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台湾の毒茶騒動で得する人、損する人

台湾のドリンクスタンドチェーンから始まった茶の残留農薬騒動は”毒茶騒動”として、広く関心を集めることになりました。
このような状況の中で、ドリンクスタンドの売り上げに大きな影響があったのは分かりやすいのですが、やはり得した人たちもいたようです。

台湾“毒茶风暴”衍生另类商机

茶叶农药残留引发的“台湾毒茶风暴”,波及全台手摇茶店。过去这两个月,各手摇茶饮店生意受到很大影响,反倒是超商自己的茶饮品牌,买气看涨,业绩较去年多了5%至30%。除了超商“坐收渔翁之利”,另有生产环保手摇茶杯的台商也借这一波关注潮冲业绩。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201505/00001413.html

茶の残留農薬が引き起こした”台湾毒茶騒動”は、台湾全土のドリンクスタンドに影響しました。過去2ヶ月ほどで、ドリンクスタンド店の商売には大きな影響がありましたが、コンビニの自社の茶飲料ブランドは売り上げが急増し、業績は昨年よりも5~30%も伸びたそうです。コンビニが”漁夫の利”を得た以外に、エコなドリンクカップを生産する台湾の業者も一連の注目の中で大いに業績を伸ばしたようです。

<ドリンクスタンドのお茶が大荒れの中、コンビニの茶飲料が躍進>

台湾人はそんなにドリンク茶を好んでいるのでしょうか?統計の数字をお教えしましょう。1年に360億元(台湾ドル。以下同じ)の市場なのです。これは誇張でも何でも無く、台湾の街角に行けば、道の片隅、角を曲がったところには様々なドリンクスタンドのチェーン店を見つけることができます。これが今回の”毒茶連続発覚”が台湾を大きく震撼させたとも言えるでしょう。

これに対応して、台湾の食品薬物監督署は対策を打ち出し、7月31日から全てのドリンクティースタンド、レストラン業者に対し、茶飲料やコーヒーに産地の表示を義務づけました。

このドリンクスタンドのお茶が危機を迎えている中、コンビニの茶飲料がこの機に乗じて飛躍を試みます。取材によると、ここ最近、セブンイレブン、ファミリーマート、OK、ハイライフなどの台湾のコンビニチェーンは、茶飲料とジュースの売れ行きが好調で、特に高単価の特徴のある飲料が消費者に受けています。”同じ商品の2つ目は4割引”という販促キャンペーンも功を奏し、コンビニの業績統計から見ると、各社とも昨年よりも業績が伸びています。これは、もう1つの”失敗してもまた別のところで取り戻す”です。

<発泡ポリスチレンカップの停止、エコカップが人気に>

毒茶騒動が燃え広がると、ドリンクスタンドのビジネスに影響し、皆の関心は茶の残留農薬問題に行くのと同様にドリンクのカップの材料問題にまで及ぶようになりました。なぜなら、カップの材質は中身の風味に影響するだけで無く、食品の安全にも関わるからです。

台北市は6月1日から、発泡ポリスチレンカップの使用を禁止し、市内全域の推計2882軒のドリンクスタンドが影響を受けることになりました。なぜなら台湾のドリンクスタンドの飲料の多くは発泡ポリスチレンカップだったからです。

厦門でエコ製品のPLA(ポリ乳酸)ビジネスを行っている、台湾企業経営者の張鴻枢氏は取材に対し、発泡ポリスチレンカップはポリスチロールの発砲物で、環境に深刻な汚染があるだけでは無く、焼却する際に熱で有毒物質が生成され、人体に悪影響を及ぼすと言います。発泡ポリスチレンカップは100℃以上の高温に耐えることができますが、そのリサイクルコストは高く、回収率も低いのです。

台湾の環境保護署の推計では、台湾の業者は毎年15億個のテイクアウト用のカップを使用しており、そのうちの2億個は発泡ポリスチレンカップで、回収率は2割に満たないと言います。環境保護署は全面的に発泡ポリスチレンカップの全面禁止を行おうとしており、早ければ年末にも実施される見込みです。

発泡ポリスチレンカップの使用禁止により、ポリ乳酸ラミネートの紙コップが注目を浴びることになりました。厦門偉盟環保材料有限公司の副総経理・曾清文氏は取材に対し、彼らの製品は現在両岸共に固定客がおり、特に両岸で経営をしているコーヒーチェーンブランドである85度Cは、360ccから600ccまでの紙コップを全てこの会社に注文しています。85度Cの影響もあり、多くのコーヒーショップから注文が来ているとのことです。

 

今回の事件をきっかけに様々な規制や見直しが掛かったので、ここに商機を見いだしている人たちもいるようです。

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