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大紅袍母樹の下にある店の運営権、906万元で落札

武夷山の大紅袍の母樹(原木)の下にお茶を飲ませてくれる店があります。
そこの店の運営権がオークション形式で販売され、高値で落札されたようです。
しかし、そのオークションの結果というのは、あまりにも残酷なものでした。

武夷山大红袍母树茶寮拍出千万天价

日前,福建武夷山旅游发展股份有限公司对国家5A级风景区内的大红袍、天游峰、虎啸岩三处主要景点的服务部三年租赁经营权进行公开拍卖。最终,大红袍母树景点茶室租赁经营权竞争最为激烈,起拍价为30万元/年,经过多轮激烈竞价,被北岩茶厂以906万元夺得三年经营权,“母树茶寮”自此一夜成名。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2015/0214/article_177194.html

先日、福建武夷山旅行発展股份有限公司は、国家5A級風景区内の大紅袍、天游峰、虎嘯岩の3カ所の主要な観光スポットにおける、サービス部の3年間の賃借経営権を公開オークションにかけました。最終的に、大紅袍母樹の茶室の賃借経営権が最も競争が激しくなり、1年30万元から始まり、激烈な競争の結果、北岩茶廠が906万元で3年間の経営権を取得し、”母樹茶寮”は一夜で有名になりました。

武夷山は武夷岩茶を盛んに生産し、茶樹は岩肌を縫うように成長し、”岩骨花香”が貴重であるとされ、これによって大変に有名です。岩茶の名叢の中でも、伝説が最も多い九龍窠の崖の上にある”大紅袍”は、明代にはその名があり、かつては天心永楽禅寺のお寺の所有物でしたが、新中国になってから崇安県の総合農場の管理となり、看守による保護が絶えませんでした。今では著名な観光スポットになり、武夷山にやってくる旅行客はみな大紅袍の下で写真を撮り、その後、向かいにある茶寮でホンモノの大紅袍茶を飲みます。しかし、旅行客たちは、この面積数十平米にも満たない簡易的なお茶屋が、突然1000万元に近いような大金で落札されるとは思ってもみないことでしょう!

実際、北岩茶廠の代表・陳丹紅氏もまだ、その状況をよく分かっておらず、「オークションが終わって、現在で既に1ヶ月近くになりますが、まだ今の現状に適応できていなくて、私は一眠りして起きても、まだ夢を見ているような気持ちです」。

地元の人に”丹紅姐姐”と呼ばれる彼女は、2006年から母樹茶寮の経営を初めて、茶藝師の李絢緑氏と共同で、この小さい店を始めて、旅行客の接待や茶芸サービスを行う責任だけで無く、母樹大紅袍を見守る職責も負いました。彼女はここで多くの国の首脳や内外のVIPを接待し、優れた茶芸と分かりやすい説明で、各国首脳やゲストたちの高い評価を得て、母樹茶寮は有名になりました。
しかし、丹紅と絢緑の姉妹は茶寮の経営権が奪われて公開オークションにかけられるとは夢にも思っておらず、この情報を得たときには、以外で、ビックリして、不可解な気持ちが彼女たちの心にあり、さらに”諦められない”という気持ちが強くありました。「私はここの茶寮を経営してもうすぐ10年になりますが、ここにある草や木一本一本やテーブルや椅子1つ1つについてもよく知っています。そのへんに転がっている石も全て私の心の中で覚えています。茶寮は私の子供のようなもので、何年もかかって育てたので、彼女はゆっくり大きくなってきて、ようやく今日までやって来たのです」

しかし、オークションが決定されたという発表は変えることはできませんでした。理解できないといえども、陳丹紅氏は政策の要請に従わざるを得ず、オークション会場へやって来ました。ここで、彼女はまだ心の準備ができていませんでした。茶寮の入札価格は30万元からで、彼女は50万元で競り落とせれば、何とかやっていけるだろうと思いました。
オークションは緊張した雰囲気の中で始まり、30万元から始まり、1札は2万元で、会場内の札が起きるに従って、オークショニアは数字を読むのを止めません。52,54,56…102,104….150万!オークション価格はみるみるうちに160万元に達し、丹紅さんの動悸は激しくなり、顔は紅潮してきました。このときは2者だけが競り合っていて、誰も諦めようとはしませんでした。
オークションは間髪入れずに進み、丹紅さんには細かく考える時間はありませんでした。会場の状況は大変意外で、お金は1つの数字に成り果ててしまい、何の意味も無い数字のように見えてきてしまいました。陳丹紅さんは心の深いところで母樹茶寮に大変執着しており、当時の心境は1つのことしか考えていませんでした。長年やって来た茶寮を手放したくない、ここまで苦労して育ててきた子供を捨てたくない、というものです。場内の雰囲気は白熱化してきて、陳丹紅さんは、機械的に札を上げ続けました。オークショニアの読み上げる数字は止まりません。250万、252万、254万・・・最後の1回の札をあげたとき、オークショニアが302万と告げると、相手方は遂に競争を諦めました。オークショニアが陳丹紅の落札を告げたとき、彼女は夢の中にいるようで、全く真実みが無かったのです。

陳丹紅さんが計算したところ、毎年302万元の経営コストは、1日平均すると1万元近くになります。このようなコストはどれだけのお茶を売ったら回収できるのでしょうか?面積は数十平米の母樹茶楼で、どのようにしてこの重い負担を負っていくのでしょうか?あまりのプレッシャーに、陳丹紅さんは黙して語りません。彼女の茶寮への深い感情は、重たい愛になり、どうしても捨てることができませんでした。しかし、茶寮の命を救った落札後、目の前にある生き残りの問題をどのように解決するのでしょうか?法外な値段になってしまった母樹茶寮の進む道はどのような物でしょうか?また切に期待しなければいけません。
 

10年間やって来た小さなお店が、急に競売にかけられてしまい、それを取り戻すべく、現オーナーが店を手放したくない一心で、ひたすら金額を積み上げて、とんでもない金額で経営権を落札してしまった・・・ということのようです。
ある意味、現代の中国らしい出来事だと思います。

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