雲南省普洱市の景邁山にある古茶樹の林を世界遺産に申請することが決定したそうです。
2月2日、普洱市政府の主要な責任者が普洱市の”両会”で政府の作業報告書を提出し、景邁山古茶林文化景観は国務院により2022年に中国が正式に申請する世界文化遺産リストに登録され、世界遺産申請書は既に国連のユネスコに提出されています。
普洱市瀾滄ラフ族自治県恵民鎮にある景邁山は著名な”六大”普洱茶山の1つで、山には現在のところ最もよく保存されている千年万畝の栽培型古茶林が保存され、成長しています。千百年にわたって、ここで生活した各民族と茶は共存共栄していて、普洱景邁山古茶林文化遺産地域には景邁山古茶園を含んでいて、古村落は最も集中している地域です。申請された世界文化遺産面積は177㎢で、15の村にわたります。そのうち、遺産区の地域は72㎢で、緩衝区の面積は105㎢mです。遺産区で主に居住しているのはブーラン族とタイ族の2つの民族で、現在でも、言語、風習、祭事、祭祀等の民族の伝統文化が保たれています。
景邁山古茶林文化景観は人と自然、人と茶の共生と調和の素朴な理念をよく伝えていて、”万物に霊魂がある”という宗教信仰と”和”を核心とした茶文化の精髄が体現されており、自然に順応し、自然を尊重し、自然を保護するという、卓越した生態倫理と豊富な生態の知恵をよく表現していて、これは生産、生活、生態の”三生”を融合した文化の活体で、歴史、人文、生態、科学研究とブランドの価値を多く有するものです。国内外の専門の学者は景邁山古茶林は”人類の茶文化市場の奇跡”、”世界茶文化歴史自然博物館”、”茶葉が天然林の形で栽培される方法の起源地”、”人類の農耕文明の奇観”と称します。
普洱市は景邁山古茶林文化景観の保護と持続的な発展を高度に重視しており、古茶林文化景観の普遍的価値、真実性、全体的な研究をより深く展開し、科学によって秩序ある計画。保護、展示、管理、宣伝、環境整備などの様々なプロジェクトを進め、政府、専門家と地元住民と全社会が共同で参加する古茶林保護に有効な仕組みを構築し、保護作業は明らかな効果を示しています。2012年9月、普洱古茶園と茶文化システムは国連農業機関が発表する世界重要農業文化遺産(GIAHS)の保護トライアル地点に選ばれています。同年11月、普洱景邁山古茶林は『中国世界文化遺産予備リスト』に選ばれました。2013年5月、普洱景邁山古茶林は国務院が発表する第7回全国重点文物保護単位に選ばれました。
世界遺産登録に向けて動いてきた産地ですが、遂に申請文書を送付し、2022年の世界文化遺産登録に向けて動き出したようです。