近年、急激に茶業を伸ばしてきている貴州省ですが、昨日、貴州省茶産業発展大会が開催され、そこで様々なデータが発表されたようです。
6月9日、貴州省茶産業発展大会が貴州省遵義市の湄潭県で開催され、会議では2020年の上半期の貴州省の茶の発展について主に話し合われました。
<茶園に関するデータ>
貴州省の茶園面積は700万畝で安定しており、生産面積は610万畝を確保しています。高標準茶園への植え替えを40万畝進めており、さらに産業融合茶園50万畝、1万元を超える収入をもたらす高効率茶園を50万畝、林・灌・草立体茶園50万畝ずつ建設し、茶園の総合機械化率は45%を突破しています。
<品質安全に関するデータ>
貴州省が普及を推進する緑色防除面積は200万畝、新たに増えたEU基準の茶園は50万畝となり、省レベルでの抜き取り検査サンプルは1000件以上行っており、農薬残留と重金属の検査において、国家標準基準では100%合格しています。
<茶葉加工に関するデータ>
貴州省は通年での茶葉総生産量は40万トン以上を確保しており、総産出額は500億元に上る見込みで、新たに増えた茶葉加工企業と組合は200社、新設もしくは改装された茶葉の精製加工工場は20カ所に上り、地域公用ブランドの使用企業が全体の企業数に占める割合は20%にまで高まりました。
<市場での販売に関するデータ>
省外における主要な目標都市において、貴州省の茶の販売窓口を100カ所増やし、新たに増えた営業拠点数は1000カ所に上ります。
別の記事によると、今年の5月までの貴州省の茶葉生産量は16.88万トンで、前年比で7.5%の伸びとのことです。
また、輸出額が大きく伸びており、4月までの貴陽税関の統計では、8523.1万元で、前年比で90.7%の伸び。
EU向けなどの茶園を開発するほか、機械化を効率良く進めているため、輸出は今後も力を入れていく方針のようです。
国内向けには、貴州緑茶のプロモーションと主要ブランドである三緑一紅(都匀毛尖、湄潭翠芽、緑宝石、遵義紅)に注力する方針と発表されています。
国内向けの存在感は、まだ大きくは無いのですが、抹茶の生産に力を入れていますし、海外市場における貴州茶の存在感は増してきそうです。