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アフターコロナ時代の中国紅茶産業とは

湖北省利川市で紅茶に関する会議が開催され、そこでアフターコロナ時代の中国紅茶産業について議論が行われたようです。

 

今年は感染症流行の影響を受け、茶産業はあまねく傷を負いました。6月、国家茶葉産業技術体系産業研究室が全国16の茶産省で春茶の生産販売状況に関する調査研究(サンプル地域の茶園総面積は2227.4万畝で、総面積の約48%を占めます)を行いました。データによると、今年の春茶の総産量はわずか0.84%の伸びに留まりました。55%の産地では、感染症流行により生産コストが増加しました。しかし、もう一つの側面では、一定程度のブランド影響力を有する茶葉会社では、販売額が下がらずにむしろ伸びています。危機の中から新しいチャンスを育む、これはアフターコロナの時代に茶人たちに差し迫るもので、考えを新しくして産業を発展させ品質を向上させる道なのです。

ここ数年、世界の紅茶生産量は増加を続けており、2018年の総産量は327.2万トンに達し、世界の茶葉総生産量の55.5%を占めます。紅茶は中国の国内市場での需要もどんどん増してきています。これを鑑みて、中国紅茶連盟の会議が10月23日、湖北省利川市で「アフターコロナ時代・紅茶の発展における機会と挑戦」をテーマに開催され、茶人たちは新しい思考、新しい構想を提出しました。交流の過程において、”優れたものを作り精緻なものを作る”、”産業融合”、”イノベーティブな成長”は皆が普遍的に提案するキーワードになっていました。

「茶文化とは何でしょうか?人とお茶の生態、茶生産、茶生活の総和。これこそが茶文化です」杭州市茶文化研究会会長の何関新氏は、ズバリと言いのけます。茶産業はまた新しい時代に既に突入したと言えますが、これもまた良い時代です。何関新氏は、現代の文明を茶産業に繋ぎ、一次・二次・三次産業を融合させ、労働力コストの問題を解決して、茶産業のレベルアップを促進するべきだと考えています。「昨日、私たちは毛壩鎮に行きましたが、私が特に印象に残ったのは、山を越える度に全く同じ風景は一つもなくて、茶と田が山の間に分布していて、お茶の劇を見ているような感覚になり、これは本当に心に残るものでした」。茶文化の問題については、中国茶葉博物館館長の包静氏が実践による経験を伝えました。「私たちの博物館がデザインした茶の文化的な製品、解説した牛牛研習社などはいずれも茶+Nのスタイルで、バリューチェーンを延長するのに有効です」。

中国国際茶文化研究会の副秘書長の陳永昊氏は、伝承という文章をよく綴るのと同時に、新しい楽章も奏でる必要があります。一方では手頃な価格で品質を保った庶民の日常茶をよく作り、もう一方では、科学技術や文化の力を借りて、品質が良く価格も良い小衆茶を作り、そして地元の特色をハッキリと打ち出すのが良いと見ています。彼がまた特に提案したのは「最近の市場では桂花紅茶のような新工芸工茶が、若い人たちには大変喜ばれているではないですか。若い人たちを獲得することは茶葉市場の将来を獲得することになります!」ということです。

多くの浙江省の茶人も今回の会議に参加していました。浙江省は名優緑茶を出すことでずっと名前が知れ渡っていましたが、ここ数年は紅茶産業でも名声が聞かれるようになってきています。少し前に開かれた全国茶葉加工工(精製)職業技能コンテストでは、衢州市開化県からやって来た李群勇氏が桂冠を得て、浙江省の歴史上の最高成績を残しました。彼の作った紅茶は風味品質ともに優れていて、淡く優雅な花果香があり、濃郁な蜜香があり、様々な層の人たちの要望を満たすものでした。

中国農業科学院茶葉研究所の副所長で、中国茶葉学会理事長の江用文氏は、感染症の流行は、私たちに1つの啓示を与えています。茶葉生産は労働集約型から機械化の方向へ転換を早く行うことが必須であり、加えて標準化、規模化をより速く進め、同時に茶葉の販売もさらにオンラインとオフラインの組み合わせを重視するべきだということです、と強調しました。
挑戦とチャンスは一緒にやって来て、新しい時代の中国紅茶産業は非常にやりがいがあります。会の席上、中国紅茶連盟の持ち回りの理事長のバトンが、江西省寧紅集団の董事長である朱麗俐氏から湖北省利川市飛強茶葉有限責任公司の董事長である卓万凱氏の手に渡されました。

 

コロナ禍の中でも、春茶の生産量は伸びたようです。
提言の中には、庶民向けに品質を保ちつつも価格の低廉なお茶(いわゆる大衆茶)だけではなく、品質も値段も良い高級なお茶(大衆茶に対応して小衆茶という用語が出て来ました)を作ることなど、前向きな提案も多く出ているようです。
そのベースには、コロナ禍の中での茶業における生産販売状況の調査を速やかに行っているなどのデータをきちんと取っているということも見逃せません。
中国の茶業は早くもコロナ以降の業界をどうすべきかの具体的な実践に移るフェーズまで進んでいるようです。

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