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貴州省の生態栽培。最近は桂花を植え、鶏を育てるのが流行

急激に生産量を伸ばしている貴州省の茶業ですが、ただ広げるばかりでは無く、中には大変先進的な取り組みをしている茶園もあるようです。

贵州茶产区:茶园套桂花茶下养土鸡

好山云雾出好茶,贵州具有发展茶产业得天独厚的优势,目前全省茶叶面积达到652万亩。近年来,贵州省政府在推进茶产业发展进程中,非常注意有机栽培、绿色栽培的理念,降低化学农药用量,用生物、物理防治方法来控制病虫害,保证茶叶质量安全。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201505/00001383.html

山の霧や雲は良いお茶を生みます。貴州省は独特のメリットを活かして茶産業が成長してきており、現在省内全域の茶葉面積は652万畝に達しました。ここ数年、貴州省政府は茶産業の成長を推進する中で、特に有機栽培や緑色栽培という理念に注意を払っており、化学農薬の使用量を減らして、生物や物理的な予防方法によって病虫害のコントロールをお粉、茶の品質と安全を守ろうとしています。

鳳岡県鳳岡瑪瑙山茶園に入っていくと、目には一面の碧緑の茶の海が飛び込んできます。一枚一枚、色の違う虫を誘引する板が飛び跳ねる妖精のように風に揺られています。1つ1つの太陽光殺虫灯は1人1人の戦士のようにこの茶園を守っています。

虫を誘引する板と太陽光殺虫灯は現在、茶樹の病虫害をクリーンに防護するための有効な手段と方法で、茶園の主人の話によると、”黄色い板の効果が比較的良いので、私たちは茶園では”黄色革命”が始まったと冗談で言います”。

今では貴州省の茶産地では、農薬の痕跡はほとんど見られません。茶園にまんべんなく挿されているのは、1つ1つの黄色い物理的な粘着虫寄せ板です。茶園をゆっくり歩いてみると、ようやく空気中に少し淡い苦みのようなものがあるのに気づきます。これは茶農家たちが今撒いている生物農薬-マトリンです。マトリンは生物農薬の一種で、茶樹の病虫害を予防するのに用いられています。現在、鳳崗茶園で使われている生物農薬は9種類あります。

「生物農薬は効果が遅く感じられるので、以前は多くの庶民が使いたがりませんでした」と茶園の主人は言います。緑色防護への取り組みを強めるために、鳳岡政府は毎年補助金を出して、庶民に生物農薬を使うように資金を拠出しました。

「茶園には桂花を被せ、茶の下では地鶏を育てる」のが茶産地での一種の流行になっています。鳳岡県農牧局の責任者の話によると、桂花をセットで植えることで、茶園に生態の小気候を作ることができ、茶の害虫の天敵を保護します。鶏を育てるのは鶏に害虫を食べさせることができるからで、鶏糞は茶園の有機肥料にもなり、完璧な生物連鎖ができあがります。また、木の花や鶏を育てることは茶農家の新しい収入源にもなります。

ここ数年、茶の品質安全は貴州省の茶葉発展の中でも重点中の重点となっており、鳳岡県の立体生態茶園モデルは貴州省の茶樹における病虫害の緑色防護の1つの縮図になっています。

貴州省農業委員会副主任の胡継承氏によると、貴州省は緑茶の一大輸出省になるために、茶の緑色防護は広く関心を集めています。貴州省はずっと厳格に標準に沿った栽培、施肥、農薬の使用、茶摘み、加工、保存と運搬などを行っており、貴州省産のお茶の品質安全の水準を全面的に高めています。2013年11月、貴州省科学技術庁、農業委員会などの組織は合同で「貴州茶産業要素技術研究と産業化模範」を展開し、茶樹にとっての有害生物をコントロールする新しい道筋や新技術を開発し、無公害茶の生産において全面的に科学技術を提供し、有機茶の生産を促進しています。

貴州省北部の湄潭県田家溝、鳳岡県田壩村のそれぞれ200畝の茶園を総合防護模範地域として選び、平均で1畝当たりの防護コストを203元節約し、1畝当たりの経済効果を約690元生み出しました。また静電噴霧技術を用いることで通常に比べて噴霧量を32.73%減少させ、防護コストもこれまでの技術よりも20%低くしました。農薬残留はEUの基準に適合しています。新技術は無公害茶の生産を全面的にレベルアップするための技術設備と科学技術の裏付けとして、鳳岡県、湄潭県を代表とする有機茶の生産を促進しています。

 

未だに「中国の茶園は農薬や化学肥料をバンバン撒いていて・・・」というような言説も目立つのですが、中にはこのように日本以上に先進的な取り組みをしている産地もあります。
中国産だから全て危ない、という安易なレッテル貼りは今後通用しなくなっていくと思います。

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