勐海県のお茶の中でも、際立った特徴がある、広別老寨のお茶について書いてある記事がありましたので紹介します。
広別老寨は、勐海県勐混鎮の曼蚌村委員会に属し、勐混鎮の東側にあり、曼蚌村委員会からは5km、勐混鎮からは11kmほど離れています。村の面積は836.16畝、海抜は1400mで、年平均気温は17.6℃。この茶園は老班章から導入した茶の種を栽培したもので、茶ポリフェノールの含有量が高く、現在、晒青茶を製造しています。
広別の古茶園は、村の周囲の森林の中に分布しており、他の木と混生していて、大小合わせて20箇所くらいの場所に、大体4万本あまりの古茶樹があります。広別老寨はシーサンパンナ・タイ族自治州で比較的保存状態が良く、面積も最大の古老茶山の1つです。
広別老寨は老班章からも遠くはなく、布朗山系に数えられることもありますが、茶の味わいは老班章茶のものと比べると違いがはっきりしています。全体的な布朗山のお茶は”苦”として称されますが、広別は甘くて別の種類のようであり、ある茶の愛好家は広別を布朗山系の”妖茶”であると言い、これは茶の変化と味わいを指すものです。布朗系の茶の味わいはやや重めですが、広別は例外で、広別老寨の茶湯の色は蜜黄で明るく透明感があり、甘いタイプに入ります。第3煎以降の戻りの甘さが途切れず、甘みの比較的強い茶葉で、微かに渋みを感じ、潤いがとてもあるお茶で、それでいて気韻も十分で、味わいの豊かさがとても良いのです。広別老寨の蓋碗の蓋の香りは高海抜の濃郁なフレッシュな香りがあり、茶湯の味わいは口当たりが柔らかくて、厚みがあり、水質は緻密で丸く潤いがあり、戻りの韻にはカラメルのような甘みがあり、頬に唾液が出てきます。広別の茶は”普洱茶第一香甜”という評判があり、これは勐海茶区でも特に珍しい普洱茶なのです。
日本ではほとんど紹介されていない産地のお茶ですが、広別老寨(广别老寨)という名前を見たら、一般的な勐海の味わいだと思わずに、飲んでみた方が良いかもしれません。