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来年の西湖龍井春茶の減産はさほど大きくない見込み

干ばつで被害を受けた西湖龍井の茶畑ですが、来年の春までには回復しそうとの見通しが出てきました。

 

明年西湖龙井春茶减产量不会太大

连续高温,让西湖龙井很受伤。随着气温的回落和连续的几场降雨,旱情得到了缓解。灾后生产补救工作正式开始了。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0829/article_161027.html

高温続きの天候は西湖龍井を大きく痛めつけました。しかし、気温が下がり、また数回の雨が続いたことで、干ばつの状況はようやく改善し始めました。災害後の救済活動も正式に始まっています。

西湖街道の統計によると、西湖風景区の範囲内の龍井茶のうち、深刻な日照りの害に遭ったのは10%以下で、まばらに茶樹の死亡があります。「何度かの雨が降ることで、枯れてしまっていちゃ茶葉から多くの新芽が出てきました」と西湖街道の副主任は言います。「来年の春茶の原産は、おそらく大して大きくはならないでしょう」

損失を減少させるために、西湖街道は中国農業科学院茶葉研究所と共同で、高温干ばつの被害に遭った茶園の減災と回復技術措置として”4つの手”を提出し、茶農家の災害後の救済を指導し、来年の西湖龍井春茶の産量と品質に大きな影響が出ないようにします。

1つめの手は科学的な剪定で、高温干ばつの状態が解消された後、重度の被害を受けた茶園では適度な剪定を行い、枯れた枝を切り落とし、茶樹から新しい枝が生えるようにします。

2つめの手は、肥培管理を強めることで、茶樹が回復して成長していく際、新芽の萌芽後に的確に施肥を行うようにすることで、茶樹の回復しようとする勢いを助けるとともに、冬になる前に土壌の深いところへ肥料を入れることで、茶樹の根の成長を促します。

3つめの手は秋茶を留め置いて育てることで、干ばつの被害を受けた茶園では切りそろえるかどうかにかかわらず、秋茶は留め置いて育てるべきで、これによって樹冠の回復に充てます。茶樹の成長を維持し、秋の終わりに茶樹の成長が止まるのを待ってから、茶樹がまた新芽の茶樹になるよう、一回だけ頭を切ったり、軽く剪定するようにします。

4つめの手は、茶園のインフラ施設の建設で、西湖街道は茶園の基礎施設の建設計画づくりに着手しました。計画によると、まず大型の貯水池を造って灌漑用のパイプを敷設し、干ばつ用のハードウェアを整えます。同時に干ばつ対策の応急措置案とその活動を行う仕組みを整え、干ばつに自ら対抗できるような能力を引き上げて、今後起こるかもしれない干ばつに備えます。

近々、西湖街道は3000部の”高温干ばつの被害に遭った茶園の減災と回復のための技術”という図を配布し、同時に西湖龍井茶の干ばつ後の救済をテーマにした講座を開講します。

今回の干ばつを経て、西湖龍井茶の龍井43号品種の干ばつ耐性がやや劣ることが分かったので、今後、西湖街道では茶農家に根が発達しやすく、干ばつの耐性が良い龍井群体種の栽培を奨励することにしています。

一時はどうなることか、という調子の記事が多かったのですが、ようやく一息ついたようで、地元政府も矢継ぎ早に対策を出しているようです。
それにしても、まさか龍井群体種を積極的に栽培するような指導が始まるとは、思いませんでした。このへんの変わり身の早さも、中国らしいところです。

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