中国のあちこちで栽培されるようになってきた、黄金茶。
湖北省武漢市でも最大の黄金茶の茶畑がある新洲区で茶摘みが始まったようです。
4月12日、いたるところに新緑が広がっています。武漢市新洲区李集街道では、一年に一度の黄金茶の茶摘みシーズンを迎えました。
手と指を上下にひらひらさせ、茶農家の朱紅燕さんは素早く籠の半分ほどを摘みました。冬の間の蓄積を経て、新茶は柔らかい新芽を吹き出しています。黄金茶はアミノ酸の含有量が優良な緑茶よりも高く、色が緑色の中に黄金色があることからその名前が付き、1斤の乾燥茶の価格は1000元以上になり、市場では非常に良く売れています。
李集街道は大別山区にあり、かつては茶を植えていた伝統があります。しかし、時代の移り変わりに伴い、茶園は徐々に歴史の記憶となっていきました。2011年、出稼ぎで必死に働いていた曹更生さんが故郷に戻り、長年働いてきた出稼ぎで稼いだお金を使って、武漢逸品林業有限公司を立ち上げることを決め、故郷の増収への道を広げることにしました。
2016年、武漢市農業農村局の村に駐在するサポートチームが李集街道の建新村の地理環境と土質を検査したところ、黄金茶の栽培に非常に適していることを発見し、村民が収入を増やし豊かになるための特色ある産業とすることを決定しました。彼らの支援の下、武漢逸品林業有限公司は黄金茶を導入して栽培し始めました。現在既に150畝を栽培しており、武漢市では最大の黄金茶の栽培基地となっています。
「お茶工場が出来た後、家のすぐそばで仕事に就くことができ、1日で100元あまりを稼ぎます」と茶摘み人の許旺栄さんは言います。建新村の黄金茶は徐々に規模が大きくなり、会社は毎年、村に賃料を支払う以外にも、地元の村民の茶摘み業務の給料は5万元にも達しています。このほか、茶園の除草、畑の管理なども地元の人々が参加をしており、収入を増やすための重要な源になっています。
黄金茶と呼ばれる黄色白化品種は、この産地のように茶産地としては後発の地域に植えられていることが多い印象です。
現在は、価格がかなり高く推移しているので、無名の産地でも市場に食い込めるというのが利点ですが、今後、競争が激化してくると品種の魅力だけでは厳しくなってくると思われます。