河南省信陽市といえば、大変名の通った名茶である信陽毛尖の産地です。
それはさぞかし、農家も潤っているだろう・・・と思いきや、茶づくりから撤退する農家も出てきているようです。
一体何が起こってるのでしょうか?
春茶成本500元/斤以上 信阳部分茶农弃茶
随着气温升高,信阳毛尖春茶生产的大幕也即将拉开,但在调查中发现很多茶农对今年的春茶生产的形势并不乐观。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0320/article_168304.html
気温が高くなるに従い、信陽毛尖の春茶生産の幕がまもなく切られようとしています。しかし、調査によれば多くの茶農家には今年の春茶の生産を楽観視できないようです。
その理由の1つ目は、茶摘みコストの上昇と茶摘み人の確保難です。現在、茶農家の話によると、今年の茶摘み人のコストは1日当たり80元前後にまで上昇しており、1斤の春茶における茶摘み人のコストだけでも400元前後に達してしまうそうです。これに加えて、製茶を行う茶師のコスト、交通費、飲食費などの費用がかかるので、1斤の春茶を生産するのにかかるコストは500元以上です。
それでもなお、茶農家たちは茶摘み人を雇うのが大変難しいと感じており、その主な原因は茶摘みが大変辛くて報酬が低いということと、これが他の仕事に比べて魅力が無いためだと考えています。
2つ目は、他の土地のお茶が地元のお茶を駆逐してしまう状況が深刻なことです。調べてみると、雲南省や四川省などの土地の春茶は私たちの地元よりも早く収穫できます。一部の心ない業者や茶農家は、よその土地のお茶や信陽市東部の県区の品質が劣る小山茶や田間茶を、あらかじめ大量に購入し、董家河や浉河港の茶葉市場に持ち込んで、地元産のお茶として販売するのです。一部の小山茶、低級茶に至っては、有名な山に持ち込んで、高級茶として販売するケースもあります。
3つ目は、茶葉の取引市場に有効な管理ができておらず、茶農家と茶商の対立が発生していることです。一般的な状況でいうと、茶農家は当日生産したお茶を当日中に売り出しますが、一部の茶商は、過剰に多くのゴミの重量などを取り除いたりして、低価格を押しつけたりしており、茶農家と茶商の間に対立が生じています。
茶葉の利益の大部分は茶商が持って行ってしまい、茶農家はごくわずかの所得しか得られず、茶農家の生産に対する積極性に影響しています。
4つ目は、茶の生産における利幅が年々小さくなっていることで、茶農家のお茶離れ現象が深刻になっています。ここ数年、我々の地域では茶園面積が大きく増え、各茶園は既に一定の規模を持っています。しかし、茶摘み人の手配は日増しに難しくなっており、茶葉の生産にかかるコストは年を追うごとに上昇し、他の産業と比べても茶の生産による利幅は毎年減少してきていて、毎年多くの茶農家が(とりわけ若い人ほど)茶の生産に従事することを望まなくなり、茶農家のお茶を捨てる動きがますます明らかになっています。
手摘みにこだわる伝統的な生産方法が根底にあるため、最近の人件費の上昇に生産現場が耐えきれなくなっているようです。特に最近のように売れ筋は1斤数百元となってしまうと、とてもではありませんが、コストが合いません。
人が従事したいと思わない産業に未来は無いので、根本的なビジネスモデルの転換を行わないと、中国の茶業も非常に厳しいことになりそうです。