現在、中国、モンゴル、ロシアの3国で万里茶道の世界遺産申請に向けた動きが活発化しています。
このための会合に向けたプレス座談会が福州市で開かれたのですが、そこで武夷山市の市長が地元誌のインタビューに答えていました。
市長曰く、武夷山市は海と陸の万里茶道の起点だそうです。
武夷山市长徐春晖:复兴万里茶道 实现自我提升
第三届“万里茶道”与城市发展中蒙俄市长峰会新闻媒体座谈会近日在福州举行,福建省武夷山市市长徐春晖介绍了武夷山“万里茶道”的历史盛况与沿革。会议间隙,徐春晖接受了本报《海西周刊》的专访。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1021/article_174953.html
第3回”万里茶道”と都市の発展 中国・モンゴル・ロシア市長サミットのメディア座談会が最近、福州で開催され、福建省武夷山市の市長・徐春暉氏は武夷山における”万里茶道”の歴史と沿革について紹介しました。会議の合間に、徐春暉氏は本誌「海西週刊」の取材を受けました。
質問:”万里茶道”の歴史を紹介していただけますか?
答え:歴史的に、海と陸の”万里茶道”の起点はいずれも武夷山でした。”万里茶道”は17世紀に始まり、2世紀半にわたって繁栄した国際的な交易路です。陸の”万里茶道”の南の起点は武夷山で、江西、湖南、湖北、河南、河北、山西、内モンゴルを経て北に延び、ユーラシア大陸を貫いて、ロシア側の貿易拠点キャフタに至り、全長は1.3万kmです。海の”万里茶道”も武夷山を出発し、信江に沿って鄱陽湖へ着きます。そこから長江へ出ずに赣江の方へ行き、赣州から梅嶺古道を越えて広州に入ります。広東十三行によって海へ出て、シンガポール、クアラルンプール、喜望峰などを通ってイギリスのリバプールに至ります。
質問:武夷山市が”万里茶道”復興のためにどのような活動を行っているのか、簡単に紹介していただけますか?
答え:武夷山は世界”複合遺産”であり、また”2つの起点”という地位にあり、これは中国でも唯一無二で、際立っており、責任も重大です。このように”2つの起点”であるため、”万里茶道”の歴史を復興させるという重大な任務は我々の肩の上にかかっています。昨年9月に第3回”万里茶道”と都市の発展 中国・モンゴル・ロシア市長サミットの開催を引き受けたあと、武夷山市はこれまでに無かった主体的な姿勢で、”万里茶道”の時代の夢の続きを復興させ、これによって沿線の各都市と連合して、それぞれの長所や特色を発揮して、共同で”万里茶道”国際旅行ゴールデンベルトをつくることにしました。同時に第3回”万里茶道”サミットで、沿線の都市と共に世界文化遺産に共同申請できるように緊密な準備を進めてきました。
質問:中国・モンゴル・ロシア市長サミットがまもなく開催されますが、”万里茶道”の沿線都市の参加状況はどうでしょうか?
答え:一年あまりの準備を経て、サミットのさまざまなプロジェクトは基本的にスタートし始めました。今回のサミットでは、前回の31都市の参加をベースに、おそらく50を越える程度に増えるでしょう。ゲストにはサンクトペテルブルク、キャフタ、ウランバートルなど8つのロシア、モンゴルの”万里茶道”沿線都市の市長や副市長が含まれており、ロシア万里茶路研究会の会長、「ロシアと中国」の二カ国語の雑誌社の社長、”偉大な万里茶路”博物館館長など、重要な外国のゲストも参加する予定です。
質問:今回のサミットを契機に、武夷山市の”万里茶道”の復興に何か新しい動きはあるのでしょうか?
答え:11月16日~18日に、第8回武夷山海峡両岸茶博覧会が開催されます。これは盛大に開かれるお茶のイベントの1つで、武夷山市はこの方面では一定の経験を積んでおり、海峡茶葉経済と文化ブランドの打ち出しに成功しています。市長サミットを無事に行い、”万里茶道”の影響力を拡大するため、私たちは今回のサミットと両岸茶博覧会を同時に開催しようと考えています。雰囲気を盛り上げるために、会の時には武夷山市は”万里茶道”の起点である下梅村でサミットの開会式と”万里茶道”(武夷山)都市表示像の開幕式、”万里茶道”沿線都市の文化展示及び製品の展示即売会、”万里茶道”都市文化旅行風景の展示、”万里茶道”世界無形文化遺産申請の研討会、”万里茶道”沿線都市サミットフォーラム、国際都市連盟市長円卓会議などを同時に開催します。また、「”万里茶道”世界文化遺産申請のための提携枠組み協議の共同推進」を締結し、「”万里茶道”都市区域協力宣言」などを発表する予定にしています。今回の会は、2つの起点と2つの茶道を促し、共同で発展するためのサミットであると私たちは大変重要に考えています。
質問:武夷山市はこの得がたい機会をどのように捉え、協力する中で成長、そして自身の発展をして行こうとお考えですか?
答え:武夷山に関して言えば、”万里茶道”の復興は、1つの重要な契機です。私たちはこの機会を確実に捉え、お茶を媒介として、経済や貿易の協力、文化交流と宣伝展示をすすめることで、経済の実力を強め、旅行都市としてのイメージと影響力を高めたいと考えています。今回のサミットの舞台を借りて、より多くの沿線都市や地区を国際都市連盟に引きつけ、都市間の産業協力や中枢同士の連絡を奨め、武夷山の大転換を進めていきます。”万里茶道”の復興の過程で、武夷山の国際旅行レジャー都市の建設をより高いところに持っていきたいと考えています。
両方の万里茶道の起点となることから、観光都市でもある武夷山市は何としてもこれを盛り上げて行きたいと考えているようです。
確かに1万km以上も離れた都市の名前が出てくると、世界規模の交易路というロマン溢れる話に聞こえますね。