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湖北省、茶館の開業ラッシュで茶芸師が不足中

中国では茶館のオープンに伴い、茶芸師の数が足りなくなっている地域があるようです。

 

湖北茶楼井喷导致茶艺师供不应求

“从去年 3月起,我们就开始招聘茶艺师,现在公司的万生堂旗舰店都快开业了,可还缺上十位茶艺师,我们甚至要到外地去招人……”昨天下午,湖北和合永安农业发展有限公司武汉事业部的负责人,不无焦虑地告诉记者。几乎所有的茶企、茶楼和茶店,都缺茶艺师。这是湖北市场的现状。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0827/article_160964.html

「去年の3月から、私たちは茶芸師の募集を始めています。今、会社のフラッグシップ店がまもなく開業するのですが、まだ10人の茶芸師が足りません。どこか別の地域から読んでくるしか無いかもしれません・・・」。昨日の午後、湖北和合永安農業発展有限公司の武漢事業部の責任者は、多少焦った様子で話してくれました。ほとんど全ての茶葉会社、茶館と販売店は、どこも茶芸師が不足しています。これが湖北市場の現状です。

<茶館のオープンラッシュで茶芸師が供給不足に>

先週、武漢交通職業学院の茶文化伝播研究センターの鄧慶華先生は、何人かの同僚と一緒に咸寧赤壁市で50人あまりの学生に半月あまりの茶芸師育成コースを行いました。これはまもなく開催される青茶文化節の準備のためです。
鄧慶華先生は、茶葉会社や茶館から、茶芸師育成サービスを提供して欲しいという話や、働ける学生を直接紹介して欲しいという電話を毎月3,4件受けると言います。「ほとんどの場合は、人がいなくてどうにも出来ません。なぜなら茶芸を学んだ学生は非常に少なく、卒業すると奪い合いになってしまうからです」。

調べてみると、現在、湖北省で茶芸師の専門教育を行っている専門学校の数は本当に僅かしか無く、武漢交通職業学院はその中の1つです。このほか、武漢市商業職業学校、第一職業教育センター、財貿学校、農業学校などの中等職業学校でも関連する教育を行っています。また、省の工業会でも無料の茶芸師育成講座を行っているほか、いくつかの民間の茶芸師育成コースがあり、毎年茶芸師は1000人近く育成できます。
「これでもまだ、茶芸師の需要には全然追いついておらず、多くの企業は広州や福建などから人を呼んでいます。湖北に関して言えば、これは1つの業界全体の不足であって、茶芸師の不足は企業発展のボトルネックになる可能性があります」と鄧慶華先生は言います。

話によると、昨年から湖北省の茶館や茶葉販売店は急激に増加し、各茶葉会社の直営店や加盟店が雨後の竹の子のように増えています。武漢に限っても1000軒あまりの茶葉店があり、それぞれの店には少なくとも2,3人の茶芸師が必要なので、このため茶芸師の供給が不足しているのです。

<仕事に対する誤解も多く、メンツを失うと感じます>

毎年こんなに多くの茶芸師が育成されているのに、なぜ不足が生じるのでしょうか?

昨日、民主路のある茶館内にある信陽毛尖の専門店で、23歳で仕事について2ヶ月も経たない茶芸師の林ちゃんは、初めて茶芸師という職業を聞いたとき、他の人にお茶を飲むかを聞く服務員の仕事だと思っていましたが、育成訓練を経てこの職業には多くの知識が必要であると分かりました。彼女は、今でも、まだこのことを理解している人は少ない、と言います。

鄧慶華先生によると、昨年、彼女の学校で茶芸師の専門コースを始めようとしたところ、登録者はわずか20名で、専門コースの基準に達せず、これらの学生たちは他の専攻に移ってもらうことになり、茶芸師は選択科目になってしまいました。ある学生の両親は先生に、「大学まで行かせた子供を、茶館のお茶の給仕人にするなんて、メンツが立たない」と言ってきたそうです。まさにこの通りで、彼女たちは毎年50~60人の茶芸師を育ててきましたが、実際にこの職業に従事するのは僅か20~30%に過ぎません。

<収入は低く、業界の流動性も大きい>

このほか、ここ数年は茶芸師の職業が熱を帯びており、北京や上海、広東などの地域の高級茶芸師は月収8000元から1万元になる人もいます。しかし、湖北省の茶芸師の月収は僅か2000~3500元前後で、その落差は小さくなく、それゆえに茶芸師の勉強をした後に別の街へ行ってしまう茶芸師もいます。
「湖北省の茶産業の発展や茶の販売手段は、まだまだ停滞しており、そのため茶芸師の本当の価値がまだ認識されていないので、茶芸師の訓練も滞らざるを得ず、茶芸師の流出も深刻なのです」とある教育機関の責任者は言います。

調べてみると、現在茶芸師はいくつもの級に分かれており、茶葉の基本知識を知り、茶の性質を掴んで、茶の入れ方の方法や茶席や茶具のレイアウトなどに熟練することが基本的な要求事項になっており、さらに高級な茶芸師になると、茶文化への理解や茶葉のマーケティング手法の知識も必要で、さらには古琴や書画などの伝統文化技能を得意とし、場合によっては儒教や仏教、道教などの文化にも精通して、客人と会話が出来なければなりません。
このような茶芸師は言うなれば茶葉会社や茶館のイメージキャラクターであり、茶葉の販売やブランドの形成に大変欠かせないものです。

現在武漢には2,3軒の茶館では、高級茶芸師に株式を与える試みや、将来的な幹部候補生として育成することで、人材の定着を図っているようです。

 

茶文化がまだまだ定着していない地域では、茶芸師はややもすれば”お茶汲み”としか見られず、低い位置づけに見られることがあったり、収入の地域格差が激しいなどの理由から、なかなか定着した職業になっていないようです。
茶芸師が主人公のドラマなどが流行すると、また違うのかもしれません。

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