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大連市場でプーアル茶の価格が大暴落

今年初めには1日で何度も価格を付け替えるほどだった大連のプーアル茶を扱う店。
しかし、かつてない大暴落で、すわ2007年の再来か、となっているようです。

大连普洱茶大跌市场重蹈2007年覆辙?

“这款普洱茶2月份的批发价格还在每件2.1万多元,现在,价格几乎已经拦腰斩了一半,只有10800元了。”看着电脑上显示的连日走低的普洱茶批发价格,大连茶叶经销商宋玉有点庆幸,自己并没有在此前普洱茶一浪高过一浪的涨价风潮盲目追涨。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0707/article_171627.html

「このプーアル茶の2月の卸売価格は1枚2.1万元ほどでした。現在、価格はもう半分になろうかというところで、10800元です」とパソコン上に表示された連日低迷するプーアル茶の卸売価格を見て、大連の茶葉販売店である宋玉氏は少し喜んでいました。自身はプーアル茶のどんどん高くなる風潮に盲目的に追従しなかったからです。

2013年の狂乱的な値上げのあと、今年の4~5月くらいから、プーアル茶の価格は急速に下落していきました。業界の専門家の話によると、現在、プーアル茶の卸売り価格は一貫して3月から20~30%値下がりしており、値下がりの著しいプーアル茶は既に50%以上の価格の暴落をしています。これは人々の心配を禁じ得ないので、プーアル茶は2007年の轍を踏むのでしょうか?

 

<ジェットコースターの様相を呈する状況>

去年から今年にかけて、プーアル茶の価格状況は10年間茶葉の商売を行っている宋玉氏を少し驚かせました。
「昨年、プーアル茶の価格は既に上昇を始めていました」と宋玉氏は言います。昨年3月に自分で雲南にお茶を買いに行くと、当時の茶葉の価格の値上がりぶりに驚いたものです。
「当時の買い取り価格は2012年から少なくとも50%以上は値上がりしていました」と彼は言います。もっとも値上がりが見られたのは一部の古樹茶で、2012年は1kg5000元だった価格が、昨年は基本的に9000元あまりにまで達していました。

「そして、今年の春も雲南の地元の一部の著名な産地では、プーアル茶の価格は高いままで下がりませんでした」と別の茶商である呉越氏は証言します。今年3月、自分で雲南まで行って、産地と市場を訪ねました。有名な老班章村についたとき、そこで全国各地のナンバープレートをつけた車を見ました。「みんなお茶を買いに来ていたんだ」と呉越氏は言います。当時、地元でも、好い茶葉の価格は1kg1.2万元以上になっており、雲南のもう1つの著名な産地の800年古樹から作られた普洱茶などは、当時の価格で1kg2万元で売られていました。
業界の専門家は、古樹茶と普通茶の価格差は大変大きく、今年普通のプーアル春茶の全体の値上がり幅は約10%程だったのですが、プーアル古樹荒茶の買い上げ価格の値上がり幅は30%~100%までとまちまちでしたと、証言します。

しかし、今年の4~5月から、プーアル茶市場はこれまで1年あまり続いてきた価格上昇の状況が徐々に破られていきました。5月の価格は明らかに下がり始めてきて、現在ではプーアル茶の平均価格は約2~3割下落しており、一部のお茶の卸売価格は既に5割前後にまで下落しました。
たとえば、ある著名ブランドのある山のお茶の価格は、卸値が3月はじめの1枚20800元から現在は13000元にまで下落しており、価格の下落幅は40%近くになります。
「このようなジェットコースターのような価格の状況は、プーアル茶市場においてここ数年見られなかったことで、私たちに2007年のプーアル茶市場を思い起こさせます」と宋玉氏は言います。

 

<古くからの茶商は慎重に見ています>

2006年のプーアル茶の暴騰暴落という市場崩壊の惨劇を経験して、ある古くからの茶商は今年の市場に対して慎重に見ています。
「一昨年から去年に買い入れたプーアル茶は多くなく、私は今年も大量にお茶を仕入れようとは思えません。私の手に余ります」プーアル茶の値上がりと下落の状況を話す際、宋玉氏と呉越氏はともに同様の態度を維持しています。慎重に見守り、市場には参加しない、ということです。

「今回の状況変化は、暴落と言えるかもしれませんが、プーアル茶の価格の回帰とも言えます」と大連市名優品牌茶葉協会秘書長の孫連祥氏は認識しています。今回のプーアル茶の暴騰は、実際のところは一部の余剰マネーがプーアル古樹茶や山のお茶を仕手的に値上げを行ったものです。2007年にもこのような暴落という惨劇を経験した経緯もあり、多くの茶商はこのような一連の仕手的な暴騰からは離れた所にあって手を出さずにいたのです。
「プーアル茶の保存すれば保存するほど香りが良くなるという特徴は、一定の投資価値を持っていますが、しかしこのような暴騰は必ず理性的なものではありません」と孫連祥氏は言います。
彼が見るところによると、実際は2007年のあの暴落の状況のあとも、プーアル茶の価格は少しずつ上昇の曲線にありました。そのとき購入したプーアル茶商たちは、実は既に損失を取り戻していて、中には利益を得ている人もいます。これはウソではありません。
取材をしてみたところ、賀開のプーアル茶を例に取ると、2008年のその価格は1kgあたり80元でしたが、2011年、その価格は1kg400元になっていて、そして2013年、価格は1kg600元を突破しました。5年の時間で、価格は既に7倍にもなっていたのです。

「しかし、現在のような狂乱的な価格では誰も入荷をしようとせず、本当にリスクがあります」と孫連祥氏は見ています。まさにこのような判断から、多くの茶商たちは手を出さずにいたため、結局は最近の価格の回帰を迎えたと言えるでしょう。
 

要するにプーアール茶を使ってのマネーゲームが繰り広げられていたわけですね。
そして、本当にプーアル茶で長い商売をしようというプロは「仕入れない」というカードを切ることによって、需要の減少をもたらし、結果的に需要と供給のバランスで価格は下落した、ということのようです。

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