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茶馬古道の保護と利用研討会、雅安で開催される

茶馬貿易のために利用されてきた茶馬古道について、沿線の各省が集まって、保護と利用について検討する集まりが、四川省雅安市で行われたそうです。

 

6月25日から28日に、四川省文物局が雲南省、貴州省文物管理部門と国内の関連する専門家を招待し、雅安の茶馬古道について現地調査を行い、27日には、雅安市名山区で茶馬古道の保護と利用研討会が開催されました。会議を通じて、三省の茶馬古道文化研究の交流を強め、各地の経験を相互に学び、茶馬古道の保護と利用を強めていくことになりました。

26日と27日の2日間の中で、国家文物局文物保護と考古司(世界遺産司)資源所の所長・王彬氏、北京大学教授の孫華氏、北京国文琰文化遺産保護センター所長の鄒怡情氏、雲南・貴州・四川三省の文物局の責任者などによる専門家チームが名山区、滎経県、漢源県の三カ所の茶馬古道の現地調査を実施しました。調査チームは聞き取り調査と、実地調査の方法によって雅安市の古道の保護管理状況を理解し、さらに雅安市は古道の保護管理を重視しており、遺されている宿駅、古道などの歴史遺跡は茶馬古道の研究と対外経済貿易文化交流のいずれにも重要な意義があると述べました。

研討会では、茶馬古道の保護と利用タスクチームが、タスクの状況と成果について報告し、参加した専門家とタスクについての専門的な認証を行い、雲南・貴州・四川の茶馬古道の保護と利用に関して専門的な研討を行いました。

会議では、ここ数年、雅安市は茶馬古道文化遺産保護(雅安)研討会、川蔵茶馬古道フォーラムと蒙頂山国際茶文化研討会、南方シルクロード学術研討会などの業界内ですこぶる影響の高い学術的な会議を相次いで実施していると指摘がありました。さらに『古道遺風-雅安茶馬古道の概況』テーマムービー、『南路辺茶(蔵茶)』などの編集出版など、専門的な文献資料を制作し完成させたこと。これに関連するテーマソングを作ったことや多くの茶馬古道に関連する専門書などを発行し、茶馬古道の文化的な含意を深く発掘し、雅安が茶馬古道の伝承と発展において文化的な方面で多くの仕事をしているとしました。

会議では、雅安が歴史を尊重し文化遺産の保護という土台の上で、茶馬古道と茶文化資源のさらなる発掘と、茶文化を核心的な無形文化遺産として保護、伝承と展示を行い、茶馬古道の選りすぐられた旅行ルートと茶馬古道の文化要素を持つ地方の特色ある旅行製品の開発に着手し、より強い旅行ブランドの建設と、茶馬古道(雅安セクション)の文化旅行経済ベルトの建設を推し進め、文化旅行業の融合的な発展を促進していると指摘されました。同時に、積極的に世界的な文化の魅力溢れる宝物である茶馬古道の共同保護とより高度な開発を進めていくべきであるとしました。
副市長の朱濤氏も研討会に出席しました。

 

雅安市では茶馬古道をキーにした観光開発を進めており、冒頭の写真のように案内板などの観光地整備も進めています(写真は漢源県の茶馬古道)。
それをできるだけ広めて影響力を高めようと、貴州省、雲南省などと連携していく方針のようです。

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