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緑茶価格の低下で、茶づくりを放棄する茶農家が増える

今年はお茶の品質が良くなったという声が多く聞かれますが、江蘇省の一部の茶園では、値段が思わしくないため、お茶を摘まないケースがあるようです。

卖不出好价钱,苏南茶场出现“弃采”

本报讯由于气候条件有利,今年我省全省茶叶产量比去年高,品质也好于往年。然而记者22日在苏州一些茶场采访了解到,虽然茶叶长得好,但一些茶场却出现了“弃采”的情况。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0424/article_169560.html

気候条件が良かったことから、今年、江蘇省の茶の生産量は昨年よりも多くなり、品質も例年よりも良くなりました。しかし、22日、蘇州のある茶園に取材に行って分かったことは、茶の成長は良好でも、一部の茶園では”摘まずに捨ててしまう”状況が起こっているとのことです。

以前であれば、茶は茶摘みが始まっていないうちから予約で売り切れてしまうことがありました。今年、中央政府及び地方政府の”三公”消費の引き締めの影響を受け、かつては売り先に悩むことの無かった高級茶が、販路の問題に悩むようになりました。ある茶園の経営者は多くの人件費を掛けるぐらいなら、いっそのこと土の中に茶葉を埋めてしまおう、と考えるようになりました。
蘇州市呉中区東山鎮の双湾村では、特級の明前碧螺春は1斤当たり数百元の粗利しかありません。一部の茶農家には、お茶を作るよりも近所のビワ農家に働きに行った方が良いとする人もいるそうです。

双湾村の書記で大咀山農産品専業組合の董事長・周建林氏は、取材に応じ、このように計算してみせました。

1斤の明前碧螺春を作るのには5斤の生葉、つまり6万個の新芽が必要です。1斤の生葉を栽培するのにかかるコストは100元あまりほどで、人手による茶摘み、お茶の検査のコストが80~90元です。5斤の生葉となれば、1000元近くのコストがかかることになります。これに加えて、1斤のお茶を作るのにかかる加工コストは90元で、包装のコストは50元です。
ここまでで、コストの元を取るためには、少なくとも1斤当たり1200元で売れなければなりません。もし、1500元という高値が付いたとしても、1斤当たりの粗利は300元前後にしかなりません。

「今年、緑茶の価格は大きく下がり、利潤は大変薄く、茶摘みにも製造にもコストがかかります。良い値段で売れないのであれば、人やお金、モノのコストと時間を浪費しないため、かなりの茶農家が摘まずにお茶を捨ててしまっています」

省の農業委員会園芸技術普及所の所長・周軍氏は、これは茶製品における構造調整の必要性を反映したものであると認識しています。
彼の話によると、江蘇省の地元のお茶は生産環境の面では労働力不足に直面しており、天気などの問題でも制約を受けます。消費環境においては、市場のニーズが急速に変化するので、これも大きな挑戦になっています。
江蘇省茶葉学会秘書長の唐鎖海氏によると、「かつては茶の品質が良ければ、販路に悩むことはありませんでした。そのため、茶葉会社はブランドを作るとか、茶をさらに加工を行うことなどを考える必要はありませんでした。また、茶摘みをするのは1シーズンだけで良く、秋茶などは摘む必要もありませんでした。現在では、一般大衆市場に回帰しているため、茶葉会社は構造転換をする必要があり、どのように新製品を開発して、市場でのマーケティングを行うのかがすぐに解決しなければならない問題になっています」と話しています。

取材を通じて、現在では多くの茶葉会社が一般の消費市場開発の重要性を意識していると感じました。
呉中東山御封茶廠では、今年、販売価格が1斤600元以下の緑茶の販売量は20%増加し、販売総額に占める割合では65%にも達しています。1斤1000元以上のものは基本的には受注生産方式にしており、総販売額に占める割合は35%に低下しました。
総経理の厳介龍氏は、「低姿勢で、ゼロから始めたい」と話しています。

 

これまではコスト高を吸収するだけの高級茶の伸びがありましたが、三公消費の制限でそれが見込めなくなると、途端に行き詰まってしまっているようです。中国の茶業界は、まさに今、ビジネスモデルの大転換期にあると言えそうです。

 

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