プーアル茶も新茶の本格発売が間近に迫っていますが、緑茶などとは異なる視点で見る必要があります。
よくある3つの落とし穴についてまとめている記事がありました。
2021年の普洱春茶は徐々に発売され始めていて、きっと多くのお茶の愛好家のみなさんも気持ちが動いていて、この雲南の深い山からやって来たフレッシュな味わいを味わいたいと思っていると思います。
この時期に最も重要なことは焦らないことです。なぜなら、多くの茶商は春茶のチャンスを逃さないようにするために、前もって作っておいたニセの春茶を春茶として販売しようとするので、私たちは春茶を買うときには必ず目をこらして、以下のような誤解を避けなければなりません。
落とし穴1:春茶は早く摘めば早いほど良い
頭春茶の品質は確実に一年の中で品質は最良です。しかし、それぞれの産地の茶葉の成長速度には差があり、そのため頭春茶の茶摘み基準に達する時間はそれぞれ異なります。
たとえば班章産区の茶を例にとると、3月下旬には茶摘みをすることが出来ます。しかし、易武産区は清明節後に摘まれるのがもっとも良くて、これは江南茶区は季節によって春茶を明前茶、雨前茶という方法に分けるのですが、これが実際には普洱茶には適合しないということも説明できます。
もしも早春のチャンスを逃すまいと、頭春茶がまだ完全に開いていないうちに早めに積んでしまうと、その茶葉は内質の蓄積が不足していて、茶の香りが軽くて浅く、味わいも淡くて薄いということになってしまいます。
茶園の中でも背の低い台地茶の成長周期は短く、茶摘みの時間を比較的よくコントロールできるので、よく紛い物として使われることがあります。高品質な古樹の春茶が発売される前に、台地茶を本物の頭春茶をまだ見たことがない新しい愛好家に対して売りつけようとされます。
落とし穴2:春茶は芽が若ければ若いほど良いのではない
早春の芽は細くて初々しい緑で、外観が美しく、かつ芽の中に含まれるアミノ酸の含有量も豊富で、味わいの上にはうまみがあって爽やかで香りも十分にあります。しかし、あまりに若い茶芽は苦渋味が強くなりがちです。なぜならその発育期において、たとえば一枚の餅の茶の原料を全て芽にしてしまった場合は、全体の味わいは調和が取れなくなってしまいます。そのため、春茶は若ければ若いほど良いわけでは無いのです。
全て芽のお茶は珍しく貴重ではありますが、一芽一葉、一芽二葉の茶摘み基準こそが春茶にはもっとも適合します。芽と葉を一緒に摘むことで、茶葉と茎の中の糖分の含有量が高く、かつ茎は水分と無機塩の輸送に役立ち、一緒に摘むことによって香気と養分を最大限に保存でき、そのあとの釜炒りの工程で十分に放出することが出来るので、このように作られたプーアル茶はさらに香りも良く味わいも豊かになります。
落とし穴3:春茶はすぐに飲むべき
春茶は最も新鮮なときに飲むのが良いと言う人もいますが、頭春茶は買って帰ってから急いで飲む必要は無く、それはもっとも良い味わう時期を間違っているということなのです。実際、頭春茶は茶摘みされ製茶されてから、その最初の品質は既に安定していて、それをしばらく飲まずに置いておいても、その品質が下がるということはありません。
春茶は新鮮なうちに飲まなければいけない訳では無くて、むしろ少し保存してから飲んだ方が味わうのにより適しています。なぜなら、新しい生茶は刺激性がとても強く、茶葉の中のポリフェノール物質がまだ酸化されていなくて、これは胃腸の良くない人にとっては、このような物質は胃腸を強く刺激し、胃病を引き起こすこともあります。
胃腸がとても健康なお茶の愛好家の方も、新しい生茶は大量に飲むべきではなくて、本当に新鮮なものを味わうというのならば、ほんの僅かにしておいて、それ以外のものは少なくとも半月以上は置いてから飲んだ方が良いです。
緑茶と同じような感覚でプーアル茶を選ぶのは間違い、ということなのですが、この感覚にとらわれている人は多いようです。
それぞれのお茶には適したタイミングがあるので、それを踏まえてお茶を選んで買いたいものです。