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最近のラサの茶葉市場事情

ラサには茶葉市場があるそうです。
チベットといえばバター茶のように単純に考えてしまいがちですが、中国の他の都市同様に緑茶などの品揃えもどんどん増えているようです。
ただ、ラサならではの事情も色々あるとのこと。

拉萨茶叶以次充好现象普遍 消费者大多无从辨别

记者走访拉萨茶叶市场时发现,茶叶店的数量明显比之前有所增加,各大超市里摆放的茶叶种类也逐渐增多。不难看出,各式各样的茶叶在大家的生活中已经变成了不可缺少的一部分。同时,据记者了解,目前大部分市民只是在喝茶,并不太会“品茶”,也就没办法辨别茶叶的品质如何。而据业内人士透露,目前拉萨茶叶市场存在鱼龙混杂等不好的现象。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201605/00004669.html

ラサ茶葉市場に取材に行ってみると、茶葉店の量は明らかに以前よりも増えていて、大きなスーパーマーケットに置いてある茶の種類はどんどん増えています。さまざまな種類のお茶が庶民の生活の中で不可欠なものになっていることは、すぐに分かりました。同時に、気づいたことは、現在多くの市民はお茶を飲むだけで、”お茶を品定めする”のはあまり出来なくて、茶の品質がどうかを判別することは出来ないようでした。業界の専門家によると、現在、ラサの茶葉市場では玉石混淆などの良くない現象があるようです。

 

種類は多く、花茶、緑茶などが比較的歓迎されている

茶葉市場へ取材に行ってみると、ラサの茶葉市場には六大茶類の製品がどれもあって、価格は数百元から千元を超えるものまで様々です。取材によれば、現在、ラサ茶葉市場で比較的歓迎されているのは、鉄観音と花茶です。ここ数年、金駿眉と正山小種などのお茶もだいぶ人気が出ています。

話では、チベットの特殊な地理環境により、沸点が低くなっています。そのため、お湯の温度は比較的低くて、一般には80℃前後です。この程度の湯温に比較的合うのは緑茶と品質の良い金駿眉です。同時に、あるお茶の販売業者は、顧客が様々な花茶も好むと言います。さらに、チベットの気候には緑茶を飲むのが良く合うといいます。なぜなら、緑茶にはアミノ酸、葉緑素などの栄養成分に富むため、人々の健康の助けになるからです。

現在、地元の人々のお茶に対する知識が深くなって行くにつれ、茶葉を購入する顧客もこれによって変化が生じてきています。多くの茶葉店の主人は、2010年前後には、茶葉店にやって来てお茶を買うのは大体がよその土地の人でした。しかし、現在は顧客のうち、地元の人とよその土地の人の比率は、大体1:1だそうです。

しかし、現在、多くの人々がお茶を飲むようになりましたが、誤解をしていることもあります。このため、この誤解の存在によって、却って身体の健康にはマイナスになることも起こっています。

 

賞味期限切れのお茶を、包装を解いて販売

取材によると、多くの茶の販売店はラサ市内の大きな茶楼と商売の上で協力をしていて、一部の茶の販売店は自ら茶楼も開いています。市民の次吉さんは、彼女の身に起こったことについて詳しく話をしてくれました。

この前、次吉さんの子供が茶葉蛋を食べたいといいました。子供の要望を満たすために、次吉さんは近くの小さなスーパーマーケットで普通のお茶を1袋買いました。しかし、茶の置いてある棚にはさまざまな種類の茶葉があり、値段は10元から50元あまりまで様々でした。次吉さんは、「茶葉蛋の茶葉は味をつけるためのものだから、そんなに良いものは買わなくて良いだろうと思ったんです。それで1袋10元ぐらいのものを手に取りました。しかし、生産日時をみてみると、そのお茶の生産日時は2013年で、賞味期限は12ヶ月、つまり2014年でした。期間を過ぎてから随分経つのに、こんなに期間が過ぎた茶葉が棚の上に並んでいるのです」

最初は、次吉さんはオーナーの間違いだろうと思い、会計の時にスーパーのオーナーに声をかけました。しかし、スーパーのオーナーは彼女にこう言ったのです。「賞味期限が切れたものは別に買わなくてもいいですよ。袋を開けて2階の茶楼で売れば、1杯2,30元になりますから」

オーナーの話は、次吉さんを驚かせました。彼女は、以前友達と一緒にある茶楼に行ってお茶を飲みながらおしゃべりをしていたことがありました。オーナーがこのように言うのを聞いて、もう茶楼に行けないと思いました。次吉さんは、「実を言うと、以前は茶楼のお茶に問題があるとはまったく疑いもしなかったんです。でもスーパーのオーナーがあのように言うのを聞いてしまったら、茶楼のお茶に”胡散臭さ”を感じました」

賞味期限切れのお茶は人体の健康に対して大きな影響を及ぼします。なぜなら、賞味期限切れの茶葉の栄養成分は壊されていて、酷い場合はガンにもなる可能性があります。多くの市民はお茶を購入する際に、あまり食品の安全性について大きな関心を払いません。しかし、茶葉が賞味期限を過ぎているかどうかを判別するには、ある程度の経験が必要です。

 

不良品を優良品と見せかけても、顧客の大多数は判別できません

取材の中で、ラサで茶業に従事している業界の内情を知る人物に連絡をとりました。この業界に詳しい関係者は、現在、ラサの茶葉市場の”水はとても深い”と言います。「現在、お茶を飲む市民が多くなっていて、茶葉市場全体もかなり拡大していて、多くの不正な競争行為がどんどん出てきている」と彼は言います。

彼の話によると、現在、ラサの茶葉市場は玉石混淆の状態になっていて、主には不良品を優良品に見せかけることが横行しています。

「ラサでお茶を飲む多くの人々は、お茶を飲むのは生活の一つで、ただ本当のお茶の品質がどうかを判別できる人は多くありません。このため、大部分の人々はお茶の香りや味から、茶葉の年や品質を判断することが出来ません。それで、ある業者は普通のお茶を価格の少し高いお茶を混ぜたり、酷い場合は、彼らは品質の良くないものを品質の良い茶葉のように見せかけて、高値で売ることもあります。このような不良品を優良品のように見せかける行為は、お茶の商売の中でかなり見受けられます」と業界を知る関係者はいいます。

不良品を優良品に見せかける以外に、ラサ市場では香料を加えた茶葉も多くあります。

関係者の話によると、お茶の品質を判断できないのであれば、ある程度有名なお茶の店で選んで買うべきでしょう。もしもお茶の品質に保証が得られないようであれば、最初に買うときはほんの少しだけ買い、味を見たあとで、また買うかどうかを決めると良いでしょう、と言っています。

 

チベットだからみんなバター茶を飲んでいるというのは、日本人はみんな茶道の作法で抹茶を飲んでいる、というのと同種の思い込みのようです。
ただ、やはりまだ最近入ってきた習慣だけに、お茶そのものに対しての知識・経験が十分ではなく、そこにつけこむ悪徳業者もいるようです。
どこの市場でも共通するような出来事だと思いますが、こうした悪徳業者をどう減らし、かつ消費者にきちんとした知識・経験を消費者に伝えていくか、というのはその文化が根付くかどうかを決定づけると思われます。

 

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