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蔵茶の生産も近代化の途中

四川省で蔵茶づくりの製法を伝える技術伝承人の仕事ぶりを紹介した記事がありましたのでご紹介します。

藏茶制作非遗传人李朝贵:传承的有技艺也有态度

8月4日,全国网络媒体四川采风团抵达第二站雅安,来自全国近60家新闻网站的70余名媒体工作人员进行了一次非遗“藏茶文化”主题之旅,走访参观了四川省黑茶制作技艺生产性保护示范基地和雅安市文化馆、博物馆等,并采访到了藏茶传统制作技艺的国家级非遗传承人甘玉祥、省级非遗传人李朝贵等。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201508/00002160.html

8月4日、全国インターネットメディアの四川取材団は2番目の訪問地・雅安に到着しました。全国60社近いニュースサイトの70名あまりの記者が”蔵茶文化”をテーマとした旅を行い、四川省黒茶製造技術生産性保護模範基地と雅安市文化館、博物館などを見学。そして、蔵茶の伝統製造技術の国家級無形文化遺産の伝承人である甘玉祥さん、省級の伝承人である李朝貴さんに取材しました。

雅安市は成都平原を青蔵高原に向かっていく途中にあり、”川西の喉”、”チベットへの入口”、”民族回廊”などの名前があります。ここはチベット族、チャン族、イ族などの少数民族が交わるところで、南方のシルクロード、茶馬古道の重要な要衝であり、様々な無形文化遺産の集まっているところでもあります。

四川省黒茶製造技術生産性保護模範基地雅安茶廠へ訪問したところ、この茶廠は明代の嘉靖25年に設立され、今から470年間の絶え間ない製茶の歴史があるとのことです。南路辺茶の製造技術の第7代伝承人である李朝貴さんが現在工場を取り仕切っており、彼はまた四川省の無形文化遺産の伝承人でもあります。
彼の紹介によれば、南路辺茶の製造技術の歴史は古く、今から1300年あまりほどになると伝えられています。南路辺茶は、食事の構造上、野菜や果物などの欠乏するチベット族の同胞たちに、カリウムイオン、食物繊維、ビタミンなどを提供し、彼らの消化の代謝を助けており、チベット族の同胞たちにとっては不可欠な生活用品となっています。”三日糧食が無くとも可なれど、一日としてお茶無くるべからず”と、南路辺茶はチベット族の同胞たちの心には、崇高な信用と堅固な地位を占めており、チベット族と漢族の民族団結の紐帯となっています。我々が無形文化遺産の伝承について話すと、それは実際は技術の伝承だけのことではなくて、一種の態度や、蔵茶を製造する過程において本当に科学的な態度をも含みます。

雅安文化館の見学は、雅安市の無形文化遺産の状況を理解させてくれました。雅安市では現在3つの国家級無形遺産と、19の省級無形遺産、30の市級無形文化遺産があり、国家級の代表性伝承人が1名、省級の伝承人が21名、市級の伝承人が38名いるそうです。

文化館の総合展示ホールは、雅安市の無形文化遺産の展示の集大成とも言えます。国家級無形文化遺産である滎経砂器の実物が展示され、その製造過程における核心的な技術が説明されており、その精緻な製造技術は芸術性と実用性が一体となっており、業界では”土と火の精霊”と呼ばれています。磽磧多声部民歌は伝統音楽の代表で、昔ながらに何の楽器の伴奏も伴わない独特の歌唱方法で知られています。このほか、石棉の環山鶏節、廬山花灯、漢源彩塑、天全牛儿灯、雨城晏場高台、名山馬馬灯などが雅安の濃厚な民族の特色を現しており、どれも伝承する価値を持つものです。

蔵茶の製造技術の国家級無形文化遺産の伝承人・甘玉祥さんは、国家級無形文化遺産生産性保護模範基地を作りました。彼によれば、蔵茶の歴史は長いけれども、その技術の成熟はまだだといいます。「今、私たちは蔵茶の製造技術において革新を行おうとしており、種類も増やし、標準化とデータ化を試みています。これまで受け継いできた天候による自然発酵を人為的な加温などを行うことによって、蔵茶の製造時間を短縮し、しかし品質を変えないようにしたいのです。私たちは既にこれまでの手作りの生産を半分は機械化した生産にまで進めてきていますが、現在、蔵茶は基本的にはチベット自治区に主に売られていくものなので、蔵茶の国内の知名度がもっと高くなることを待っており、そうしてより市場を広げることが必要だと考えています」

 

歴史のある雅安茶廠ですが、こちらでも機械化の波は進んできているようです。
記事にあるように辺銷茶の生産・販売は、中国にとっては少数民族に対する政策の一環でもあるので、様々な補助金を出して、価格を低廉に抑えるような仕掛けになっています。
とはいえ、人件費の高騰など、茶業を取り巻く環境は厳しいので、この補助金の縮減をするためにもコスト削減のためのより一層の効率化などが求められているのだろうと思います。

 

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