”茶藝師”という職業があります。
生産者でも販売員でも無い,この職業はどのような職責を担うものなのでしょうか?
普洱市で高級茶藝師の試験が開催され、それを報じる記事の中に、茶藝師が茶業で果たす役割について述べられていました。
ちょっと長い記事ですが、ご紹介します。
高级茶艺师 茶产业发展的新助力
茶艺师是茶文化的传播者、茶叶流通的“加速器”、温馨且富有品味的职业,特别是高级茶艺师是茶产业人才队伍的重要组成部分。普洱自2013年被国际茶叶委员会授予“世界茶源”称号以来,普洱茶文化逐渐被人们所熟知,古老的茶产业在普洱这块绿意盎然的大地上焕发了新的生机。如今,高级茶艺人才可谓是市场中的“抢手货”,各大茶叶公司、茶室、宾馆、酒楼把拥有高级茶艺师资格证的人才,看做企业文化品质提升的软实力,是企业进一步发展的推动力,而通过专业培训的高级茶艺师往往能得到消费者的信赖。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201607/00004923.html
茶藝師は茶文化の伝播者で、茶の流通の”アクセラレーター”であり、温かくかつ味わい深い職業で、とりわけ高級茶藝師は茶業界の人材チームの中で重要な位置を占めます。普洱市は2013年に国際茶葉委員会から”世界の茶の原産地”の称号を得てから、プーアル茶の文化はだんだん人々に知られるようになり、普洱に古くからある茶産業はこの緑豊かな大地で新しい動きを見せ始めています。今では、高級茶藝師の人材は市場では”引く手あまた”で、大きな茶葉会社、茶館、ホテル、レストランなどでは高級茶藝師の資格証をもった人材を、企業の文化品質を高めるソフトの力であると考えたり、企業をさらに発展させるための推進力であると考えるようになってきていて、専門的な訓練を受けた高級茶藝師は往々にして消費者の信頼を得るようになっています。
6月25日、雲南省国家職業資格統一試験”高級茶藝師”が普洱市で開催され、普洱学院での試験には、158名の受験生が”高級茶藝師”の認定試験に参加しました。茶学の理論的なペーパーテストとオリジナルの茶芸表演と茶の推薦解説などの”関門”を次々と突破し、試験に合格した受験生には”高級茶藝師”国家職業資格の証書を獲得することができます。
<ハイエンドの人材が不足。茶藝の優秀な人材が集まる場を構築>
茶業は地方の特色ある看板と産業文化を打ち立てる重要な一環であり、1つのシステマチックなプロジェクトで、専門的な人材の支援無しにはできないものです。”高級茶藝師”に合格した人は、単独やチームにおいて茶藝の表演とその蘊蓄を紹介するだけではなく、異なる消費者層や季節に合わせてそれに合ったお茶を紹介することもします。消費者と交流を行う際には、茶葉の謂われや文化なども適切に紹介し、消費者のお茶を味わうことへの趣を喚起します。”高級茶藝師”は茶産業の産業チェーンの一端を担い、茶産業の成長を加速化させることもできます。
普洱の茶産業のハイエンド人材は現状、極めて不足しており、専門訓練の重要性は日増しに明らかになってきています。「茶に関連する産業に従事する人について言えば、長らく茶の栽培に携わり、自ら茶葉を生産している人であっても、その視野は相対的に非常に限られ、また外界との交流も少なく、彼らは自分が生産している製品が茶葉全体の構成の中でどのような位置にあるのかを理解しておらず、自分の茶製品がどのようなものであるかを表現することができていません」と普洱学院職業技能認定センターの主任・葉毅氏は言います。
”高級茶藝師”の試験で非常に重要なものの1つに茶芸表演があり、これは普洱の地元のお茶を展示対象としますが、民族、宗教、人文、歴史、歌舞、絵画、書などの芸術の要素をその中に融合させ、茶席の設計、茶葉の入れ方、茶の文化、品質を通じ、受験生はその動静の中で表現しなければなりません。全体の過程の中では、茶藝の技術のほかに、”茶人の精神”を備えていなければなりません。これによって、茶人、茶と芸術が渾然一体となり、受験生の総合的な素質をテストすることができるのです。このような、お茶が分かり、お茶を愛し、かつ茶の表現ができる専門の技能を持った人材こそが、茶産業の成長過程の中で推進力となるのです。これは茶人の文化収容と芸術を愛でる能力を助けることにもなりますし、人々の生活の趣を高めることにもなるでしょう。
「まずはじめに、私たちはただ”茶藝師”とはどのような職業であるかという考え方を理解させ、高級茶藝師試験に参加してもらうようにします。2ヶ月あまりの訓練を通じて、最終的には予想を遙かに超えるような専門的な知識を得てもらいます。1つのお茶の良い栽培加工技術だけでなく、厳しい試験を突破するための入れるための技術と、1つのお茶についての物語なども、生き生きと説明できるようにしなければなりません」と思茅区春香生態茶行からやって来た責任者・王強氏は言います。
現在、”高級茶藝師”の技術訓練機関に関する学ぶ力はどんどん大きくなっていて、このような背景のもと、普洱学院職業技能認定センターはさまざまなリソースを統合し、”高級茶藝師人材の集まる場”を構築し、茶葉の品評、茶藝サービスなどの方面における高度な技能を持った人材を育成し、普洱市の茶産業を有機的に構成する一部分となっています。つまり、技術人材サービスを行っています。
