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西湖龍井の初摘み。昨年より10日早く

杭州で西湖龍井の茶摘みが始まったようです。
随分早い茶摘みとなりましたが、それには訳があるようです。

浙江杭州:第一拨西湖龙开采 今年采摘提前10天

这两天,不少人的微信朋友圈里,晒出了龙井茶叶的嫩芽照、采摘照。透过这些照片,仿佛能嗅到龙井茶叶的缕缕清香。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201603/00003977.html

ここ2日ほど、多くの微信ユーザーの間では、龍井茶の新芽の写真や、茶摘みの写真が出回っていました。これらの写真からは、龍井茶の清々しい香りが漂ってくるようです。

「寒波が来る前に、芽の出てきた茶葉を摘んでしまいます」今日の早朝、転塘街道長埭村の茶農家・鄭鳳梅さんは、何人かの姉妹を連れて、陸家塢の高山茶園へ行き、芽を出した柔らかい緑の新芽の”龍井43”の茶葉を摘みました。

鄭さんによると、彼女の家のこのお茶の土地は地形が高く、太陽に当たり後ろからの風が遮られるため、茶摘みは毎年いつも早くなります。例年は3月17日前後に摘むことができますが、今年はここのところ晴れて暖かい天候が続いたため、この2日ほどで茶樹は続々と芽を出し、茶摘みは例年よりも大体10日前後早くなったそうです。

一日で、鄭さんは9斤近くの春茶を摘み、2斤前後のお茶を作りました。取材によると、長埭村には大体1500畝の茶園があり、現在、芽を出している比率は約10%、150畝近くあります。この村の陸家塢の一帯は山が高く、日照が良いため、例年茶が最も早く芽吹く地域です。

西湖龍井茶の茶摘みはとても強い季節性があり、ずっと早いことが貴重であるとされ、”3日早く摘めれば宝、3日遅く摘めば草になる”という言われ方があります。西湖龍井二級保護区にある転塘龍塢地区、龍門坎村、上城埭、何家村、外桐塢村、大清社区などでは、山の高いところが多く、太陽が当たりやすい土地なので、既に春茶の茶摘みが行われています。

しかし、天気予報によれば、明日は強い寒気がやって来るそうで、最低気温は3度にまで下がり、山地はさらに低くなる見込みで、西湖龍井の春茶は試練を受けなければならなくて、その中でも”龍井43”はちょうど発芽期にあるため、最も被害を受けやすくなります。

西湖区龍井茶産業協会会長の商建農氏によると、一旦明らかに気温が下がると、茶樹には霜が降りる恐れがあり、芽が凍害に遭ってしまい、赤くなって、成長をすることができなくなる可能性があります。こうなると、摘んできてもお茶にすることはできません、といいます。

ここ2日ほど、茶農家たちは一通りの予防措置を講じました。たとえば、茶園の中に高さ2mほどの棚をかけて、そこに針金を引いて、上から黒い太陽を遮る布で蓋をして、霜が当たらなくするなどです。

でも、市民が多くの量の西湖龍井を飲むためには、さらにもう少し待つ必要がありそうです。商建農氏の計算では、現在の天候を考えると、西湖龍井茶の大規模な茶摘みはおそらく3月20日以後になると見込んでいます。

今年の西湖龍井春茶の価格は昨年とほぼ横ばいと予測されており、さらに値下がりする可能性すらあります。「この2年、高級茶の価格はずっと下がっていて、貴重なギフト用のお茶はどんどん少なくなっていて、反対に1斤500元前後の一般のお茶が最も歓迎されています。」

さらに取材してみると、茶摘みの時期の熟練した茶摘み人不足の状況は、今年は少し緩和されたようです。外桐塢村、大清社区などの茶産地では、前もって準備を行っていたので、今年は1月から山東省、安徽省、江西省などの地域の茶摘み人と連絡を取り始め、茶摘み人の待遇を引き上げました。大まかな推計では、龍塢地区の茶産地では、約80%の茶農家が既に茶摘み人を見つけています。

 

今年は早く茶摘みが始まった!とテンション高く行きたいところですが、寒波の襲来が予報されており、その影響で、大規模な茶摘みは例年並みかもしくは少し遅れるようです。一番の問題は、既に出てしまった芽が霜害などで打撃を受けることで、その進捗によっては今年の産量や価格に影響が出るかもしれません。

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