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大陸籍の男に台湾の製茶技術スパイ容疑

大陸と台湾の人的交流が活発になってきています。
比較的長期滞在が可能な”親族訪問ビザ”を利用して、台湾の茶産地に潜り込み、大陸の茶葉会社に台湾茶の栽培と製茶技術を携帯で撮影して流していた男が捕まったそうです。

大陆赴台探亲窃取台湾种茶、制茶技术被指商业间谍

一名赴台探亲的大陆籍邹姓男子,非法到南投茶园当採茶工,他图的不是一天200元的工资,而是收了大陆一家茶业公司2万元人民币,来台拍摄台湾茶的种茶、制茶流程,并透过手机即时通讯传回大陆。他的手机中完整纪录阿里山、大禹岭、杉林溪、鹿谷等台湾知名產茶区的影像,还撰写观察笔记,让台湾茶叶技术“全都露”,俨然成了商业间谍。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1023/article_175038.html

台湾を親戚訪問のために訪れていた、大陸籍の鄒という名字の男性が、不法に南投縣の茶園に茶摘み人としてやってきました。彼は、1日に200元の工賃を得るのが目的では無く、大陸のある茶葉会社から2万人民元を受け取り、台湾にやってきて、台湾の茶の栽培と製茶の流れを撮影し、携帯電話を通じて大陸に送っていました。彼の携帯電話の中には、阿里山、大禹嶺、杉林渓、鹿谷などの台湾の著名産地の写真が明確に記録されており、さらに観察ノートも取っていて、台湾茶の技術を”全てあらわに”しようとしており、まるで産業スパイのようでした。

大陸の親友繋がりで広くアルバイトを募る

南投調査所は大陸人が台湾への親戚訪問を利用し、茶摘み人の仕事を不法に行っているという情報を得ました。捜査の結果、証拠を掴み、22日明け方に出動して、南投縣竹山鎮のある茶園で、茶摘みの準備をしていた6名の大陸籍の人物を取り調べました。そのうちの2名は、大陸籍の配偶者で合法に働いていました。

それ以外の4名は、両岸の人物関係が複雑に入り交じっていました。そのうち、”親方”とされる張という名前の男性と陳というその妻は、1997年に大陸で離婚し、陳はすぐに台湾の年輩の栄民(訳注:栄誉国民。退役軍人のことか)と結婚しました。2004年に、栄民が亡くなると、張という親方は陳と再び結婚し、配偶者の身分で台湾の親類に身を寄せる形でやってきて、奇妙な”夫婦”関係となっていました。

男性の張は、親類に身を寄せる身分であるため、台湾で働くことができましたが、彼は思いがけず大陸の配偶者の親友関係を通じて、広く台湾に親戚訪問にやってくる大陸人たちに茶摘み人の仕事を不法に行わせるようになりました。

今回の台湾に”親戚訪問”にやってきた3名の男性は、潘という男性は、新北市に嫁いだ妹の訪問で、雛、李という男性は、それぞれ嘉義、高雄に嫁いだ母を訪ねたものでした。3人の大陸人の親類は南北に別れて住んでいますが、張という男性の手引きで集められ、南投縣の山にある茶園で働いていました。

2万人民元、極秘捜査3ヶ月

捜査員は、今年8月20日に台湾にやって来た、雛なにがしの携帯電話の中には、有名な八卦茶園などどれも茶園の写真ばかりでした。より注意深く見てみると驚くべきことに、携帯電話の中には嘉義の阿里山、台中の大禹嶺、南投縣の竹山杉林渓、鹿谷凍頂茶区など台湾の著名な茶産地での茶の栽培や製茶の画像が完璧に記録されていました。

茶農家が権利侵害であると認識すれば提訴も可能

雛なにがしの供述によると、大陸のある茶葉会社が彼に2万人民元を渡し、台湾での親戚訪問の3ヶ月の間に、茶の栽培と、製茶の流れなどを撮影し、それを携帯電話を通じてすぐに情報を送るように持ちかけられたそうです。彼はまだ茶産地の観察記録を付け、田野を歩いて調査記録を付け、さらにさまざまなサンプルを集めて、大陸に持ち帰る準備をしていました。

捜査員は、雛容疑者は茶摘みに参加していたが、その技術は良くなくて、1斤の生葉を摘む工賃は台湾元で30元ほどなのに、彼は1日に5,6斤しか摘むことができず、ここに不自然さがあったと指摘します。

捜査員によれば、茶業の技術部分を”学習”するだけであれば、”国防”などの機密規定の範囲にはありません。しかし、もし茶農家が、茶葉の特殊な製造過程やブレンドなどに営業機密があると認識し、それを侵害していると認識すれば、新しく改正された「営業秘密法」を適用することができると言います。しかし、告訴するかどうかに関わらず、全ての案件は南投調査所が「営業秘密法」の捜査によって行います。

 

スパイかどうかは、どこまでを産業機密とするか、によるのですが、ちょっとショッキングな事件ではあります。
こうした人物が入り込めてしまう背景には、茶産地の慢性的な人手不足という面もあるので、そこも考えなければいけなくなりますし。
なかなか根の深い問題が横たわっているようです。

 

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