<茶藝師・茶文化の伝播者>
”世界茶の原産地、中国茶城、普洱茶都”とあるように、普洱のお茶を味わうという風潮は昔からのものです。普洱の茶文化はとても豊富で、既に独立した文化の体系となっていて、業界の様々な人々に好評を博しています。近年、普洱市委員会、普洱市政府は茶業の発展を大変重視しており、茶業というこのもっとも特色ある伝統的な産業を、民生経済、富民産業と新農村建設の突破口と位置づけています。しばらく、様々な茶の専門店、さまざまな茶文化を展示する茶館、茶葉店が雨後のタケノコとのごとくでき、茶文化に関することは社会の生活の中に深く入り込んでいます。
茶産業のブランド化の発展には、必ずこうした産業に対しての人材の需要が発生し、”茶藝師”はまさに”追い風”の中に現れています。
「茶文化は茶業発展のためのソフトパワーで、茶藝師は茶文化の伝播における主要な媒体なのです。”高級茶藝師”は茶文化のソフトパワーを高め、より大きく強い茶産業を作る上で非常に大きな推進作用をもっています」と、今回の”高級茶藝師”の試験官を担当した、毛衛京氏は言います。
取材によれば、1999年には、国家労働部は”茶藝師”を正式に『中華人民共和国職業分類大典』の1800種ある職業の1つに登録し、『茶藝師国家職業標準』を制定しました。しかし、普洱市の茶業界では、大多数の従事者は業界に通じておらず、茶文化も分からず、茶葉の優劣も判別できず、茶藝の技術も分かりませんでした。これが業界のサービスの品質にも影響していて、お茶を味わい、お茶を説明し、お茶を表現できる専門的な資質を備えた人材チームは、まさに早急に求められるものでした。
葉毅氏は、「”高級茶藝師”は受験生に、代表的な様々な名茶と茶具を正確に把握し、科学と芸術によって、時代に合った茶藝を表演し、アイデアをもった茶席設計ができ、様々なお茶のイベントを企画、実施する能力があり、さらにより低いレベルの茶藝師に対しての訓練と補佐を行う能力も必要です。お茶を沸騰するお湯の中に入れるだけのような気軽なことではなくて、茶文化の深い部分を知り、それを伝え、地元の良いお茶を推薦していくことができるというのは、簡単なことではありません。”高級茶藝師”の重要性はまさにここにあるのです」
<茶藝師・茶葉会社の発展の”アクセラレーター”>
普洱の茶の栽培の歴史は古く、東漢の時代に興り、唐代で交易が始まり、宋の時代から盛んになり始め、明の時代に型が定まり、清の時代に繁栄しました。そして、雲南プーアル茶の中心的な原産地となっています。”茶馬古道”は普洱の茶の道として作られ、茶は”茶馬古道”の永遠に続く旋律の構成要素です。将来、普洱市は茶産業の基幹企業と有名ブランドを育成し、同時に茶の材質、茶文化展示、レジャーなどの様々な形式の茶文化旅行の開発を行うスピードを高めています。
葉毅氏は、1テーブルの茶卓、1つの茶席、1セットの茶器、一人の白くてスラッとした優雅な蘭の花のような手で茶壺を持ち、緩急をつけて空中で動かしていく様は、優美で変化に富んだ音楽が聞こえてくるかのようで、美しく慎ましやかで優雅な茶芸表演は人々の心を捉えます。茶藝師は茶業界の中で、茶の専門知識と茶芸表演、サービス、マネジメント技術などの素養を総合的に備えた、専門の技術スタッフなのです。
俗に、茶藝とはお茶を淹れることとお茶を飲む技術を指します。茶藝師は、プロでは無い人々が考えるよりも遙かに高い次元での茶の理解と留まることを知らない感性をベースにしていて、かつそれらについての深い理性的な認識と、さらには茶文化の精神に対しての十分な理解があり、茶文化に重点を置いたものが茶藝なのです。一線級の人材を育成する職業教育訓練は、社会に直接、富をもたらす人材の集団を作り出します。今後の高級茶藝人材の訓練において、普洱茶学院職業技能認定センターは、1つには訓練に参加した学生たちを茶産地や企業へ連れて行き、その中で自ら手を動かして覚えるということをしつつ、もう一方では、様々なチャネルを利用して専門家を学院に招き、学生のために講義をしてもらうことにしています。
「近年、人々の喫茶習慣は単純に喉の渇きを癒やすことから、じっくりと味わい、さらには品位や栄養、そして健康の追求へと変わってきています」と葉毅氏は言います。以前のような単純に茶葉を売り、サービスを売る時代は既に遠くに過ぎ去りました。現在の茶葉会社は、続々と文化のブランドを打ち出し、茶藝師は、温かく味わい深い職業であるだけではなく、茶文化の伝播者であり茶葉会社の発展を加速する”アクセラレーター”にもなっているのです。
高級茶藝師の受講者を増やす意図を持った記事なので、ある程度割り引いて読まなければなりませんが、非常に高度な職業意識を持って茶藝師という職業を考えると、このようなことなのだろうと思います。
日本人の間では、ややもするとカルチャースクールの延長のようにして、茶藝を学び、資格まで取ってしまうということが多くあるのですが、本来は職業資格です。その職責というものは、茶業に大きな影響を与える存在であり、学び続けることが必要な仕事であるということも、もう少し強調されて然るべきではないかと思います。