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中国国際茶商大会で茶の輸出について議論

中国国際茶商大会が河南省信陽市で開かれ、茶の輸出について熱い議論が交わされたようです。

中国国际茶商大会热议“国茶外销”

2015中国国际茶商大会29日在中国茶都信阳举行,来自境内外茶行业组织代表、茶专家、茶商300余人建言“国茶外销”。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201504/00001106.html

2015中国国際茶商大会は、29日、中国茶都である信陽で開催され、国内外の茶業組織の代表や茶の専門家、茶商など300人あまりが、”国茶外銷”について提言しました。

茶とココア、コーヒーは世界三大飲料です。中国茶は西漢の時代には早くも国外に伝わっており、中国の古代の皇帝たちは使者に茶葉を持たせて、シルクロードを通り、ユーラシア大陸の各国に遣わせていました。

中国国際茶文化研究会常務副会長の孫忠煥氏は、唐代の陸羽が著した「茶経」は世界で最初の茶の専門書であり、このことからも中国は茶の原産地であると言えます、と述べました。現在、世界では60カ国あまりで茶が生産され、それらは皆、直接あるいは間接的に中国から伝わったものです。

今日に至っては、世界で最大の産茶国であり、世界一の茶の消費大国で緑茶の輸出大国である中国ですが、”7万社の中国の茶葉会社が束になっても、リプトン1社に敵わない”という現象が起きているのも事実です。

中国の税関の統計によれば、2014年、中国の茶の輸出金額は12億米ドルあまりでした、リプトンの売上額は、12億米ドルを遙かに超えています。

中華全国供給販売合作総社杭州茶葉研究院の院長、張士康氏の分析によれば、中国の茶業界には”熱狂的なファン”はいますが、グローバルな茶葉ブランドがありませんし、IT業界の柳伝志(訳注:レノボの創業者)や電子商取引業界の馬雲(訳注:ジャック・マー。アリババ創業者)と並ぶような業界の経営者がいません。

孫忠煥氏は、中国の茶葉会社は科学的な研究開発能力を高め、”一帯一路”(シルクロード経済ベルトと21世紀の海のシルクロード)に溶け込んで、”国茶外銷”を進めることにより、中国茶の国際市場での競争力と発言権を高めるべきだと提案します。

オーストラリア茶葉協会主席のNathan氏は、中国茶文化は参考にするべきところが多く、オーストラリアも科学技術を提供できる、と話しています。彼らは今回のイベントを双方が協力を始める良い機会であると考えており、双方の茶産業が連携する良い契機であるとしています。

海峡両岸茶業交流協会の会長である張家坤氏は、ここ数年来、両岸では茶産業、茶の科学技術、茶の貿易などの面で広く交流と協力が行われてきたが、これをより領域を広げ、層を厚くし、さらに広げて行くことが必要だ、と述べています。

 

中国のここ最近の茶業のキーワードは”茶為国飲”ということで、お茶を国民的な飲料にする方向で進めてきていましたが、次のキーワードとして”国茶外銷”が出て来ているようです。
お茶を海外にどう売るか?ということなわけですが、残留農薬問題やコスト競争力、ブランドの弱さなど、まだまだ課題は山積しています。これを中国らしいスピード感で如何に解消できるのか、が今後の中国の茶業を左右しそうです。

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