江西省吉安市遂川県は、狗牯脳茶の産地として知られていますが、典型的な貧しい中国の農村でした。
しかし、茶業によって1万5千戸の農家が貧困を脱出したとのことです。
江西遂川茶产业带动1.5万农户脱贫
“现在正是炒制狗牯脑红茶的黄金时期,我们每天都要采摘大量的鲜叶,送到合作社!”江西省遂川县汤湖玉山合作社茶农梁桂石这段时间忙得不亦乐乎。原来老梁儿子残疾,一家人生活非常拮据。在脱贫攻坚大决战中,当地政府为茶农提供资金、技术、管理等一条龙服务,他所种植的10亩茶叶销售有了保障,年收入达6万元,成功实现脱贫。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201606/00004734.html
「今はまさに狗牯脳紅茶のゴールデンタイムで、私たちは毎日大量の生葉を摘み、合作社に送らなければなりません!」江西省遂川県湯湖玉山合作社の茶農家・梁桂石さんは、この時期は忙しいですが、楽しくもあります。元々、梁さんの子供には障害があり、一家の生活は非常に窮迫していました。貧困を脱するという強い決意の戦いにおいて、地元の政府は茶農家に資金、技術、管理などの一連のサービスを提供しました。彼が栽培する10畝の茶の販売には保証があって、年間の収入は6万元に達し、貧困を脱することができました。
4000年におよぶ茶の栽培の歴史がある遂川県は江西省の辺鄙な山岳地帯にあり、国家級の貧困県です。2012年以降、遂川県委員会は毎年、3000万元を設立した”狗牯脳茶産業発展基金”に投じることを決定し、茶業を大きく強くして、貧困にあえぐ家庭の資金の出所を立ち上げて、2018年には貧困世帯を小康に進め、貧困県の帽子を脱ぎ捨てるようにしています。
茶園を広げ、ブランドを掴み、研究開発に勤しみ、文化を興して、茶葉会社を引き入れ、市場を開拓する。遂川県は壮大な貧困を脱し富を手に入れる茶産業の六大プロジェクトと一連の専門的な活動を行い、茶産業の成長における課題について、状況に応じた処方を行い、専門的な治療を行いました。「茶が興ることは、すなわち遂川が興ること:茶の名前が揚がることは、すなわち遂川の名が揚がること:茶業が強くなれば、すなわち民衆は豊かになる。全県を挙げて中国茶の都を作り上げ、茶業を大きく強くして、多くの民衆が貧困を脱するための第一の産業としよう」と遂川県委員会の書記・張平亮氏は思い切りよく声を上げます。
「合作社に加入してからは、茶の栽培技術や管理、販売などに悩まされることが無くなるなんて思ってもみなくて、私はもうすぐ貧しい光景に別れを告げます!」。2年前、遂川県戴家埔郷双橋嶺村の茶農家・陳小栄さんは、一家6人で土レンガの家に住み、母親は長年病気で寝たきりになっていて、日雇労働をして生計を維持していました。遂川で党員の幹部が展開した”茶の技術を学び、茶農家に恵みを与え、茶業を興す”イベント以降、幹部と貧困世帯は茶業の発展に向けて緊密に連携し、彼は支援する幹部の援助のもと、夢圓茶葉専業合作社に加入し、茶園を13畝に拡大して、茶園は既に4万元の収益があって、今年は土レンガの家を改良する準備をしています。夢圓茶葉専業合作社の責任者である、陳礼良氏は、10戸の貧困世帯だった社員は、党員の援助のもとで貧困脱出の夢を叶え、1世帯当たりの年間収入は2万元になるといいます。
「貧困問題を解決するためには、最終的には茶産業を発展させなければなりません」と張平亮氏は言います。茶産業で貧困を脱していくためには、心は他のことに気をそらすことをせず、ずっと工夫を続けることで、貧困にあえぐ民衆を小康に導くことができるのです、といいます。県の茶産業発展チームを設立し、茶業局と茶葉科学研究所をつくり、県の財政から毎年茶園の建設への補助資金を1000万元あまり準備し、茶の栽培農家に1畝当たり500~1000元の奨励金を給付しました。貧困にあえぐ村には、”一戸一畝の茶園”と”農家+合作社+会社”の発展モデルを適用し、全県の茶園は毎年3万畝のスピードで増えていきました。新品種の研究をし、狗牯脳紅茶、烏龍茶、保健茶を開発し、遂川県は緑茶だけしか植えないという歴史を変え、健全な産業構造を作りました。
貧困家庭の茶産業の市場リスクを低減するため、茶文化節、茶王賽、品茗会などの各種茶イベントを開催し、ブランドの影響力を拡大しています。狗牯脳茶ネットモールを作り、より多くの貧困家庭に、タッチパネルによる新しい販路を開拓しています。大都市や中都市に狗牯脳茶のブランドチェーン店は100店あまり、販売店は150店あまりあって、ネットショップは1000店近くあります。狗牯脳茶を販売の主にしているネットショップは100店あまりで、年間の販売額は1億元を超えます。
茶葉会社を引き入れ、工業化の発展モデルを取ることで、貧困農家をまとめて発展させることもしています。狗牯脳茶の龍頭企業である江西吉貢茶業有限公司は、貧困農家で栽培する茶葉を輸出しようとしていて、ロシアとグルジアにまで販売し、海外で香りを漂わせています。遂川県では、吉貢茶業のような加工会社が55社あり、茶の専業合作社は73社、省級龍頭企業は3社で、全省でも一流の現代化生産ラインが2本あり、江西省の”四緑一紅”のお茶のトップで、貧困農家の貧困脱出の意欲をさらに高めています。
茶業の輸血機能は、茶農家自身の造血作用も高めます。遂川県は、貧困脱出のなかで”中国茶都”を打ち立てるとしていて、茶産業を小さいものから大きいものに、弱いものから強いものに、茶園と産業のチェーンは”核分裂的”な発展を呈していて、茶園の面積は2010年の7万畝から現在は20万畝にまで達しています。茶の年間の産量は元々の800トンから、現在は5000トンに達していて、販売額は13億元、ブランド価値は元々の1342万元から、11.55億元となり、1.58万戸の貧困世帯は茶産業によって貧困からの脱出を実現しました。
ちょっと長いのですが、狗牯脳茶を軸に貧困脱出を図る江西省遂川県の取り組みの様子でした。
とはいえ、大本営発表的な地方政府寄りの記事なので、ある程度割り引いて読む必要はあると思います。
中国茶はバブルと言われる面もありますが、このような貧困脱出を図るための糸口にしている地方が多いこともまた事実であり、これらの農家が労働に見合った対価を得られる価格設定にすると、現在の価格設定になる、という側面もあります。
とはいえ、消費側の財布事情も無尽蔵ではないため、最終的には市場原理で落ち着くべきところが見えてくると思います。その時、茶業一本で成長した地方がどうなるのか?は、ちょっと怖いところではあります。