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2015年の雲南省の茶業

2015年の雲南省の茶業統計が発表されたようです。

云南茶产业2015年实现“一稳五增”

记者近日从云南省农业厅获悉,2015年,云南省以打造“千亿云茶”为目标,切实采取有效措施,着力转变发展方式、优化产业结构,深入挖掘发展潜力,全省茶产业在经济新常态下实现了新发展,取得了茶叶面积稳、产量增、产值增、成品茶价格增、精制率增、茶农收入增的“一稳五增”喜人成绩,为“十三五”茶产业发展提供了有力支撑。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201601/00003686.html

雲南省農業庁への取材によると、2015年、雲南省は”千億雲茶”を目標に掲げ、適切に有効な措置を執り、成長モデルを変えて、産業構造を改善し、潜在成長力の発掘に注力して、雲南省の茶産業は新常態の経済下において、新たな発展を遂げました。その結果、茶の栽培面積は横ばい、生産量は増加、産出額も増加、製品茶の価格も上昇、精製率も増加、茶農家の収入も増加という”一穏五増”という喜ばしい成績を収め、”第13次五カ年計画”において茶業が発展するための有力な支えを提供しました。

雲南省農業庁が提供したデータによると、前年と比べて、2015年の雲南省全体の茶の栽培面積は602万畝に達し、7万畝、1.2%の増加となりました。ここ数年は茶の総面積は基本的には600万畝前後で安定しています。
茶摘み面積は550万畝に達し、12万畝、2.2%の増加となり、全国1位です。
茶の総生産量は36万トンで、2.5万トン、7.4%の増加となり、そのうち、プーアル茶の産量は12.9万トンに達し、1.5万トン、12.8%の増加となりました。
茶業の総合産出額は623.1億元になり、そのうち農業産出額は114.7億元に達し、3.6億元、3.3%の増加となりました。
特に注目に値するのは、省内全域の荒茶の1kg当たりの平均価格は1.3元下がり、とりわけ一部の高級古樹茶の価格の下落率は20%前後にまで達しましたが、製品茶の平均価格は1kgあたり87元と、1kgあたり12.7元、17.1%の上昇となったことです。そのうち、プーアル茶の平均価格は1kgあたり108元と、1kgあたり19.8元、22.3%の値上がりとなりました。
製品茶の産量は26.5万トンに達し、3.6万トン、15.8%の増加となりました。茶の精製率は初めて70%を突破し、73.7%になり、5ポイントの増加となり、史上最高を更新しました。
省内の茶農家の茶業からの1人当たり純収入は2600元に達し、200元、8.3%の増加となりました。

2015年の雲南の茶産業がこのような喜ばしい成績を収めた原因を分析すると、6つの注目に値する点があります。
1つは、標準化茶園の建設が良い成績をもたらしたことです。農業部の標準に達する茶園が15カ所作られ、前年と比べて3つ増えていて、1.8万畝あまりが新たに増加しました。省級の現代農業農産品の茶葉模範茶園は23カ所建設され、面積は2.49万畝に達します。
2つ目には、産業の集積が新しいステージに入ったことです。省内の産出額が1000万元以上の茶葉会社は170社あまりになり、産量200トン以上の企業も150社あまりとなりました。1000トン以上の産量を持つ企業の総生産量は19.7万トンで、省内の茶の総生産量の54.74%を占めていて、2.8ポイントの伸びとなり、産業の集積度と龍頭企業の成長力は著しく上昇しています。
3つ目は、産業構造の調整が新しい局面を開いていることです。プーアル茶、滇紅茶の2つの大きな茶類は省内の茶葉総生産量の53.8%を占めていて、前年よりも4ポイント上昇し、省内の製品茶の総生産量の72%を占め、1ポイントの増加となっています。雲南省の代表的な茶産業の柱としてさらに成長しています。
4つ目は、雲南茶のブランド構築に新たな機運が現れたことです。2015年全国茶葉公共ブランドの選定において、プーアル茶のブランド価値は55.66億元、前年比で3.56億元、6.83%の増加となり、最もパワーのあるブランドに選ばれました。滇紅茶のブランド価値は13.41億元で、1.8億元、15.5%の増加となりました。
5つ目は、市場開拓のマーケティングにおいて新しい歩みを進めていることです。省の茶博覧会を”雲南グループ展、雲南茶巡回展”イベントとして委託して実施し、統一的な集団方式で、雲南茶の市場開拓の力を強めていて、重点的に太原、上海、済南、深圳という4つの異なる地域の大都市・中都市において雲南茶の巡回展イベントを行い、明らかな効果を得ています。
6つ目は、産業の標準化が新たな効果をもたらしていることです。『雲南省有機茶生産技術規範』の制定と宣伝、実行に深く関わり、有機茶の生産標準化レベルを確実に上昇させました。

 

年明けに発表される各省からのこうした成果報告は、全人代に向けての手土産的な要素が多分に強いものなのですが、雲南省においては茶園の開拓は既に一段落し、より効率化であったり高水準の標準化茶園の運営に切り替えていて、量から質への転換を目指していることが分かります。
とはいえ、プーアル茶+滇紅に依存した構造であることは否めないので、今後はこの両者を強化しつつ、第三の柱を模索して行くことになると思われます。

 

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