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浙江省も新茶シーズンに。価格は例年並み

浙江省の茶産地も早くも新茶シーズンに突入したそうです。

 

現在、浙江省の春茶は南から北へ続々と茶摘みが始まっていて、例年と比べて10日前後早くなっています。2つの最も重要な茶葉市場である、新昌県の中国茶市と松陽県の浙南茶葉市場では取引が盛んになっています。専門家によると、今年の新茶の茶摘みは始まっており、品質も上々とのことです。永嘉烏牛早、麗水香茶、景寧恵明茶、大佛龍井など、どのお茶が好きだとしても、首を長くして待ち、香りを味わってみましょう。

浙江省の40あまりの茶産県では新茶の価格は例年とほぼ同水準

温州市永嘉県の烏牛早は、我が省の今年最初の春茶で、現在既に茶摘みのピーク期に入っています。連日、天気も晴天で、永嘉県茗嶴郷の章当村では、あちこちで茶農家が茶摘みをしている姿を見ることができます。
麗水市景寧シェ族自治県では、地元の有名な景寧茶もまた既に茶摘みが始まっています。茶農家はまさに全力で茶葉の生産に当たっているところで、村の大規模茶業者の敕木藍氏茶葉専業合作社では、既に15kgの茶葉を生産していて、これが村での今年最初の製品茶でした。生葉の価格は安定しており、茶摘み人と茶農家共にとても満足しているようでした。
今年の春茶の価格はどうなのでしょうか?茶葉市場に取材したところ、茶摘み開始以降、茶青(生葉)の初売り市場価格は1斤あたり70~110元で、例年とほぼ同じです。

西湖龍井、安吉白茶は三月中旬に茶摘み開始の見込み

浙江省農業農村庁の統計によると、現在、浙江省では40あまりの茶産県で既に新茶の茶摘みが始まっており、茶摘みの始まった地域は既に北は曹娥江二まで達しています。浙江省南部の大部分の地域では茶摘みが例年よりも2~3日早くなっており、浙江省中部では7~10日ほど早くなっています。
「西湖龍井茶、安吉白茶など浙江省北部の茶産地も、例年よりも早く茶摘みが開始できる見込みです」と浙江省農業農村庁の茶葉首席専門家の羅列万氏は言います。現時点での気温の上昇と雨量の予測、さらに浙江省南部の茶産地の既に茶摘みが始まった地域の状況などを元に分析すると、浙江省中部と浙江省北部も昨年よりも一定程度早く茶摘みできる見込みです。3月中旬には、西湖龍井茶も新茶を味わうことができる見込みで、3月15日~20日頃には、安吉白茶の茶摘みも始まるとみられています。

茶農家は高給を提示してスタッフを確保。茶摘み人も続々と就業

昨年の感染症流行期間の人材不足を経て、今年の茶摘み人の就業状況はどうなのでしょうか?
浙江省北部地域の春茶の茶摘みまではまだ1ヶ月前後の時間がありますが、ここ数日は湖州市長興県のあちこちの茶産地では、活発な動きが見られており、機を捉えて地元の茶農家は春の施肥を行うのと同時に、高額な給料を提示して、前もって全国から茶摘み人の募集を始めています。
茶農家の乾国強さんは、春節の前に茶摘み人の手配師と雇用契約書を取り交わし、茶摘み人の募集を委託しました。彼によると、ここ数年、茶摘み人の工賃はずっと上がっていて、1人の1日当たりの工賃は140元で、食事と宿泊費、車代、保険などを全部考慮すると180元前後になるとのことです。

取材によると、現在、長興県では15万畝の茶が植えられており、3月中旬から下旬には茶摘みのシーズンがやってきて、10万人あまりの茶摘み人が全国各地からやって来るとみられています。

 

今年は全般的に茶摘みが早くなっているようです。
価格は例年並みとのことですが、人件費の高騰や感染症対策など、コストアップ要因は色々ありそうです。

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