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中国茶市場の発展にはティーバッグ市場の攻略が不可欠

中国国内では茶の消費量の伸びが思ったほどでは無い、という問題があります。
これを解決するには、ティーバッグの攻略が必要だ、という経済誌の記事をご紹介します。

 

中国茶叶市场的未来发展空间

2013年,中国茶叶生产持续升温,种植面积与产量较2012年均略有增长。其中,绿茶、红茶、乌龙茶产量有所增长,普洱茶产量下降,其他茶类与2012年基本持平,各主要产区绿色、有机茶园,低碳茶园以及标准化茶园的建设日益得到重视。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0117/article_165941.html

2013年、中国の茶の生産は引き続き伸びており、栽培面積と産量は2012年に比べてやや増加しました。そのうち、緑茶、紅茶、烏龍茶の産量は伸びましたが、普洱茶の産量は下落しました。そのほかの茶類は2012年からほぼ横ばいで、主要な各産地の緑色茶園、有機茶園、低炭素茶園のような標準化茶園の建設が日増しに重視されるようになっています。

我が国は農業大国ですが、長らく国家と地方は農業を国民経済発展の最優先項目に上げ、農民にメリットのある政策を打ち出し続けてきました。茶葉は農産品の一つであり、これによって農民を貧しさから抜け出させ、豊かにするための重要な道筋の一つで、各地方政府は皆茶業のサポートを大変重視しています。
しかし、現在、国内の伝統的な茶の生産は、家庭や作業場で行われる中小型の生産加工会社が主であり、産業の集中度は低く、企業の数が多くて、分散しており、小規模です。このような企業の茶園はかなり見劣りがする上、茶の単位面積あたりの生産量も低く止まっています。茶園の管理も分散しており、機械の使用も限られており、標準化の程度も低いです。品質認証のシリーズも取得しておらず、管理も粗雑で、製品の品質も安定しません。販売能力も弱くて、自分のブランドを持っておらず、消費市場に関与することが難しいです。茶葉の加工会社の規模は小さく、店の経営も分散しており、茶業界の発展には制約が課せられています。

国外の茶葉マーケットを見ると、製品の標準化とブランド化は中国国内よりも遙かに進んでおり、これは国外の企業が大規模であることの原因になっています。このほか、中国国内の茶文化と海外の茶文化には大変大きな差があり、それぞれのマーケットで大きな違いをもたらしています。海外のお茶の飲み方は、主にはティーバッグなどの、簡易的な消費スタイルが主であり、このために、海外の茶葉はブランド化が大変重要な要素になっており、同時に茶葉の販売量も大きくなるのです。

国際マーケットにあるティーバッグのブランドがチャンスを掴んでおり、”リプトン”が一社で中国国内のティーバッグのかなりの大きな市場シェアを獲得しており、リプトンの毎年の販売量は国内の6万軒あまりの茶葉会社の総和に匹敵します。なぜ私たちは自分たちのブランドを作って、海外へ展開できないのでしょうか?また、なぜ小さなティーバッグで、中国の中国茶会社が大敗するのでしょうか?中国のティーバッグ市場には将来伸びる余地があるのかどうか、海外の企業のビジネスモデルをコピーして、国内の茶葉消費の習慣を変えて、茶葉の生産量を十分に消費するように出来るのでしょうか?

以下は、一部の国のティーバッグの消費状況です。

国名

年間販売量(単位:トン)

茶葉の販売総量に占める
ティーバッグの割合(%)

カナダ

12600

97.0

イタリア

13300

95.0

オランダ

8000

89.0

フランス

7000

88.0

イギリス

110000

65.0

アメリカ
(スーパーマーケットに限る)

34300

59.9

アイルランド

7000

58.0

中 国

6880

2.0

中国の国内企業は、ティーバッグの市場を開拓するには現地の消費習慣を尊重しなければなりません。国内のティーバッグ茶の多くはブロークンティーを包装したものですが、海外のティーバッグの多くは混合物で、更に一種の健康飲料としています。このため、消費の際には差が生じ、自分のティーバッグブランドを確立することが出来て、国際市場を開拓できるのです。しかし、中国の消費者の伝統的な観念の中には、ティーバッグの中にはブロークンティーが入っており、一般には品質的に劣る安いお茶で、いわゆる”クズ茶”だと思われており、このために中国国内のティーバッグ市場は発展に制約を受けています。

ここ数年、海外の有名ブランドが次々と中国国内に参入し、市場を奪っていく状況の中、国内の茶葉会社のティーバッグ製品に対する開発は少しずつ始まってきました。”七彩雲南”はティーバッグ市場に早くから参入したメーカーです。それ以外にもいくつかのメーカーが続々と参入していて、”茗葉清”ブランドは業務用ティーバッグ専業の新しい企業で、製品のシリーズは整っており、かつ中国の伝統的なお茶が主になっています。今までの安価な茶末と違うのは、その製品では最近流行のテトラティーバッグを使っており、原材料の品質はすこぶる高いことです。その特徴は、ティーバッグの中に本来の葉のままのお茶を収めるだけの空間があることで、飲んでみると人を安心させます。これによって、中国人のティーバッグに対しての伝統的な認識を少しずつ変えようとしています。テトラディーバッグの出現は、国内のティーバッグ市場を救う一本の”救命のための藁”といえるかもしれません。

中国の茶葉市場を根本的に変えようとすれば、まず伝統的な消費モデルを変えることが必要で、伝津的な観念を飛び出し、ティーバッグの著名ブランドを作り、巨大な簡易消費の市場に地位を作ることです。観念の更新は技術の更新よりも重要で、ティーバッグは、”量が決まっている、衛生的、便利、スピーディー”という特徴の他に、とても強い包容性も備えています。この包容性は伝統的な喫茶の観念を打ち破るもので、消費者により多くの茶の種類を提供することが出来るようになります。茶の種類に当てはめると、伝統的なティーバッグであれば、烏龍茶、プーアル茶、紅茶、緑茶、沱茶、花茶、ナツメ茶、ジャスミン茶、レモンティー、バラの花茶、杜仲茶、人参茶、ミントティーなどです。さらには2種類やそれ以上の組み合わせのお茶を作ることもでき、さらには様々な材料を添加した健康茶なども作ることが出来ます。

現在、市場で売られているギフト用のティーバッグは僅かに100種類程度であり、マーケットの成長段階としては遠く及びませんが、ティーバッグの市場の前途には一筋の光があり、大きな飛躍が出来る可能性があります。

大量生産の茶の在庫を捌くには、ティーバッグの利用などを進めていく必要があるのでしょうね。
お茶には日用品としての側面と、嗜好品としての側面の両面があり、日用品需要を喚起する上では、ティーバッグは武器になりそうです。

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