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雲南の十里香茶が復活

雲南省昆明市で唐代から生産されていたと言われる十里香茶。
一時は絶滅の危機に瀕していたそうですが、見事に復活し、生産量が大分増えてきているようです。

云南石林十里香茶今年迎丰收 一度濒临灭绝

去年,石林已有近百亩十里香茶可以采摘,产量数百公斤。而今年有望超过1000公斤。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2015/0114/article_176794.html

昨年、昆明市石林イ族自治県には100畝近い十里香茶を摘むことができ、産量は数百kgでした。しかし、今年は1000kgを越えそうです。

透明なガラスの茶壺で、お茶の葉がお湯の中でゆっくりと開いていくと、清らかな茶の香りがどんどん周囲に香ってきます。お茶がお腹の中に入っても、お茶の香りは依然として口の中の葉の間に留まっていて、清らかで甘い味に変わっていきます。このお茶が”十里香”とよばれるのは、この香りから名前になったのです。

これは石林十里香茶業有限公司の茶室の中で起こったことです。長年の努力を経て、一度は絶滅しかかった十里香茶は石林イ族自治県でまた新たな生命を吹き込まれ、その香りは今日では十里では留まらないぐらいに”香って”いるように思えます。

<歴史的名茶の種を守る>

十里香茶については、人々からよく2つの言葉を何度も聞かせられます。そのうちの1つは民謡で、”水を飲むのに呉井の水を飲むのなら、お茶を飲むなら十里香”。2つめは「昆明市誌」にある、”清の末には1両のお茶は雲南のお金で3元にまで高くなり、1949年になると、一般のお茶は1斤7-8角だったのに、十里香茶は1両で米10~12斤と交換できた”というものです。

早くも明や清の時代から十里香は献上茶とされていました。しかし、長い時間の間で一旦は断絶しかかっていました。”最も少ないときは、たったの十数株の老茶樹が残っていただけでした”と昆明市農業科学院の高級農芸師・沈雪梅氏は言います。原産地は昆明の東の郊外にある金馬鎮十里鋪で、帰化寺一帯の十里香茶は、一度雲南農業大学の中で見られたことがあるだけに過ぎませんでした。

現在、長年にわたり十里香茶に携わってきた沈雪梅氏は、毎月、少なくても1回、多いときは数回、石林台創園の指導に行っています。理由は他に無く、ただ歴史的名茶の十里香をここで”復活”させたいということだけでした。2008年から始めた石林イ族自治県での栽培は、今では十里香茶は当初20畝足らずだったものが200畝あまりになっており、石林台創園の中には十里香茶の加工工場まで建設されました。

「2014年にはすでに100畝近くが詰めるようになっており、産量は数百kgで、2015年にはこの数字は1000kgを越えそうです。」と石林十里香茶業有限公司の総経理・張辛氏はいいます。これまでの努力によって、十里香茶の種に関しては問題は無くなってきており、ブランドの管理と販売が今後の重点になってきています。

<市場価格は1kgで8000元>

分厚い歴史の蓄積と良好な製品の品質によって、張辛氏は市場の開拓に自信を持っています。十里香茶は近年、連続してかなりの賞を受賞しています。2010年には”2010上海万博名茶品評活動”で金賞を受賞し、2011年には日本で”2011世界緑茶コンテスト”で最高金賞を受賞しました。2014年には杭州で”第10回国際名茶品評会”で金賞を獲得しました。

「現在、十里香茶の市場価格は1kg8000元以上です」と張辛氏は見ており、これは省外の同等の緑茶と比べても8000元は高いわけではありません。「十里香茶は雲南の最高級の緑茶だと言えますが、それは雲南での十里香と言うことに限らず、全国の名優緑茶の品質も兼ね備えていると言えます」

張辛氏は、同社では3年の計画で、石林県に300畝の十里香茶の栽培模範園と仕上加工の拠点を作り、毎年30万株を植えて、十里香茶を全国でもよく知られるブランドにしていきたい、と話しています。同時に、”会社+茶園+農家”のモデルを採用し、周辺の村民たちを豊かにしていきたいと考えています。

かなり強気のお値段設定ですが、雲南の最高級緑茶として売り出したいとのことです。
生産量もしばらくは限られますし、何と言っても唐代からの伝統という歴史の重みがあるので、意外としばらくは高値安定になりそうです。
消えてしまったお茶も、経済原理に沿うのであれば復刻という動きになりそうです。

 

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