恩施玉露の産地で知られる湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州でも茶摘みが始まっているようです。
3月8日、天気は快晴で、我が州で初めての春茶の茶摘みが始まり、春茶市場での取引の幕が切って落とされました。
茶農家たちは茶摘みに追われ、茶商たちは茶の買い付けに追われ、農村の熱気はピークに達しています。
恩施市芭蕉トン族郷にあるこの生態茶園では、茶の香りが漂い、茶農家たちは春の光の下で最初の春茶の茶摘みに追われていました。
高拱橋村のある茶園では、舒輝翠さんが手の指をひらひらと踊るように舞わせながら、懐の籠の中には摘み取った春茶が満杯になっていました。
「私は恩施市で清掃の仕事をしています。普段は帰ってくると1時間あまり茶摘みをしています。休みの時は朝、まだ空が暗いうちから茶摘みに出かけ、1日で6,7斤を摘むことができ、現在の春茶の価格ならば毎日少なくとも300元は稼ぐことができます」
この郷の茶葉取引市場では、新鮮な春茶がよく売れています。茶農家たちはあちこちからやって来て自分の家の春茶を売り、籠いっぱいの春の葉を満載した茶商の輸送車は、その晩すぐに茶葉工場に運ばれて、製造され販売されます。
「3月1日から,会社では春茶の買い付けを始めました。現在、毎日だいたい1000斤あまりの生葉を購入でき、製品茶葉大体200斤あまり作ることができます」と湖北省恵愉茶業有限責任講師の総経理である欧陽章建氏は言います。茶工場には7人の製茶師がおり、午後5時から翌日の朝10時まで、夜通しで春茶の製造を行います。
現在、市場で春茶の製品茶は800元あまりで売れるとのことです。
「ここ2日ほどの春茶の生葉買い上げ価格は1kgあたり160元前後で、現在の生葉の取引価格の全体の趨勢は昨年の同時期とほぼ同じです」と恩施州茶産業強会副秘書長の程鶴江氏は言います。近年、恩施硒茶の品質の上昇とブランド影響力の増加に伴い、恩施春茶の価格には追い風が吹いています。
3月中旬までには、我が州の春茶は全面的な茶摘みシーズンを迎えることが予想され、恩施硒茶製品が大量に発売される見込みです。
茶産業は恩施州で現在、最大の民間産業で、生態産業であり健康産業でもあり、80万あまりの茶農家の経済収入の重要な源泉となっています。
現在、恩施州の茶園の規模は省内でも最大で、全国の地級市州でも4位で、6つの県と市が全国の茶葉重点産茶県と中国茶業百強県に選ばれています。
日本では恩施玉露の産地という印象ですが、中国では恩施硒茶のブランドの方がむしろ浸透しているようです。