福建省の白茶の産地というと福鼎市と政和県が著名ですが、もう1つの産地である南平市建陽区で地元の白茶ブランドである”漳墩小白茶”をプロモーションするイベントが開かれたようです。
5月20日午前、初めてとなる国際お茶の日の前日に、中国・漳墩小白茶第3回品評交易会および香江茶業と建陽白茶境界の戦略提携調印式イベントが、”中国小白茶の郷”である福建省南平市建陽区漳墩鎮の小白茶テーマ公園で開催されました。
独特な風格を持つ、シェ族の茶摘みの舞が会場全体のムードを盛り上げました。海峡両岸茶業交流協会副会長の陳依炳氏が挨拶をし、建陽区、漳墩鎮が目前にある白茶産業の成長という大チャンスを捉えて、その力を借りるとともに、香江茶業との提携というチャンスを捉えて、協力関係を強めてお互いの利益を共有し、建陽の茶産業をより良く発展させ、より遠くまで発展させることを望むとしました。
会に参加した幹部と来賓が見守る中、武夷山香江茶業有限公司の総経理である陳栄茂氏と建陽区白茶協会会長の李泉弟氏が契約を進め、双方は原料の購入、文化の高揚、ブランドの普及、管理運営、技術の研究開発など多方面にわたる全面的な戦略提携関係を進めながら、各々の経営資源を十分に発揮し、インターネットマーケティングなどのメリットを活かし、積極的に茶業の戦略提携システムを構築して、生産と販売において共存していくことを促進します。
ここ数年、漳墩鎮は”グリーン栽培を発展させ、茶葉会社の発展を推進し、高級品の開発を奨励し、ブランド価値を作り上げ、産業人材を育成しよう”という産業発展プランに沿って、鎮内の全ての認識と力を集めて、積極的に武夷山水ブランドの建設にとけこみ、特色ある産業発展の歩みを早めようとしています。標準化茶園保護基地に打ち立てられた最初の規模は、全鎮に広がり白茶の面積が増加しています。白茶の通年での生産量は1000トンに達し、産出額は2億元を超え、茶に携わる農家は4300戸にまで増え、茶農家一人あたりでは4500元の増収を実現しています。鎮内の24の行政村では既に21の村で”一村一茶葉会社”が実現しており、32社の茶葉会社のうち6社は既にSC認証を取得しており、3社はグリーンブランド企業であり、1社は”武夷山水”ブランドの使用許可企業となっていて、一村一企業という枠組みがまさに牽引しています。小白茶産業の人材育成は内部での育成と外部からの招致を同時に行っていて、南平市の無形技術伝承人が6人、建陽区の伝承人が3人、特級製茶師が1人を育成しました。2019年、漳墩鎮は”中国小白茶の郷”の称号を獲得しました。”漳墩貢眉白茶”は地理的表示証明商標に選ばれ、”漳墩貢眉白茶製造技術(建陽)”は省級無形文化遺産に登録されました。
今回のイベントは、海峡両岸茶業交流協会が始動し、南平市建陽区人民政府、南平市海峡茶業交流協会、南平市貧困扶助開発協会が主催し、南平市建陽区漳墩鎮人民政府が開催を請け負ったもので、武夷山市香江茶業有限公司、南平市建陽区白茶協会が協賛しています。
政治的な言い回しが大変多い記事ですが、この地域では福鼎大白茶や政和大白茶などの大白茶種を使わない白茶である、”小白茶”の産地です。
他産地との差別化の意味も込めて、この”小白茶”を自らの産地の看板にしていこう、ということのようです。