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普洱茶の地理的表示マークがリニューアル

中国の地理的表示制度が2021年から変更になったこともあり、普洱茶の地理的表示マークも変更になったそうです。
その使用開始式典の様子が記事になっていました。

1月19日、”普洱茶”地理的表示証明商標の新マークの使用開始式典が昆明市で開催されました。
今回発表された新しいマークは雲南省普洱茶協会が全国製品トレーサビリティー公共プラットフォーム、国家地理的表示ネットと共同でデザインしたもので、地理的表示マーク、”普洱茶”地理的表示証明マークと偽造防止のトレーサビリティーQRコードが含まれています。今後は、消費者が普洱茶を買ったときはスマートフォンでQRコードを読み込むだけで本物かどうかを調べることができ、さらに茶の産地、衛生、品質コントロールなどの状況も理解することができます。

取材によると、”普洱茶”国家標準は2008年12月に正式に施行され、”普洱茶は地理的表示保護範囲内の雲南大葉種の晒青茶を原料とし、かつ地理的表示保護範囲内で特定の加工技術を採用して製造された茶”でなければならないとされています。普洱茶業界の絶え間ない成長により、より高水準でさらに具体的な業界標準が規範化と市場のニーズを満たすために必要とされるようになってきました。地域の基準、業界の基準は国家標準の基準よりも厳しいものであることが求められています。雲南省の普洱茶協会は、栽培、加工、官能審査などの面から基礎基準を構築し、産地の環境と施設設備、栽培、加工、安全衛生、貯蔵と輸送、品質コントロールの面などで普洱茶業界の基準を標準化技術手段として制定し、国家標準への改訂と最適化を図っています。

雲南省普洱茶協会会長の董勝氏は、新しいマークは茶葉会社が自らを制約するとともに消費者の識別を容易にし、普洱茶産業の健全な成長に重要な意義があると述べています。今後は、協会は中国偽造防止業界協会、雲南知識産権研究会、雲南省消費者協会などの組織や機関と協力し、全面的に新しいマークの利用を進めていき、同時に市場の偽物を取り締まり、健全な法律を用いてリスクや問題を予防するような氏杭を作り、保険的な法律総合サービスを提供して、全面的に”普洱茶”地理的表示証明商標の保護を進めていく予定です。

式典の中で、雲南省普洱茶協会と全国製品トレーサビリティー公共プラットフォーム、深圳市安盾知識財産権サービス有限公司は、戦略提携協議書にサインするとともに、9社に対して”普洱茶”地理的表示証明商標の使用も反企業として表彰を行いました。

 

中国の地理的表示制度が2021年から変わりました。
以前まで国家工商行政管理総局の商標局が認定していた“中国地理標志”が廃止され、国家知識産権局(国家知识产权局)が認定する以下のラベルが採用されています。
QRコードによる統一的なトレーサビリティーシステムの整備なども進んでおり、中国の茶業界はかなり進歩的な取り組みを進めています。

 

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