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福州の茶葉市場の様子

茶産地ではお茶の生産が再開されていますが、それらのお茶を販売するには茶業者の活動が正常化することが必要です。
しかし、今まで流通の多くを担ってきていた都市部の茶葉卸売市場は、かなり厳しい状況におかれているようです。
福州市にある五里亭茶葉市場の現在の様子について、ご紹介します。

 

陽春の3月は、春茶を摘むのに絶好の時期で、各地の茶園は続々と春茶の茶摘みシーズンに入りました。新型コロナウイルス肺炎の流行の影響下で、復習の茶葉市場の経営状況はどうなのでしょうか?茶葉の価格には変動があるのでしょうか?このような疑問を持ちながら、3月21日に福州五里亭茶葉卸売市場へ取材に行きました。

福州市晋安区にある五里亭茶葉卸売市場は、福州における茶葉の集散地で、卸売り、小売り、経営の拠点です。多くの茶商がここで人生で”初めての給与”を得ています。
昼の11時頃に取材に行ってみると、市場の大多数の店は既にオープンしていましたが、元々の賑わいと比較すれば、この日、市場は大変寒々しいものでした。従来であれば、茶葉店の中にはお茶を味わう顧客の姿が見かけられたものですが、新型コロナウイルス肺炎の流行の影響から、茶葉店には「病気の流行期間中のため、マスクを装着し、速やかにお茶を購入ください。試飲はご遠慮願います」と張り紙がしてありました。

「影響は甚大です」と茶商の施尉雄さんは到着したばかりの龍井茶を店で整理しながら、話してくれました。茶葉市場で経営を始めて十数年になりますが、今年の春節はこれまでで最も閑な時間だったと言います。3月初めに店を再開してから、茶葉卸売市場へやってくる人は少なくなり、誰も店で試飲しに来なくなり、顧客の茶葉への需要量も減少したように思えるとのことです。

別の店の責任者である、程燕珍さんも、茶葉の販売というのは比較的特殊で、顧客は味わって初めて選ぶことが出来ます、と言います。病気の流行期間では、試飲は人員が密集する場所に行くことはできず、茶葉店についていえば、個人のお客さんは本当に少なくなりました。
3月初めに、さまざまな部署の審査を受けて、程燕珍さんは店を再開しました。しかし、人の流れが少ないため店の販売量も大幅に落ち込みました。彼女によると、この茶葉店は10年あまり経営を続けていて、多くの”リピート客”を積み上げてきました。現在、主には昔からの常連客のリピートオーダー似た寄っていて、彼らとはWeChatや電話で連絡して購入していて、そのあとすぐに全国各地に宅配便で配送している、とのことです。

病気の流行の影響を受けて、多くの市民が”家”にこもることを選択しており、人の流れが減り、販売量も減少し、これによって一部の茶商はオンライン上に販売の拠点を作るという発想を加速させています。茶商の余文達さんは、常連客のこれまで通りの注文に応えるだけで無く、積極的に販売方法を転換しようとしていて、実店舗の販売からオンラインでの紹介に切り替えようとしています。
彼とその妻の呉さんの朋友圈(訳注:WeChatなどの友達リスト)を見てみると、みな茶に関連する情報で、このほかに新しいメディアとインターネットのモールで茶葉を販売しています。余文達さんは、現在はWeChat、TikTokなどのネットの取引システムを使い、今後はシェアモデルに移行することを考えていると言います。
「時代の進歩に伴って、私たちも学び、進歩して行かなければなりません。茶葉をより良くするのと同時に、オンラインの販売拠点とオフラインの実店舗を組み合わせて販売量を増やしていきたいです」と、十数年の販売経験のあるベテランの茶商として、余文達さんはこのように話してくれました。

病気の流行は茶葉の価格に影響するかどうかについて、余文達さんは、毎年、福建の茶葉の販売価格は品質によって決まるので、今年の茶葉の販売価格が例年よりも上がるか下がるかは、あったとしてもその波はそれほど大きくないとみています。「現在、各業者が続々と復旧してきていて、将来もう少し時間が経てば、市場はだんだん良くなっていくと信じている」と話します。

施尉雄さんは、国内の病気の流行がコントロールされるにつれて、茶葉市場の販路もゆっくりと好転していくだろうと考えています。「今は、龍井茶が既に茶摘みを始めています。彼らが我々に供給してくれる価格は例年とほぼ大差は無く、大きな変化は無いでしょう」。

福建省は我が国の東南部の沿海地区にあり、古くから茶の生産の盛んな省として知られています。海峡両岸茶業交流協会副会長の柯家耀さんは、福建のoo茶の種類は豊富で、産地も数多くあります。三月末には、銀針と一部の緑茶が茶摘みを開始していきますが、大部分の春茶の茶摘み時期は4月、5月に集中しています。「今回の病気の流行が春茶に影響を与えることは、今の時点ではそれほど大きくなく、一部の茶産地において生葉の価格に少し変動があるくらいでは無いでしょうか」と指摘しています。

 

店にいてもお客さんが来ない状況のようで、販売側も非常に厳しい状況に立たされているようです。
販路が無くなれば、生産した茶葉も捌けていかないわけで、生産現場の復旧の次は、販売のテコ入れをどうするかが、今後の課題になりそうです。

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