浙江省は新型コロナウイルスによる感染症が、かなり大きな広がりを見せていた地域です。
そのような地域ですが、3月初めからの早春茶のピークを迎えており、金華市武義県にある茶葉取引市場もオープンしたそうです。
3月4日の早朝6時半、武義茶城が正式にオープンし、取引を開始しました。病気の流行リスクに積極的に対応するため、市場では厳格な管理措置を講じています。まず設置された取引ブースは220箇所で、入口では”一測一碼一口罩(訳注:検温、健康コード、マスクをチェックするもの)”を厳格に実施し、市場の管理スタッフが人の群れが出来ないように整理をしています。1時間も経たないうちに、取引を終えた多くの製品茶が荷造りされて車に積まれ、杭州、上海などへ運び込まれる準備が整っていました。市場の開放初日は、取引場にやって来た人数は約600名あまりで、そのうち、外部の取引業者は150人前後で、取引量は1万kgあまりとのことです。
金華市武義県は中国有機茶の郷で、県内の茶園面積は10.7万畝、茶農家は6万人あまりいます。2月18日、武義県の春茶は摘み始まりました。病気の流行の影響を受け、茶摘み人の不足や販路の阻害などの問題に直面しています。2月末までに、県内の春茶の生産量は約10トンになりました。異常に厳格な予防体制に直面していますが、武義県は早めの計画と、早めの対策によって、病気の流行と春茶の生産をいずれも管理できるようにしています。
中国の農村部では、茶業が柱になっているところもあるため、復旧は思った以上に進んでいるようです。