中国の茶業界は軟調と言わざるを得ない状況なのですが、そんな中、台湾茶の輸入が急伸しているようです。
厦門の輸出統計にそのデータが出ていました。
前十月厦门东渡口岸台湾茶叶进口量增99.2%
今年1-10月,厦门东渡口岸进口台湾茶叶共计179.64吨、209.47万美元,在数量上较2013年同期增长99.2%。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1125/article_175787.html
今年の1~10月までに、厦門の東渡口岸から輸入された台湾茶は全部で179.64トン、209.47万米国ドルとなり、数量で比較すると2013年の同時期に比べて99.2%の伸びとなりました。
台湾茶は外観がしっかりと締まって繊細で、味わいは厚みがあって甘く爽やかで、煎が効くと評判です。ここ数年、台湾茶が大陸の市場に入って来始め、市場での認知を受けるようになりました。
ここ数年は減税などの要因から、台湾から大陸へ向けての輸出茶葉のコストが下がり、それによって輸出量は急速に伸びてきています。大陸はすでに台湾茶の輸出先として最大の市場となっており、台湾茶葉会社も大変重視されるようになっています。厦門の東渡口岸から輸入される台湾茶もこのため例年から倍増の勢いで伸びています。
東渡口岸から輸入される台湾茶は、緑茶、紅茶、烏龍茶、花茶などの種類があり、その中には有名な梨山茶、大禹嶺茶、凍頂烏龍、東方美人茶などもあります。高級茶の輸入は回数が多く、量は少なめで、中低級のお茶や原料茶の輸入は回数は少なく、量が多くなっており、輸入量と輸入グレードは両極に分かれる特徴があります。
景気も悪化し、贈答用市場も壊滅状態なのに、台湾茶は大人気のようです。
大陸の市場は、多くの台湾茶企業にとっては、もはや無視できない程大きなマーケットになっているので、台湾の国内市場にも様々な影響を及ぼしそうです。