安渓鉄観音の売れ筋は、常に動いています。
これまでは緑茶世界の人に受け入れられる清香の鉄観音、それも樹齢の若いものが好まれる傾向にありました。
しかし、最近では濃香や陳年、さらには老ソウ鉄観音などが注目されています。
安溪:“老龄化”茶树或延长投产年限
“从消青到拖酸再到正味,从清香到浓香再到陈茶,铁观音的流行口味一直在变。而这一次,流行的风向标朝向了‘老枞铁观音’。”记者从业界了解到,继近年来炒得火热的“新枞铁观音”之后,“老枞铁观音”开始在茶友圈子里受到欢迎。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0508/article_156569.html
「青みを消したものから、酸味を引いたもの、そして元の味に。清香から濃香になり、さらに陳年茶に。鉄観音の流行の味はいつも変わっています。そして、今回、流行の風向きは”老ソウ鉄観音”だ」、業界の人から聞いたところによると、ここ数年人気だった”新ソウ鉄観音”の後は、”老ソウ鉄観音”が茶友たちの間で歓迎され始めているそうです。
毎回、味の好みが変わると、鉄観音の茶業界には、常に連鎖的に影響が現れます。老ソウ鉄観音の流行は、茶業界に対して、どのような影響を与えるのでしょうか?
<客が老ソウ鉄観音を好み始めた>
「樹齢10年以上、できれば2,30年の老茶樹が良い。海抜が高くて、産地が良く、お茶の余韻が上手く出ているものが良い」と語るのは、あるお茶好きの客で、良いお茶を好み、フレッシュなものを味わうことを好みます。
鉄観音は様々な味が流行してきて、その歩みは人後に落ちることがありません。最近、彼の茶友たちの間では老ソウ鉄観音が流行り始めたそうです。
なぜ、老ソウを飲むのか?について、彼には自分の見解があります。「古い雌鳥のスープのように、長く生きてきた茶樹には内在物質がきっと豊富で、伝統的な製法で作れば、口当たりの感覚はさらに良くなる」
泉州では、このような老ソウ鉄観音を好む茶友は、少なくありません。有名なブロガーがブログの中で紹介していたことによると、「最近、30年の老茶園のお茶にハマっている。伝統製法で作った鉄観音には、歴史の変遷の重みとしなやかさが、その香りの中に感じられる」と言っています。
このような現象について、安渓茶葉協会福州分会の秘書長は、新ソウ鉄観音はフレッシュさと爽やかさが比較的高く、老ソウ鉄観音の茶水は比較的、甘く厚みがある。それぞれの特性は、人が少年から老年に至るまでのようなもので、正常な心で味わえば、それは角度が違うものであって、それぞれに風采があります。ただ新しいものだけを追う必要もないですし、ただ古いものを追えば良いというものでもありません、と話しています。
<”老ソウ”とは壮年期の茶樹>
老ソウ鉄観音という話ですが、老ソウ水仙や老茶樹プーアル茶のように、決して派手に宣伝をして、盛り上げようというものではありません。実のところ、以前、安渓鉄観音には新ソウと老ソウの区分はありませんでした。
新ソウを推し始めたのは、1980年、90年代に安渓鉄観音の茶園面積が急速に広がり始め、清香化の道をたどり始めてからのことです。
業界関係者は、”新ソウ”を推すようになってから、鉄観音の伝統的な生産方法には非常に大きな打撃があり、良い原料がなくなってしまったため、濃香型鉄観音の一部の市場の空白は、武夷岩茶によって奪われてしまいました、と漏らします。
安渓鉄観音同業公会の秘書長は、「茶樹が新しければ新しいほど良い」というのは、多くの茶農家の間に存在する一つの落とし穴です。それからすると、茶農家たちには茶樹の生理的な年齢を正確に認識するよう教え導くことが必要でしょう。さもないと、お茶の葉はどんどん薄くなり、茶の色はどんどん薄くなり、茶の味はどんどん淡くなります、と指摘します。
このため、老ソウ鉄観音の流行は、鉄観音が伝統的な味に戻るための積極的なシグナルとして受け止められています。
これと同時に、福建省茶葉学会副会長が見るところによると、いわゆる”老ソウ鉄観音”は実際のところ、大部分が壮年期の茶樹に属しています。「茶樹の経済学的な樹齢は50年から60年で、茶樹の壮年期は15年から20年ぐらいです。壮年期には茶の産量が高く、品質も良いのです。」
<この機を借りて、茶樹の生産年数の延長を>
「茶園での試験結果から見ると、正常な管理レベルの元であれば、鉄観音の経済寿命は30年から50年に達します。そのため、老茶園でも管理がしっかりしていれば、茶樹の成長は正常で、清茶したお茶の品質も新ソウとはそんなに差がなく、むしろ、より味が良くなるはずです」と安渓県の茶葉組合の理事長は認識しており、この老ソウ鉄観音の流行を契機として、安渓の老茶園に再び生命力を取り戻させようとしています。
彼の見立てによると、茶樹が急速に老化する原因は、茶農家が思いと労力を新しい茶園にばかり注ぎ込むからで、老茶園は徐々に”寵愛を失い”ます。特に冬に土を起こして、新しい土や植物のわらで覆って、有機肥料を入れたりする茶園管理を怠ることは、土壌の力に差を生み、栄養分が低下し、茶樹が栄養不良となり成長が衰退し、”実年齢以上に老ける”ことに繋がります。
「今流行の波が老ソウ鉄観音に向かっているときであれば、老茶樹から摘んだ生葉から作った茶葉であると説明すれば、多くのお客さんの味に対しての要求に応えられるだろう。そのため、業界は積極的に、この機を捉えて、茶樹の生産年齢の延長に取り組むべきだ」と、しています。
彼が見るところでは、2000年前後に開墾した茶園は、今では少なからず”老茶園”の域に入っており、もし老ソウ鉄観音として生産年齢の延長ができないのであれば、これらの老茶樹たちは、すべて”老齢化”した茶樹というレッテルを貼られ、”使えない”茶樹になってしまいます。
どうも向こうでは老ソウ鉄観音のブームになっているようですね。
これを機会に新しい茶園の開発ばかりではなく、既存の茶園をどう管理して、長持ちさせていくかという方向に変わっていくのであれば、なかなか良いきっかけになるのではと思います。
しかし、10年以上で老茶樹ってのは、いかがなものですかねぇ・・・