福建省南平市の政和県で中国白茶大会というイベントが開催され、その席上、今年の中国の荒茶生産量が300万トンを突破する見込みであることが発表されたようです。
5月27日、中国茶葉流通協会会長で、全国茶葉標準化技術委員会主任委員の王慶氏は、2021年に入ってから、中国茶産業は引き続き成長の勢いを保っており、生産も販売も好調で、年初から良好な成績を収めていますと述べました。中国茶葉流通協会の最新の予測では、2021年の全国の茶葉総生産量は300万トンを突破する見込みで、農業産出額は2800億元に達すると見られています。
王慶氏は2021中国白茶大会と政和白茶交易大会の開会式の挨拶で、上記のことを述べました。同時に、彼によると我が国の茶産業は全体的に質・量ともに成長しており、茶葉の販売の先行きは安定して良くなっていく方向にあるとしています。そのうち、白茶産業の成長は最も活発だといいます。
中国茶葉流通協会の統計によると、2020年、全国の茶葉総生産量は298.6万トン、総産出額は2626.58億元でした。国内販売量は220.16万トンで、精製茶の国内販売額は2888.84億元です。そのうち、白茶の産出額は75.2億元で、国内販売額は90億元になります。
現在、全国の14の省、自治区、直轄市で白茶が生産されています。流通消費市場では、白茶製品は高速に成長していて最も注目を集める種類となっていて、業界の内外から関心を広く集めています。中国の白茶の故郷である、福建省の2020年の白茶の農業産出額は48.2億元に達しており、福鼎、政和などの多くの著名な白茶産地を有し、影響力と競争力の強い全国的な知名度のある白茶企業ブランドが育っていて、強い力で中国白茶産業の発展をもたらしています。
南平市副市長の何明星氏は、今回の白茶大会を契機として、さらに茶産業の資源と奥深さを深く掘り下げ、茶産業の産業チェーンを整備し、同時に積極的に”無肥料無農薬”の生態茶園の建設を積極的に行い、現在の茶園面積を維持し、茶葉の品質向上と効益の増加を促して、農民の増収をもたらし、茶産業をエコな成長と農村の振興における支柱産業にして行きたい、と述べました。
今回の白茶大会は政和県の中国白茶城で開催されました。4月24日に開業した白茶城は、中国供銷農産品批発市場ホールディングス有限公司が実質的な建設と運営に責任を負うかたちの国営プロジェクトです。中国白茶城の開業は、政和県の白茶産業を急速かつ健全に発展させることを促し、政和白茶の市場競争力を高め、茶産業チェーンを整備し、茶農家の増収を促進し、農村の振興を図る上で、重要な意義のあるものです。
「第1回中国白茶大会と政和白茶交易大会の開催は、政和の茶産業の成長の中で1つの盛大な行事であり、喜ばしい行事で、政和県がよい茶文化、茶産業、茶の科学技術を統合して具体的に実践するという点で、意義は重大なものです」と政和県委員会書記の黄抜栄氏は言います。
2021中国白茶大会と政和白茶交易大会の期間中には、中国白茶産業発展模範県の表彰式、2020中国白茶イノベーティブ10強企業の表彰式、政和県”2020中国白茶オンラインコマース発展模範県”の表彰式、中国茶葉流通協会政和会員センターの立ち上げ式、”美麗中国茶郷ツアーー食は茶郷にあり”のスタートイベント、中国白茶交易指数プロジェクトの始動式、中国白茶城に入居する中国茶業購入プラットフォーム、政和白茶全国ツアー始動式などのイベントが開催されました。
昨年はコロナの影響で、300万トン越えはなりませんでしたが、今年は全般的に生産も回復し、市況も戻っているようで、300万トン越えが見えているようです。
福建省のローカル茶にすぎなかった白茶も急成長を遂げていて、産地も大きく広がっているようです。