中国茶ファンのためのデータベース&ニュース

  1. 原産地保護・ブランド
  2. 96 view

2015年中国茶ブランド価値ランキング、鉄観音が初の首位に

ここ数年恒例となった、中国茶のブランド価値のランキング。
2015年版が発表され、今年は安渓鉄観音が西湖龍井茶を上回り、初の首位を獲得したようです。

2015中国茶叶区域公用品牌价值十强出炉 铁观音蝉联榜首

4月8日,2015中国茶叶区域公用品牌价值十强发布与授牌仪式在浙江新昌县举行。安溪铁观音以58.7亿元的品牌价值首次荣膺榜首,西湖龙井以58.2亿元位列次席。大佛龙井以29.2亿元的品牌价值位列第六。其余入围十强的品牌还有:信阳毛尖、普洱茶、福鼎白茶、安吉白茶、福州茉莉花茶、武夷山大红袍、祁门红茶。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201504/00000748.html

4月8日、2015年中国茶葉地域公共ブランド価値ベスト10の発表と授与式が浙江省新昌県で開催されました。安渓鉄観音が58.7億元のブランド価値で、初めて首位の座を獲得し、西湖龍井が58.2億元で2位となりました。大佛龍井は29.2億元でブランド価値6位となりました。その他のベストテンに入ったブランドには、信陽毛尖、普洱茶、福鼎白茶、安吉白茶、福州茉莉花茶、武夷山大紅袍、祁門紅茶があります。

浙江大学CARD中国農業ブランド研究センター、雑誌『中国茶葉』、中国茶葉研究所中国茶葉ネットの連合で作られたプロジェクトチームは6年連続で”中国茶葉地域公共ブランド価値評価”の研究を行っています。プロジェクトチームは、中国茶葉のブランドの成長の現状を観察し続け、業界に対して茶葉ブランド建設のための研究成果を提供し続けています。毎年、発表される”中国茶葉地域公共ブランド価値評価”の結果は、既に中国茶業の発展の風向標となっています。

研究センターは全国203の茶葉地域公共ブランドの中から、106種類のブランドに関連する資料を収集し、最終的に94種類のブランドの価値評価を行いました。取材によれば、今回の参加ブランドの総合価値は1268億元に達し、昨年よりも114億元伸びています。安渓鉄観音は58.7億元でブランド価値の首位となり、西湖龍井は58.2億元で2位となりました。大佛龍井は29.2億元で6位に入りました。

今回の評価データによれば、参加ブランドの総価値は1268億元を超えており、2014年と比較すると114億元伸びました。そのうち、ブランド価値の最高の物は58.27億元で、最低は0.71億元でした。

2015年の評価データでは、以下のような3つの特徴があります。

1.ブランド価値全体は増加しているが、その増加幅はゆるやかになってきている。今回の評価94ブランドの平均ブランド価値は13.5億元でした。2014年の12.15億元と比較すると、1.35億元増えています。しかし、ブランドの平均価値の増加幅は11.11%で、前回の18.67%よりも低下しました。このことから、今回の評価ブランドの平均ブランド価値の増加幅は緩やかになったことが見て取れます。

2.黄茶類のブランドの価値の伸びは依然としてリードを保っています。参加した六大茶類の中で、黄茶類のブランドの平均ブランド価値の増加スピードは他よりも秀でている状況が続いており、2014年に比較すると37.96%の伸びを示しており、他の茶類よりも遙かに高いものです。増加率2位は烏龍茶で、平均ブランド価値の増加率は16.24%です。増加率が比較的低かったのは花茶類で、平均のブランド価値増加率は8.29%でした。ブランド価値の増加は茶類によって差が出ていると言えます。

3.江南茶区の茶葉ブランドのブランドプレミアムが顕著です。データによると、江南茶区から参加したブランドの1kgあたりの平均ブランド収益は73.31元に達し、華南、江北、西南茶区からの参加ブランドの平均はそれぞれ、21.64元、11.70元、7.06元です。ブランドプレミアムは地域によって差があると言えます。

 

<2015年中国地域公共ブランド価値 ベスト10>

安渓鉄観音:58.27億元

西湖龍井:58.20億元

信陽毛尖:55.73億元

普洱茶:55.66億元

福鼎白茶:31.41億元

大佛龍井:29.20億元

安吉白茶:29.10億元

福州茉莉花茶:26.77億元

武夷山大紅袍:24.61億元

祁門紅茶:24.26億元

<部門賞>

帯動力部門:普洱茶、武夷山大紅袍、大佛龍井

資源力部門:西湖龍井、六堡茶、龍頂山茶

経営力部門:安渓鉄観音、福州茉莉花茶、太平猴魁

伝播力部門:福鼎白茶、祁門紅茶、安化黒茶

成長力部門:安吉白茶、狗牯脳茶、都匀毛尖

 

今回は僅差で安渓鉄観音がトップになったようです。
高級贈答品市場の崩壊に始まるお茶業界の低迷で伸び率は落ちているようですね。
ただ、黄茶が伸び率で健闘している点や江南茶区のお茶の圧倒的な優勢を見ると、今後の中国茶業界を占うヒントが見えてきそうです。

なお、過去3年分と比較したのが次の表です。

2015年 2014年 2013年 2012年
1位 安渓鉄観音 西湖龍井 西湖龍井 西湖龍井
2位 西湖龍井 安渓鉄観音 安渓鉄観音 安渓鉄観音
3位 信陽毛尖 信陽毛尖 普洱茶 普洱茶
4位 普洱茶 普洱茶 信陽毛尖 信陽毛尖
5位 福鼎白茶 洞庭山碧螺春 洞庭山碧螺春 洞庭山碧螺春
6位 大佛龍井 福鼎白茶 福鼎白茶 福鼎白茶
7位 安吉白茶 大佛龍井 大佛龍井 大佛龍井
8位 福州茉莉花茶 安吉白茶 安吉白茶 安吉白茶
9位 武夷山大紅袍 福州茉莉花茶 祁門紅茶 武夷山大紅袍
10位 祁門紅茶 祁門紅茶 福州茉莉花茶 祁門紅茶

碧螺春の姿が無いのが、ちょっと気になるところです。

原産地保護・ブランドの最近記事

  1. 2023年中国地理標志農産品・茶葉類 ブランド名声ランキング100

  2. 武夷岩茶、標準茶具普及についての提案書

  3. 蘇州市、『洞庭碧螺春茶保護条例』を公布

  4. 全国名茶区域公用ブランド連盟が設立

  5. 『黄山雲霧茶』団体標準が制定される

関連記事

PAGE TOP