安渓鉄観音は茶園の大規模開発を推し進めた結果、環境の破壊や農薬の汚染などさまざまな問題に直面しています。
このような状況を受け、昨今の安渓は数字優先のGDP優先主義を改め、生態系を維持したグリーン経済を目指すとしています。
安溪取消GDP考核 以生态优先发展绿色经济
福建省近日对34个县(市)取消地区生产总值考核,代之以农业优先和生态保护优先的考核方式。有着“全国产茶第一县”美誉的安溪县被列为以“生态考核优先”的地区赫然在列。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0820/article_173123.html
福建省は、先日34県(市)に対して、地区生産総計の審査を取りやめ、代わりに農業優先と生態保護優先の審査方式にすると発表しました。”全国産茶第一県”の誉れのある安渓県は”生態審査優先”の地区のリストに並べられました。
安渓県環境保護局の主任科員である許章色氏によると、”GDP論こそが英雄”出会った時代には、多くの山地は沿海部と同じように見做されてしまい、盲目的に開発プロジェクトを導入し、経済効率ばかりを重視することになってしまい、生態系の深刻な破壊をもたらし、全く割に合いませんでした。
彼の話によると、以前GDPで審査が行われていたときは、審査は各県だけで無く、各郷鎮にまで手が伸びていました。これは全く不合理なところがあり、たとえば、それぞれの地方の条件は違い、各郷鎮のある場所も違うのに、GDPのみを追求したり、プロジェクトのみを追求したため、全く割に合わないことに、本来持っている良好な生態環境を破壊してしまいました。結局のところ、最も簡単で効率を下げるプロジェクトを追求してしまったのです。
許章色氏は、GDPの審査を取りやめて、安渓県を福建省の重点生態機能区にリストアップしたことは、環境保護部門で働く者にとっては意気が上がりますが、責任も重大だと感じています。
安渓県は山地にあり、かつては国家レベルでも有数の貧困県でしたが、現在では全国百強県になっています。GDPの数値はかなり立派で、今年の上半期だけでも167億元に達し、11.4%の伸びを達成しており、泉州市の中でもトップクラスです。
ここ数年、安渓県は茶山の生態建設、水質や土壌保護、農村汚水の処理など生態保護の方面での成績が卓越しています。
2011年、建材全域の630軒あまりの石材企業を取りやめ、業界からの撤退をしたため、20億元あまりのGDPの損失と1.5億元の財政収入を減少させました。このほか、安渓はコンクリート、鋼鉄、製紙などの遅れている産業の淘汰を決断し、環境容量と生態容量の創出を行いました。
安渓の生態保護処理は国家環境保護部の後押しを受けています。7月末、安渓県は国家生態県の審査を通過しました。
許章色氏によると、新しい歴史の背景の元、安渓県は更に環境生態保護に力を入れ、更にレベルの高い計画のもとで生態建設に乗り出すとしています。
安渓県県長の高向栄氏によると、GDP審査を取りやめ、安渓県には産業構造の調整を行うのにより多くの時間と空間が必要で、二度と”先に汚染して後で処理する”という元の道には戻りません。しかし、これは発展しないという意味ではありません。科学発展、緑色発展が必要で、緑色GDPを追求することで、本当の意味での”住民の豊かさと、生態の美しさ”を実現するのです、と話しています。
安渓県の改革は、環境に悪い上に競争力の無い産業は容赦なく切り捨てるなど、随分と思い切った踏み込みを行っているようですね。