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浙江省温州、強い寒気の影響で明前茶が減産見込み

浙江省などの茶産地を寒波が直撃し、早生茶の産地として知られる浙江省南部の温州市では、明前茶の減産と品質低下が見込まれています。

浙江温州:强冷空气来袭 或让明前茶减量减质

“这批早茶刚开采了5天,冷空气就来了,因为现在采的都是高档的明前茶,损失很大。”昨天,文成县茶龙茶叶专业合作社的茶农程文忠告诉记者,600多亩茶树的新生芽头基本全冻坏了。市农办(农业局)有关负责人表示,我市所有产茶县(市、区)均已进入采摘期,这次的强冷空气袭击,让我市早茶的产量和质量都受到很大影响。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201603/00003989.html

「今シーズンは早生茶の茶摘みが始まって5日で、寒気が来てしまいました。現在摘んでいるのは高級な明前茶なので、損失はとても大きいです」昨日、文成県茶龍茶葉専業合作社の茶農家・程文忠氏は言います。600畝あまりの茶樹の出たばかりの芽は基本的には全て凍結して駄目になってしまいました。市の農業局の責任者は、我が市にある茶産県(市、区)ではどこも茶摘みの時期に入っていましたが、今回の強い寒気の襲撃で、我が市の早生茶の産量と品質はいずれも非常に大きな影響を受けています、と話します。

温州市気象台によると、強い寒気がここ2日ほど、浙江省へ影響を与え続けていて、気温はずっと下がり続けています。市の農業局の専門家の分析によると、今年1月末の寒波によって、我が市の早生茶の茶摘み時期は全体として1週間ほど遅れました。ここ数日は急速に気温が上がり、多くの地域で茶樹の新芽の発芽が始まりましたが、そこへ来ての寒気の突然の襲来です。低温は茶の細胞の凍結を引き起こし、細胞が凍結すると、細胞の損傷を引き起こして、酷いときには死んでしまいます。そうなると、茶樹の葉と枝は枯れて落ちてしまい、深刻な場合は樹自体が枯れてしまいます。茶樹が凍害に遭ってしまうと、生命力が落ちて産量が下がるだけでは無く、葉に含まれるアントシアニジンの含有量が増え、葉の縁が褐色に変わり、葉は紫褐色となって、新芽の葉には”麻点””麻頭”が出てしまいます。こうした生葉で緑茶を作ると味が苦くて渋くなり、紅茶を作ると、フェノール類の誘導体の減少によって発酵不良が起こり、香りが低下するなど、いずれにしても茶の品質に影響が出ます。

程文忠氏は、彼の茶園は海抜が800mあまりあり、山の上の気温は零下にまで下がって雪が降り始め、昨日の積雪は5cmに達したと言います。「今年の初めの寒波で私たちの植えた烏牛早品種が損害を受け、今回の寒気ではより晩生の龍井も被災しました」と訴えます。彼によれば、明前茶の価格は最高で1kgあたり2000~3000元になり、この高級茶の収穫は、茶農家の1年の収入の大きな部分を占めると言います。文成県農業所所長の施巨盛氏は、程文忠氏の茶園以外にも、文成県の多くの茶農家がすべてある程度の被害を受けていて、現在、一部の茶農家は茶樹の間に藁を敷いたり、別の茶農家は茶樹の上に遮蔽ネットでカバーをしたりして、損害を取り戻そうとしています、と話します。

蒼南県の農業部門への取材によると、現地の茶園は寒波の影響を受けての凍害は大変深刻で、一部の高山茶園は大雪に覆われ、概算の統計によれば、茶園が大雪に覆われた面積は大体2500畝あまりに上り、その内訳は礬山鎮鶴頂山茶場550畝、橋墩五鳳南山頭村650畝、墩五鳳八畝後村1000畝あまり、藻渓鎮毛徐村300畝あまりです。現在はまさに早生品種の茶樹の茶摘みの時期で、その産量、産出額はいずれも大きな損失が出ていて、早生茶の産量の損失は60%以上にのぼると見積もられています。

市の農業局の責任者は、我が市はすぐに茶の政策保険の政府補助資金を要請し、茶園に保険があれば、このような極端な天候に遭遇しても、茶農家の損失を少し減らすことができます、と述べています。

 

烏牛早などの早生種で作られるお茶や浙江龍井は大打撃の今シーズンとなったようです。
価格にも影響が出るでしょうし、浙江省などの江南の緑茶産地にとっては、あまりにも過酷な新茶の季節となってしまいました。

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