浙江省温州市では早くも早春茶の三杯香の茶摘みが始まっているようです。
2月15日、2022”温州早茶”ブランド展開会式典と泰順三杯香開採節シリーズイベントが泰順県百丈鎮で正式にスタートし、イベント会場では、多くの茶摘み人たちが生態を維持した茶園の間で動き回り、熟練した手つきで今年最初の早茶の柔らかい芽葉を摘んでいました。
今回のイベントは温州市農業農村局が主催し、温州市農業技術普及センター、泰順県農業農村局と泰順県百丈鎮人民政府が開催を請け負ったものです。
取材によると、”温州早茶”の歴史は古く、今から1600年あまりの歴史があり、”嫰、鮮、甘”などの品質を備え、典型的な高山の優質茶に属し、中国国際茶博覧会の名茶コンテストで何度も金賞や、中国国際農業博覧会の名ブランド産品で、浙江省名ブランド産品などの栄誉を受賞しています。
中国農業科学院茶葉研究所所長の姜仁華氏によると、”温州早茶”は浙江省でもっとも早く茶摘みされ発売される茶葉で、かねてより”浙江第一早”の美称があり、歴史的に文化人からの推薦を受けてきました。
”温州早茶”ブランドの年を盛り上げるために、今回の一連のイベントは5月まで続きます。その趣旨は温州早茶を宣伝し、茶文化を高揚し、茶ブランドを宣伝し、茶の取引を推進して、茶の経済を繁栄させ、より多くの茶農家のためにサービスを行うことで、温州早茶ブランドの農業の発展を促進することにあります。
取材によると、2018年に始まった温州早茶節は温州早茶ブランド展に改名され、温州市の各県区の早春茶に集中して、市民の参観や明前の春茶の購入に最も良い機会になっています。
イベントの主催者によると、今年度のスケジュールは2月15日の開会式典のほか、3月中旬には温州早茶十大精品名茶コンテストが開催され、3月25日~28日にはオンラインとオフラインを組み合わせた形で市民に展示し、この期間中は会場での製茶技術の展示や、茶の高度加工製品の展示などが行われます。5月には温州市十大製茶大師コンテストという一大イベントが盛大に行われる予定です。
近年、温州市は気候が温暖であることと特早生茶樹の品種という2つのメリットを大いに活かし、永嘉烏牛早、泰順三杯香、蒼南翠龍などを相次いで開発し、歴史的名茶である楽清雁蕩毛峰、温州黄湯、文成貢茶などを発掘して恢復し、一県一品のスタイルを確立しました。
泰順は温州市南部の山地にあり、亜熱帯海洋性モンスーン気候に属し、四季がはっきりしていて、気候は温和で、雨量も十分にあり、春と夏は水も熱もあり、秋と冬は光と温和さがあって、高山では雲霧がたなびき、低山では空気が湿潤で、夏には酷暑も無く、冬には厳寒も無くて、空気は清らかで、環境にも汚染が無く、”天然の酸素バー”という美称もあります。”三杯香”茶は泰順の深い山の中の茶園の茶樹の細く柔らかい芽葉を用いて、丁寧に製造され、浙江省優質地方名茶にリストアップされています。
温州市の早春茶は、”温州早茶”の統一ブランドを掲げています。
この中に、今回の泰順三杯香のほかに、永嘉烏牛早、蒼南翠龍などの名茶が並んでいるというスタイルになっています。
いわばブランドの二階建て構造が行われている地域もあるので、このあたりは要チェックかもしれません。