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茶葉店の閉店ラッシュがやってきた

ここまで強気の見通しで来た中国の茶業界ですが、明らかに翳りが出ているようです。
ちょっとショッキングなタイトルの記事をご紹介します。

茶叶店“关门潮”来袭

近来有媒体报道一些地方出现茶叶店成批关门的现象,笔者就此向多个茶叶产区友人求证时,也得到同样的信息。

茶叶店的“关门潮”现象对于很多旁观者而言,似乎是意料之中的事。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0130/article_157080.html

ある地域では茶葉店の閉店が相次ぐ現象が起こっているとのこと。
これは傍から見ていると、当然のこと、と言います。

記事によると、中国では20数省で茶葉の生産を行っており、お茶は一般的な農作物であると。
しかし、生活習慣の違いなどから飲まれない茶葉も多く、国内の茶葉生産量のうち3分の1に当たる数十万トンは供給過剰である、という驚くべき指摘をしています。

茶葉店が増えると、ある程度の割合で販売量の増加を促進することができます。
が、実際にはここ数年で、茶葉店の数があまりにも急激に増加してしまったため、消費の伸びと店の数が釣り合わなくなり、一部の地域では過当競争に陥り、閉店を余儀なくされているのだ、と言います。

 

こうした状況になったのには、多くの茶葉会社が盲目的な経営になっている、と指摘します。
儲かる仕組みがきちんと無いのに、フランチャイズなどの加盟を募って出店をどんどんする。
そして、「うちの会社の方が店舗数が多い」という無意味な張り合いを行っているだけだ、と言います。

茶葉店は儲かる仕組み、いわゆる「ビジネスモデル」が無ければ、継続できません。
人材が良いから売れる、ではなく売上を上げる仕組みが企業としては必要なのです。

また、今の茶葉会社は儲かる仕組みというよりも、人脈があるから拡大できる、といった風潮があり、自然と人脈の乏しいお店が経営に行き詰まるケースも出てきています。

 

この記事は、「ビジネスモデル」と「多店舗化モデル」が無い中で、拡大をしても結局は徒労に終わるだけ、と厳しい指摘で締めくくっています。

 

 

非常にシビアな指摘をしている記事だと思います。
マーケットが広がるからと、安易な見通しで多店舗化を図ってきた企業は、今後淘汰される局面にさしかかるのではないかと思います。

 

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