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福建南部では台湾茶の普及が進む

ECFAが発効したことなどから、中国大陸と台湾の間でのお茶の流通が活発化しています。
福建省南部では、台湾茶が一般の家庭のお茶の間に登場することも増えているようです。

越来越多台茶现身闽南茶桌 台湾茶品名声渐起

几天前,海峡茶会在安溪召开,两岸茶业界除品尝了安溪铁观音的清香甘醇外,还聚焦台湾茶的发展现状。

泉州与台湾只有一水之隔,闽南人对宝岛更容易产生情感共鸣。近些年,台湾茶进入大陆市场后,便以其“喉韵生津,回甘无穷”的特点,博得了不少茶客的喜爱。

倘若你还没有机会到宝岛走一走,不妨先品一杯台湾茶,感受下对岸的醇美气息。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0620/article_171146.html

数日前、海峡茶会が安渓で開催され、両岸の茶業界は安渓鉄観音の清香な甘い香りを味わうことの他に、台湾茶の成長の状況にも注目が集まりました。

泉州と台湾は海峡を隔ててすぐの所にあり、閩南人にとってフォルモサ(台湾)は感情的に共鳴しやすいものです。ここ数年、台湾茶が大陸の市場に入ってくるようになってから、その「喉ごしが良く、戻りの甘みが長く続く」という特徴から、多くのお茶の愛好家の愛顧を得るようになっています。

もし、あなたが台湾へ行く機会に恵まれていないのであれば、まずは一杯の台湾茶を飲んでみて、対岸の香りの息づかいを感じてみてはいかがでしょうか。

 

<市場の様子:大陸で名の通ったお茶は、阿里山茶、凍頂烏龍>

台湾茶の話をすると、お茶の愛好家の最初の反応は、阿里山高山茶と凍頂烏龍です。閩南の茶葉店を訪ねると、難なくこの2つのお茶の姿を見つけることができます。
前者の産地は阿里山で、その香りの豊かさと、甘さがあって、何煎も淹れられることで人気があります。後者は凍頂山が産地で、茶摘みの環境が良くないため、大変珍しいとされており、お茶の色は蜜緑で少し金黄色を帯びており、香りは優雅で清らかです。

実際は、台湾のお茶の種類はたくさんあります。より多くの台湾の茶葉会社が大陸市場を開拓するようになってくると、台湾の農民と大陸の茶葉会社の提携も進んできており、東方美人、梨山茶、大禹嶺茶、金萱烏龍などのお茶が閩南のお茶愛好家のテーブルに乗るようになってきています。
昨年、感徳龍馨が発売した”暦辺茶”シリーズの中には、阿里山高山茶、凍頂烏龍と東方美人が含まれており、1年経ちましたが、これらのセットは市場で大変好評を得ているようです。

天福茗茶広益店店長の黄緑雲氏は、「店では数名のお客様が、特に台湾茶の最高級品”天梨茶”の香りの高さと余韻が長い特徴を気に入って下さっています」と言います。
厦門茶葉輸出入公司は、今年3月に漳浦県に”中糧・海堤”を設立して、海峡両岸の茶産業の長所を合わせた模範茶園を建設し、両岸の茶師が力を合わせて製造した新製品”回帰一号”を発売しました。この品種は台湾の現在の主力品種である青心烏龍で、初めての予約販売会は全勝で、各販売店を通じて382.8万元の商品が予約購入され、現在でも品物が無く売り切れている状態です。

 

<現在は”マイナーなお茶”に属しているので、今後大規模ブランドへの転換が望まれます>

感徳龍馨の范絶寧氏は、「台湾茶自体の優秀さを表現することの他に、閩南語のことわざにある「金暦辺銀郷里」という言葉があるように、福建と台湾は海峡を隔ていているだけで、閩南のお茶の愛好家は台湾茶を飲むときに特殊な感情と共鳴を抱くものなのです。このため、台湾茶が閩南のお茶の愛好家に受け入れられていることは全く不思議だと思いません」と言います。

台湾茶は閩南の茶葉市場で一つの地位を得ることが出来ましたが、そのシェアはまだまだ大変少ないと言わざるを得ません。ある台湾の総合的な茶葉会社でも、台湾茶の毎月の販売額の総売上金額は最高でも15%を超えることは無く、もし1つか2つの台湾茶製品を扱っている大陸の茶葉会社では、販売状況はもっと少ないものでしょう。

范絶寧氏は、「もしも、単独で1つの台湾茶を売り出しても、その力は比較的弱いので、シリーズで売り出してお客様に選んで頂ける種類を多くすれば、販売上においてももっと勢いが出るでしょう」と考えています。

天福のお店の中では、一般的には10種類あまりの台湾茶を展示しており、価格は1斤300~3000元まで様々です。黄緑雲氏は「台湾高山茶にも新茶を重んじる考え方があり、毎年の春茶と冬茶では、私たちもできるだけお客さんに選んで買っていただけるようにしています。現在台湾茶を購入されるお客さんのうちの3割ほどは自分で選んで買って行かれます。」と話しています。

 

<視点:両岸が連携し、資源を持ち寄り、世界の烏龍茶のゴールデンベルトを作る>

八馬茶業副総経理の林栄渓氏は、阿里山高山茶の市場を大変よく見ています。彼によれば、「閩北-閩南-潮泉-台湾」のルートは「世界の烏龍茶のゴールデンベルト」と言えるでしょう、と話します。この地域の品種、技術、資本、産量、ブランド、人材はどれも大変成熟しています。現在両岸の茶業界は既に福建と台湾の全面提携の状況に入っており、烏龍茶は現在、世界のお茶の種類の中では”少数民族”で、生産金額は5%にも達しませんが、将来には共同して世界に向けて声を上げ、烏龍茶の美名を遠方にまで広げて国際市場に打って出られると思います、と話しています。

取材によると、台湾茶は大規模な会社が多くなく、一般的にはどこも家庭単位で、産量も大きくなく、生産、管理、加工、販売を一貫して行っています。あるとき、大陸の茶葉会社が500kgの生葉を買おうとしても集められず、何社かからかき集める必要がありました。

厦門茶葉輸出入公司の副総経理・陳志雄氏は、「台湾茶農の茶園管理には大変学ぶところがあります。しかし市場を作る上では、まず解決すべきは1軒1軒で生産をしている方式を改めて、合併を行い、もう一度大陸市場に入った方が有利でしょう。1つは大量に良い加工ができれば、製品の品質は更に安定しますし、もう1つはブランド化を行う上で、より力になるからです」と考えています。

 

記事にあるように、特に福建省南部は台湾への移民のルーツに当たる地域でもあるので、好意的に評価する大陸の顧客も多いようです。
しかし、指摘されているように台湾の茶葉会社(というよりも茶農家)の生産規模と中国の茶葉会社の生産規模の間にはかなりの開きがあるので、このへんをどうクリアするのかが課題になってきそうです。

 

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