広西チワン族自治区の梧州市で生産されている黒茶・六堡茶の産量が大いに伸びているようです。
金秋の十月は、まさに収穫の季節です。梧州市の当局への取材によると、9月末までに梧州市の茶園面積は12.42万畝に達し、年末までの産量は2万トンに達する見込みとのことです。
ここ数年、梧州市は百億の茶産業を打ち立てるという戦略目標を立て、『梧州市六堡茶産業発展計画(2016-2025)』を積極的に実施し、六堡茶の市場開拓を絶えず行い、六堡茶産業の高度化を促し、六堡茶ブランドの知名度を高め、文化交流を展開するなどの様々な面である程度の成果を得ました。今年3月、六堡茶は初めてペルーへ輸出され、これは六堡茶がラテンアメリカ市場へ参入を開始したことを示しています。
このほか、さまざまなレベルの各部門は政策のサポートを打ち出し、資金補助にも力を入れ、六堡茶産業の高度化を推進し、茶と文化旅行産業の融合的な発展を促進しています。
統計によると、今年から自治区が梧州市茶産業発展資金に投じた支援金額は5579.49万元に達し、そのうち2020年の郷村振興補助資金は4500万元で、梧州市標準茶園、現代化茶園加工などの建設をサポートし、蒼梧県原生六堡茶農村産業融合発展模範園の建設、蒼梧県六堡茶産業園区のインフラ建設などのサポートにも投じられています。2020年の主要な農業生産発展資金は850万元が投じられ、梧州市茶葉全産業サプライチェーンの開発プロジェクトをサポートし、茶葉標準化加工工場の新築及び改築拡張、加工技術と施設設備の改造、倉庫設備の改善などに用いられています。梧州六堡茶加工企業向けの貸付利子補給にも、229.49万元の補助が行われています。
六堡茶は、東南アジアの華僑向けに提供されることで知られていたお茶ですが、最近はかなり市場を拡大してきているようです。
その根拠になっているのが、文中にある『梧州市六堡茶産業発展計画(2016-2025)』という地元政府の産業育成計画です。
荒唐無稽な計画に思えるものも、次々と実現していくのが中国の地方政府の驚くべきところですが、投じられている財政支出も莫大なものであるようです。