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中国茶関係者はワインやケンタッキーの普及に学ぶべき

湖南省衡陽市でお茶のイベントが開かれ、そこで中国茶関係者は他業種の成功例に学ぶべきであるという指摘があったようです。

“中国茶人要学习借鉴国外商人把葡萄酒、肯德基、麦当劳等产品卖到中国的经验,充分发挥华人华侨和世界茶商作用,将中国的名优茶、文化茶融入世界。”中国国际茶文化研究会会长周国富5日在湖南衡阳表示。

「中国の茶人は海外の商人が、ワイン、ケンタッキー、マクドナルドなどの製品をどのように中国で販売したかという経験に学び、華人華僑と世界の茶商を上手に活用し、中国の名優茶と文化を世界に広めるべきだ」と中国国際茶文化研究会会長の周国富氏は、5日、湖南省衡陽市で述べました。

第1回”衡山論茶”サミットフォーラムがこの日開幕し、中国の著名な茶の専門家や学者、各地の茶商など300人あまりが中国の茶業の発展の方法について討論を行いました。
中国は茶の故郷で、世界が公認する茶と茶文化の発祥の地です。中国茶葉流通協会の統計データによると2018年中国の18の主要な茶産地(省、区、市)の茶園面積は4395.6万畝に達し、摘採面積は3400万畝で、荒茶の産量は261.6万トン、総産出額は2157.3億元(人民元、以下同じ)に達します。

「現在、中国茶の消費者層は5億人近くで、年間の一人あたりの茶の消費量は約1.2kgで、既に世界でも茶の消費大国になっていて、茶と茶文化は日増しに、中国の経済産業、民生産業、生態産業、そして”極貧”の農村振興などの国家の重大な成長戦略と高度に融合しています」と周国富氏は言います。さらに世界の茶業強国と比較すると、中国茶業は大きいとは言えども、決して強くはなく、大きいけれども緻密ではない、といいます。

周国富氏は、中国の茶園面積は世界の茶園面積の50%以上を占めますが、産量は30%を占めるに過ぎません。中国の茶葉は国際茶葉市場ではブランドが響いておらず、基準もまちまちで、原料茶と低レベルのお茶の輸出が主で、国際茶葉市場での発言権に欠けています。中国茶と茶文化が世界に向かうためには、原料茶と大衆茶という伝統的な海外の貿易チャネルを一層発展させるととともに、美名度と影響力を獲得し、さらに新たな販路を開拓し、新しい道として高級~中級の名優茶、文化茶と茶葉の派生製品を世界に推し進めていかなければ、と話しました。

今回のフォーラムは、中国国際茶文化研究会、中国茶葉流通協会、中国茶業学会、中国食品土畜進出口商会、中国茶産業連盟と中華茶人連誼会が合同で主催したものです。

 

これまでは国内の消費者にどのようにお茶を飲ませるか、をメインのテーマに活動してきたのが中国の茶業界でした。
しかし、そろそろ飽和をしている感覚が出てきたからか、今後は茶葉と茶文化の輸出がテーマになってきているようです。
世界の茶葉市場とは明らかにかけ離れた相場観を有する中国のお茶を販売していくためには、やはり異文化でありながらも、中国の市場を開拓していった海外の企業のモデルを参考にせよ、とハッパをかける講演だったようです。

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