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貴州省黔西南自治州の新茶状況

貴州省の黔(けん)西南プイ族ミャオ族自治州の新茶状況を、地元政府がまとめた記事がありましたので、ご紹介します。

 

北緯25度の黄金気候帯に属し産地の独特の地理環境があることは、黔西南プイ族ミャオ族自治州の茶葉は優れた天然の生長条件をもたらしています。このメリットを捉えて、近年、黔西南プイ族ミャオ族自治州では、積極的に茶産業を発展させ、”普安紅”(紅茶)、”八歩紫茶”(紫茶)、貧困攻略のために東西が協力した”携茶”(白茶)、”晴隆翠芽”(緑茶)などの茶ブランドが国内外で好評を博し、黔西南”中国古茶樹の郷”の名声もどんどん影響力が高まってきています。

気候と地理的なメリットから、黔西南プイ族ミャオ族自治州の春の訪れはことのほか早く、春茶の茶摘みは国内の他の地方よりも20日近く早いのです。最近、我が州は春茶の茶摘み期間に続々と入っており、州内の各地で茶農家が春茶の茶摘みに追われています。

興義市

現在、まさに春茶の茶摘みシーズンで、興義市敬南鎮の各茶園では、茶農家たちが晴れた天気になると続々と山に登って、初めての春茶を摘んで、新しい一年の初めての”茶葉経済”を収穫しました。近年、興義市敬南鎮は海抜が高く、緯度が低く、日照時間が長いなどの地理気候条件のメリットを活かし、大いに茶産業を発展させていて、現在、茶葉栽培面積は12500畝あまりに達し、そのうち、老茶園の6500畝あまりが春茶の収穫を迎えています。

敬南鎮以外にも、興義市七舎鎮の茶農家たちは熟練した手つきで柔らかい芽をまさに摘んでいるところで、緑の山のあちこちに忙しそうな姿が見えます。七舎鎮坡現在茶葉栽培面積が2.6万畝あまりあり、主要な栽培品種には福鼎大白、龍井43、安吉白茶、烏牛早などがあります。

貞豊県

目下、貞豊県の5.5万畝の茶園も続々と茶摘みシーズンに入っていて、茶農家たちは春茶の価格がやや高い商機を捉え、急いで茶摘み、加工、販売を行っています。貞豊県は主に烏牛早、龍井43、福鼎、黄金芽、白茶、老樹茶などの茶樹品種を栽培しており、1日あたりの平均生葉産量は20,000斤で、現在既に500,000斤の茶葉を生産しています。販売先は浙江省、山東省、江蘇省、広西チワン族自治区などです。

貞豊県長田鎮の茶山での春茶の収穫の様子

貞豊県長田鎮では、1.3万畝の春茶が新芽を吹き、茶摘みを迎えています。長田鎮の海抜は1200~1500mで、茶樹の生長に非常に適しており、1973年から発展した茶の栽培が始まりましたが、古くからの茶葉栽培の歴史があって、七三茶場、普子茶場、黒石茶場の三大茶場が建設されています。

安龍県

近年、安龍県は優れた地理気候のメリットを活かし、茶葉の栽培は”緑水青山こそが金山銀山である”の理念を実践する重要なメディアであるという認識の下、栽培品種の改植を続け、栽培水準の向上を図り、長期的に効益の見込める生態産業を打ち立てようとしています。これまでに、安龍県には現在3.47万畝の茶園面積があり、2020年には生産面積は2.1万畝で、龍井、安吉白茶、福鼎大白、黄金芽、烏牛早などの優良品種に及んでおり、産量は638.44トン、産出額は1.94億元です。

村民たちが安龍県洒雨鎮堵瓦村の茶山で茶摘みをしているところ

普安県

最近になり、普安県の茶園は既に全面的な茶摘みが始まっており、普安県江西坡鎮の万畝茶園では、至るところで茶農家の忙しそうな姿が見えます。

茶農家が普安県地瓜鎮”白葉一号”感恩茶園で茶摘みをしているところ

近年、普安県は”早”という字で説明できることの他、目覚ましい品質の発展を遂げていて、茶葉の栽培、茶園管理、茶葉加工などの重要なポイントを厳格にコントロールすることで、さらに茶園のグリーンな防除を強化して、普安早春茶の市場での核心的な競争力を向上させています。普安県が主に栽培している茶樹品種には烏牛早、龍井43号、福鼎大白、黄金芽、白葉一号などがあり、主に山東省、浙江省、福建省などに販売されています。

晴隆県

先日、晴隆県の数万畝の茶山では、茶葉が密かに柔らかい緑の新芽を吹き出し、茶農家たちが茶山の中で春茶の茶摘みをしています。

晴隆県の茶山で村民たちが春茶を摘んでいる様子

取材によると、晴隆県は烏牛早、龍井43、中茶108、福鼎大白などの茶樹品種を栽培しており、玄愛、茶葉の生産総量は既に124トンになっていて、主に江蘇省、上海、福建省、山東省、浙江省などに販売されているそうです。

興仁市

興仁市冨益茶園

近年、興仁市は優れた自然条件と生態環境を十分に活かし、有機茶の栽培を市民を豊かにし、強い市を作るための産業の一つにする予定です。2021年3月5日迄に、開園面積は1.4万畝に達し、茶樹品種は烏牛早、龍井43号、黔茶1号、福鼎大白などの品種です。

望謨県

望謨県八歩村の百年古茶樹

近年、望謨県は望謨八歩茶による、”茶海望謨”プロジェクトを準備していて、”会社+組合+農家+茶園”のモデルを採用し、人々の全体的な参加による動員を行って、茶産業を積極的に発展させようとしています。2020年12月までに、八歩村には既に762.51畝の八歩紫茶が栽培されており、八歩紫茶の茶苗も42畝で480万株育てられており、村内の100年以上の古茶樹も86,262株あります。

 

貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州の新茶の状況でした。
各地域の品種の内訳も掲載されているのですが、後発産地ということもあり、信頼性の高い定番品種が中心になっています。
貴州省のお茶を飲んでもあまりオリジナリティーの感じるお茶が少ないというのは、この品種の均質性によるところも大きいかもしれません。

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