中国茶ファンのためのデータベース&ニュース

  1. 市場環境
  2. 105 view

今後進むべき道は、伝統製法か機械化か?

中国の茶業界では、標準化と大規模化を軸に茶業の産業化を強力に推し進めています。
しかし、それでいいのか?という声は、中国国内でも上がっていて、そうしたことを考えるシンポジウムが開催されたようです。

茶界专家呼吁传扬茶叶传统人文工艺

茶叶制作应保留纯手工制作工艺的独到,或是应介入机械,让茶业往现代化、规模化、标准化发展?这个命题是近年来茶界一直争论的问题。近期,一场中国十大名茶非物质文化遗产茶叶制作技艺代表性传承人集体亮相上海的活动,让手工制茶技艺再次引发各界关注。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2015/0202/article_177076.html

茶の生産は、手作りの優れた技術を守って行うべきなのか、あるいは機械を積極的に導入して、茶業を現代化、量産化、標準化させて成長するべきなのか?この命題はここ数年、茶業界でずっと論争が行われてきた問題です。最近、中国十大名茶の無形文化遺産の製茶技術の伝承人たちが上海で集まるイベントがあり、手作りの技術が再び各界からの注目を集めています。

このイベントでは、業界の専門家と会場にやって来たお茶マニアたちが興味深いやり取りをして、大勢の人たちに製茶の手作りの伝統技術を伝えようとしていました。ある専門家は、機械化して生産すれば、産量は多くなり、市場の需要を満たすことができます。しかし、そこからは人文精神が失われてしまい、それはお茶だけではありません。その背後にある独特なブレンドや、製茶の流れと経験による技術、製法のコントロールなど、これらは機械には真似が出来ないものです。

先日開催された全国茶葉機械標準化テーマ研討会で、福建農林大学園芸学院の党委員会書記で、茶葉機械委員会委員の金心怡氏も自らの考えを表明していました。
「手作りの製茶では市場の需要を満たすことができません。龍井は製茶機械を使用する上での1つの先例です。手作りのお茶は多くの人の力と物の力などのコストがかかります。烏龍茶の製造工程で必要な包揉用の布について言えば、安渓では毎年、1.2億元が布のために使われています。当然、製茶機械は伝統技術の研究によって開発されますし、それを使用するのは社会のためであると認識されるべきでしょう。1台の包揉機でも、私たちは7年の時間を費やして10数回の実験を繰り返し、最終的に力学の特性を研究することで、布を使った全自動烏龍茶包揉機を作り上げました。私たちは烏龍茶の機械生産についての国家標準を早く発表し、これによって製茶機械の研究が系統化し、深化し、専門化することを望みます」

 

機械化をしないという選択をすれば、当然お茶の値段は下げることはできないので、消費者は高い金額のお茶を購入せざるを得ません。そうなると、需要は大きくならず、必然的にお茶の産業規模は小さくなります。
一方、機械化をしてしまうと、確かに安く、安定した品質の物を大量供給できるようになるかもしれませんが、どうしても手作りでないと再現できない部分は出てくるので、嗜好品としての魅力は減退するでしょう。
どちらかを二者択一にするのではなく、テーブルワインと高級ワインがあるように、消費者の動向を見ながら、双方をそれぞれ高めていくというのが、当面の道になりそうです。

 

市場環境の最近記事

  1. 夏秋茶はどのくらい儲かるのか

  2. 「安いお茶」には罠が多いと雲南省消費者協会が警鐘

  3. 台湾はベトナム茶の最大の輸出相手先

  4. 北京茶業交易センターが開場

  5. ロシアの中国茶需要は、ますます高まる

関連記事

PAGE TOP