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42万人がオンライン参加、靖安白茶のイベント

江西省宜春市の靖安県で靖安白茶の茶摘み開始イベントが開催されたのですが、今年は新型コロナウイルスの流行を受けて、オンラインでの参加にも力を入れたようです。

 

茶は春のものが貴重で、その春はまさに今です。春分のあと、清明節前に摘んで作られるお茶が最も貴重です。病気の流行予防と経済社会成長を適切に配分する特殊な節目として、江西省のお茶は、”オンライン+オフライン”を組み合わせたきめ細やかで豪華な会を行いました。3月28日、”靖安という1つのライフスタイル”2020靖安白茶開茶節とオンライン生放送で茶を助けるイベントが江西省宜春市靖安県で正式に開催されました。

取材によると、今回の開茶節は、3つの見どころがあったそうです。靖安茶園の見学と風景の撮影、”靖品-靖安生活館”地域ブランドの発表と企業への権利授与、一番茶のオンラインオークションと茶葉会社による生放送販売です。

この日の朝早くから、会社の来賓、網紅(訳注:中国のネット有名人。有名YouTuberのようなもの)と撮影愛好者は38人前後で、靖安の茶園を現地で見学しました。網紅のカメラを借りて、全国のファンたちに靖安白茶の茶摘み、製茶の工程と茶園の風景が紹介されました。
このほか、第4回”靖安白茶は天下に香る”撮影コンテストが、3月16日に先行してスタートしていて、開茶節の当日は全体の茶摘み風景のなかで、一つのピークを迎えていました。撮影コンテストは5月30日が締め切りで、引き続き多くの撮影愛好家のエントリーを歓迎しています。

イベントの2つ目の見どころは、”靖品-靖安生活館”地域ブランドの発表で、これは靖安県の地域公共ブランドイメージが始めて外部に公開されたものです。この中には、”靖安県で生産された極上品の所在地”という意味が込められており、”靖安県から出た品物は、必ず極上品である”というイメージに繋がります。
イベントの会場では、靖安県地域公共ブランドを計画した会社である語農文化の董事長であり、民主建国会中央文創チームの副組長であり、北京大学峰火文創センターの研究員で、江西省農業ブランド研究センターの特約研究員である杭雲龍さんが、”靖品-靖安生活館”のブランドイメージについて解説しました。
このほか、靖安県政府副県長の劉化平氏が靖安白茶の成長戦略について、詳細でしっかりとした説明を行い、著名な茶葉専門家である江西農業大学の李道和教授が靖安白茶に関しての詳細な説明を行いました。外部の人にとっても、靖安白茶の特徴や優れた点と戦略的な計画が、全面的に分かりやすく理解できたのではないかと思います。

地域公共ブランドは、通常はその地域の”金色の名刺”として捉えられ、靖安白茶地域ブランドのイメージが公開されたことは、靖安白茶のブランドイメージを大いに高め、間接的に靖安県全体の知名度、美称度と影響力を高めることになることでしょう。このほか、発表会の会場では、”靖品-靖安生活館”地域ブランドの企業への権利授与式が開催され、靖安県の地元の省級・市級の農業龍頭企業12社に授与されました。

江南の春の雨は新芽の成長を促し、白茶の香る季節がまたやって来ました。最後の見どころは、”一番茶のオンラインオークションと茶葉会社による生放送販売”です。一番茶は、冬の間にゆっくりと時間をかけ、昼と夜の温度差が大きく、成長が比較的ゆっくりであり、数量も限りがあるのですが、その特別な味わい、栄養成分の品質から、奪い合いになるようなもので、オークションにかけられた稀少なものは、茶業界の人々が”甘露”と称するほどです。

病気の流行予防の観点から、今回のオークションはオンラインによる生放送形式で行われたというのが、今回のイベントの最大の見どころでした。今回のイベントでのオークションにかけられた一番茶は1kgで、靖安県の省級農業龍頭企業である江西九峰白茶開発有限公司が提供したものです。オークションは淘宝(訳注:タオバオ。中国の大手オンラインモール)のオークションと、微賛の2つのプラットフォームを用いて、全国の観客と同時生中継されました。
取材によるとオークションは15分間続き、激しい競り合いの結果、”明星客服”というネットユーザーが、24900元の価格で落札に成功しました!同時に茶葉会社と網紅によつ販売も会場で同時に行われ、全体の放送は90分あまりも続き、96000元を売り上げました。データによると、今回の中継では42万人がオンラインで見たとのことです。

このほか、靖安白茶のブランドイメージを立体的に高め、靖安白茶ブランドが国内外に進出するのを手助けするため、イベント会場では靖安白茶のテーマソングである『故郷白茶』が初めて公開され、靖安白茶のプロモーションビデオの放映や、靖安白茶撮影コンテストの歴代の受賞作品展や、靖安白茶の新茶の試飲イベントなども開催されました。

取材によると、靖安白茶は珍しい品種で、アミノ酸の含有量が一般の茶葉の2~3倍あり、しかし茶ポリフェノールは普通の緑茶より3分の1ほど少ないので、味わいは甘く、非常に高い栄養価値があります。多くの優れた点が靖安白茶にはあるため、国家地理標志保護製品の1つに数えられており、国内外の様々な名茶コンテストで62個の賞を受賞しています。

このほか、靖安白茶のブランド価値は2019年の中国茶葉地域公共ブランドの評価によれば、8.98億元に達し、全国の白化茶の中では”第2位”で、「2019年中国農業ブランドの特色ある農産品の地域ブランドベスト300」に入選し、”2019江西省農産品十大地域公共ブランド”にも選ばれています。

さらに靖安白茶の所在地である靖安県は、長江の中流域の中では最も美しい”緑心”と呼ばれ、”中国の天然酸素バー”と称され、江西省で初めての国家級生態県、国家重点生態機能区に選ばれています。全国で初めて靖安白茶開茶節が成功裏に開催されたことは、必ずや靖安白茶の大幅な拡大と向上に繋がり、靖安県全体の地域の知名度と影響力を高めることでしょう。

 

あまり日本では馴染みの無いお茶ですが、安吉白茶と同様に白化した品種を用いて作る緑茶です。
新型コロナウイルスの流行で、なかなか大規模イベントが難しくなる中ですが、こうしたイベントは全国に配信可能です。
既にファンを持っている網紅などの力を活用しながら、このようなイベントを企画する産地は、今後増えていくかもしれません。

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