わず、化学肥料、農薬、成長調整剤などの人工合成された薬剤を使用せず、放射線技術なども使うことはできず、ただ生物、物理的な方法で病虫害などを防がなければなりません。

「私たちは10万元を投資して、原生茶業の農産品品質安全トレーサビリティーシステムをつくり、生態茶園の有機生態環境、生態有機肥料の施肥状況、病虫害の立体的な生物防御体制などを上流から厳格に監視するとともに、当日茶摘みした生葉のスピード検査などまで行い、生葉から茶杯までのコントロールに努力しています。これによって、”原生ブランド”の有機茶のブランドの信用と信頼性を守ることができ、有機茶が本当の有機となるのです」と市の農業環境保護監測所の所長・馬剣峰氏は具体的に述べていました。

まさに馬剣峰氏の言うように、”三品一標”認証を得て、”緑色・健康”を基準に打ち出した有機茶ブランドは必ずや未来の茶葉消費市場の主力ブランドになることでしょう。

 

EU基準の厳しい認証を得るなど、具体的な活動を行っているようです。
名山や古茶樹など産量の限られるブランド志向が強い国内よりも、海外に目を向けた方が彼らには生き残る道があると判断しているようにも思えます。

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