四川省楽山市の犍為県ではジャスミンの花の開花の季節を迎え、ジャスミン茶の生産も最盛期に入ったようです。
ジャスミンの花が開く時期になり、楽山市犍為県はジャスミン茶の生産の最盛期に入りました。程剛さんは地元生まれ地元育ちの犍為人で、製茶の技術は祖父の程徳全さんから学び、現在は四川省炒花甘露茗茶有限公司の社長を務めています。彼の話によると、清の乾隆28年(1763年)、朝廷の巡撫、四品道台を務めた李抜が福州に人を派遣してジャスミンの花、数千株を持ち帰らせ、故郷の犍為南門壩に植え、”ジャスミン園”を作り、花を愛で製茶を行ったので、今から300年近い歴史があります。
程剛さんによると、花茶を作るためのジャスミンはまもなく開きそうな蕾を摘む必要があり、それを茶葉と混ぜ合わせて香り付けをし、花の蕾が茶葉の中でゆっくりと開いていくときに、花の香りが茶葉の中にゆっくりと染みわたっていくのです。良いジャスミン茶は少なくとも5回以上の香り付けをすることによって、花の香りも茶の香りもともに良いジャスミン茶になります。
取材によると、犍為県ではジャスミンを8.5万畝、年間3.2万トンのジャスミンの花を生産しており、1.9万トンのジャスミン茶を加工していて、”中国ジャスミンの郷”、”中国茶郷”、”中国ジャスミン茶の都”、”中国名茶の郷”などの称号を相次いで獲得しています。
ジャスミン茶というと福建省福州、広西チワン族自治区の横県などが著名ですが、四川省もジャスミン茶の生産が盛んです。
こちらのジャスミンは福州から導入されたもののようですね。